脚注
l 「現代のたいていの翻訳者は,『わたしは,わたしがなるものになる』と訳す点でラシに従っている。すなわち,神がご自分の民にとってどんな方になるかをことごとく言葉で要約できるものではないが,神の永続する忠実さや変わることのない憐みは,イスラエルに対する指導のうちにおのずから,いよいよ明らかに示されてゆくのである。従って,こうした言葉でモーセが受けた答えは,『わたしは,わたしが救う仕方で救う』という意味の相当語句なのである。それは,イスラエル民族が救い出されることを彼らに保証するものではあるが,その方法は明らかにされてはいない」― 名誉勲位受勲者J・H・ヘルツ博士著,「モーセ五書および預言書」ロンドン,ソンチノ出版社発行,西暦1950年版,出エジプト記 3章14節の脚注。