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使徒の活動 注釈 7章新世界訳聖書 (スタディー版)
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エホバの声: ステファノは話のこの部分(使徒 7:30-34)で出 3:2-10の記述に言及している。4節で,「エホバ」は天使を通してモーセに呼び掛けていて,6節で,「エホバ」は使徒 7:32に引用されている言葉を述べている。「声」に当たるヘブライ語とテトラグラマトンを組み合わせた「エホバの声」というフレーズがヘブライ語聖書によく見られる。(例えば,創 3:8,出 15:26,申 5:25; 8:20; 15:5; 18:16; 26:14; 27:10; 28:1,62,ヨシ 5:6,サ一 12:15,王一 20:36,詩 106:25,イザ 30:31,エレ 3:25,ダニ 9:10,ゼカ 6:15。)注目できる点として,セプトゥアギンタ訳の紀元前1世紀の断片(ファド・パピルス266)で,申 26:14; 27:10; 28:1,62に「エホバの声」という表現が出ていて,ギリシャ語本文に神の名前がヘブライ語の方形文字で書かれている。使徒 7:31の入手できるギリシャ語写本で「主の声」となっているのに対し,「新世界訳」が「エホバの声」という表現を本文で使っている理由については,付録C1,C3の序文と使徒 7:31で説明されている。
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