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使徒ものみの塔出版物索引 1951-1985
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10:6 目72 3/22 28; 目63 12/8 8
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使徒の活動 注釈 10章新世界訳聖書 (スタディー版)
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皮なめし職人シモン: 皮なめし職人は,石灰水を使って動物の皮に付着している毛,肉片,脂肪を取り除き,次いで強力な薬液でその皮をなめし,皮革製品として使用できるようにした。その工程は悪臭を伴い,水を大量に必要とした。シモンが海辺に,恐らくヨッパの町外れに,住んでいたのはそのためだと考えられる。モーセの律法によれば,動物の死骸を扱う仕事をする人は,儀式上汚れていた。(レビ 5:2; 11:39)それで,多くのユダヤ人は皮なめし職人を見下し,彼らの家に宿泊することをちゅうちょした。事実,後にタルムードでは,皮なめしの仕事はふんを集める仕事より下とされた。しかし,ペテロは偏見にとらわれてシモンの家に泊まることを避けたりはしなかった。このペテロの心の広さは,異国人の家を訪ねるという次の割り当てに興味深い仕方でつながっていった。「皮なめし職人」に当たるギリシャ語(ビュルセウス)をシモンの呼び名と考える学者もいる。
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