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使徒の活動 注釈 16章新世界訳聖書 (スタディー版)
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フィリピ: この町は最初クレニデスと呼ばれた。マケドニアのフィリッポス2世(アレクサンドロス大王の父)が紀元前4世紀の半ばごろにこの町をトラキア人から奪い,自分にちなんだ名前を付けた。その地域には豊かな金鉱があり,フィリッポスの名前で金貨が発行された。紀元前168年ごろ,ローマの執政官ルキウス・アエミリウス・パウルスがマケドニア最後の王ペルセウスを打ち破り,フィリピとその周囲の領土を取得した。紀元前146年にはマケドニア全体がローマの1つの属州とされた。紀元前42年に,オクタウィアヌス(オクタウィウス)とマルクス・アントニウスが,ブルートゥスとガイウス・カッシウス・ロンギヌス(ユリウス・カエサルの暗殺者たち)の率いる軍隊をフィリピ平原で打ち破った。その後,オクタウィアヌスは大勝利を記念して,フィリピをローマの植民市とした。数年後,オクタウィアヌスはローマの元老院によってカエサル・アウグストゥスとされた時,その町をコロニア・アウグスタ・ユリア・フィリッペンシスと名付けた。付録B13参照。
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