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ローマ 注釈 12章新世界訳聖書 (スタディー版)
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人をもてなすことに努めましょう: 「に努める」に当たるギリシャ語は字義通りには,「急ぐ」,「走る」と訳せる。パウロはここでこの語を使い,頼まれたとき以外にももてなすようクリスチャンに促している。自分から進んで,いつももてなすよう努力することを勧めている。「もてなすこと」に当たるギリシャ語フィロクセニアは,字義的には「見知らぬ人に対する愛(好意)」を意味する。これは,仲の良い友以外の人ももてなすべきであることを示している。パウロは同じ語をヘブ 13:2でも使い,創世記 18章と19章に出てくるアブラハムとロトのことにそれとなく触れているようだ。アブラハムとロトが見知らぬ人をもてなした時,それとは知らずに天使たちをもてなしていた。創 18:1-8には,アブラハムが客を世話するために走ったり急いだりしたことが書かれている。関連する形容詞フィロクセノスは,もてなすことを勧めるギリシャ語聖書の他の文脈に3回出てくる。(テモ一 3:2。テト 1:8。ペ一 4:9)
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