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ローマものみの塔出版物索引 1951-1985
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4:7 塔54 258; 塔53 313
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ローマ 注釈 4章新世界訳聖書 (スタディー版)
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許され: ギリシャ語アフィエーミは基本的に,「手放す」という意味だが(ヨハ 11:44; 18:8),負債を「取り消す」という意味もあり(マタ 18:27,32),罪を「許す」という比喩的な意味でも使われる(マタ 6:12)。(マタ 6:12の注釈を参照。)この語はセプトゥアギンタ訳の詩 32:1(31:1,LXX)でも使われていて,パウロはそこから引用している。
覆われた: または,「許された」。ギリシャ語エピカリュプトーはギリシャ語聖書でここだけに出てくる。字義的には「覆い隠す」という意味だが,ここでは「許す」の類義語として比喩的に使われている。パウロはここで詩 32:1から引用している。セプトゥアギンタ訳(詩 31:1)では同じギリシャ語動詞が,「覆う」を意味するヘブライ語動詞の訳として,罪を許すという意味で使われている。
幸せ: ギリシャ語マカリオスはギリシャ語聖書に50回出てくる。パウロはここで「行いによらずに神から正しいと見なされる人の幸せ」について書いている。(ロマ 4:6)このギリシャ語は,神(テモ一 1:11)や天の栄光を受けたイエス(テモ一 6:15)に関して使われている。また,山上の垂訓で,幸福に関する有名な教えでも使われている。(マタ 5:3-11。ルカ 6:20-22)ここロマ 4:7,8で,「幸せ」は詩 32:1,2からの引用。このような発言はヘブライ語聖書によく出てくる。(申 33:29。王一 10:8。ヨブ 5:17。詩 1:1; 2:12; 33:12; 94:12; 128:1; 144:15。ダニ 12:12)「幸せ」に当たるヘブライ語とギリシャ語の表現は,楽しいひとときを過ごしている時のような,陽気な状態だけを指すのではない。聖書によると,本当に幸せになるには,神への愛を育て,神に忠実に仕え,神の恵みや祝福を得る必要がある。
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