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使徒の活動 注釈 22章新世界訳聖書 (スタディー版)
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この市民権を大金を払って得た: この記述から分かるように,お金を払ってローマの市民権を手に入れられる場合もあった。パウロはクラウディウス・ルシアスに,自分は生まれながら市民権を持っていると述べた。パウロの先祖の男性が市民権を得ていたということだろう。ローマの市民権を得る方法はほかにもあった。個人さらには町や地域全体の自由民が,皇帝から一種の市民権を授けられることがあった。奴隷がローマ市民から自由を買い取ったりローマ市民によって解放されたりした後に,市民権を得ることもあった。ローマの補助軍を退役した軍人も市民権を与えられた。そして,市民権を相続する人もいた。西暦1世紀,ユダヤに住むローマ市民は多くなかったと思われる。3世紀になって,全ての属州民にローマ市民権が与えられた。
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