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ローマものみの塔出版物索引 1951-1985
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10:7 人 163; 塔73 118-120; 塔69 351; 目69 3/22 28; 塔58 360
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ローマ 注釈 10章新世界訳聖書 (スタディー版)
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底知れぬ深み: ここのギリシャ語アビュッソスは基本的に,「非常に深い」,「計り知れない」,「果てしない」という意味がある。この語はギリシャ語聖書に9回出ていて,一般に,拘禁するための場所や拘禁されている状態を指す。(ルカ 8:31の注釈を参照。)ここロマ 10:7では,キリスト・イエスが足かけ3日間いた象徴的な場所を指していて,天の父はそこからキリストを復活させた。(詩 71:19,20,マタ 12:40と比較。)イエスは,死んで無意識で完全に無活動の状態だった時,拘禁あるいは拘束されていた。天の父だけが,拘禁されたその場所からイエスを解放できた。(サ二 22:5,6,ヨブ 38:16,17,詩 9:13; 107:18; 116:3,使徒 2:24と比較。)しかし,「底知れぬ深み」という語の意味を死んだ人たちが眠っている比喩的な場所に限定するのはふさわしくない。(用語集の「墓」参照。)ギリシャ語セプトゥアギンタ訳がアビュッソスをヘブライ語シェオール(「墓」)の訳語として使っていないことに注目できる。また,サタンと邪悪な天使たちが拘禁される象徴的な場所が「底知れぬ深み」と呼ばれ,「牢獄」とも表現されている。そのような用法も,「底知れぬ深み」の意味が死んだ人たちが眠っている比喩的な場所に限定されないことを裏付けている。(ルカ 8:31。啓 20:1,3,7)
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