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コリント第二ものみの塔出版物索引 1951-1985
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12:7 塔84 12/15 14; 塔83 3/1 22; 塔70 735; 目67 5/8 6; 塔62 390; 塔59 183; 目58 11/22 14
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コリント第二 注釈 12章新世界訳聖書 (スタディー版)
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特別な: パウロは,ギリシャ語ヒュペルボレーを使って,与えられた啓示が「特別な」つまり並外れたものだと述べている。(コ二 12:2の注釈を参照。)このギリシャ語はギリシャ語聖書で8回使われていて,全てパウロが書いた手紙に出てくる。この語は文脈によってさまざまな仕方で訳されている。例えば,コ二 4:7の「普通を超えた力」や,コ二 1:8のパウロたちが受けた「ひどい圧迫」という表現で使われている。
体に1つのとげ: パウロはここで隠喩を使って,苦痛がずっと続いていることを表現している。体にとげが入り込むと,痛みがずっと続く。(「とげ」と訳されているギリシャ語は,とがった杭やとげなど「とがったもの」を意味する。)このとげが表す痛みが身体的なものだったのか感情的なものだったのか,はっきりしていない。パウロが手紙で書いたことからすると,旅行をしたり手紙を書いたり伝道を行ったりする上で不便を感じるような視力の問題に苦しんでいた可能性がある。(ガラ 4:15; 6:11。使徒 23:1-5も参照。)この文脈でパウロは,高慢な反対者たちによるしつこい攻撃について述べているので,偽りを教えるそのような人たちによって引き起こされたストレスや心配について言っていたのかもしれない。(コ二 11:5の注釈を参照。)いずれにしても,パウロはそうした痛みをサタンの使いと呼び,サタンが神に仕える人を落ち込ませるために身体的また感情的な苦痛を使おうとしていることを示している。パウロはこの試練を前向きに受け止めていて,神に喜ばれるよう思い上がらないで謙遜でいるのに「とげ」が役立っていると考えた。(マタ 23:12)
平手打ちをして: または,「打ちたたいて」。パウロがここで使っているギリシャ語動詞は,手のひらやこぶしで文字通り打つことを指す場合もある。この語は,マタ 26:67でその意味で使われていて,そこではローマ兵がイエスを「こぶしで」殴ったと記されている。コ一 4:11で,その語はもっと広い意味で使われていて,手荒に扱うという考えを伝えている。
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