娼婦
配偶者ではない相手と性関係を持つ女性。特にその行為によってお金を得る人を指す。(元のギリシャ語ポルネーは,「売る」という意味の語根に由来する。)聖書は男娼にも言及している。売春はモーセの律法で禁じられており,売春行為の報酬はエホバの聖なる所のための寄付として受け入れられなかった。対照的に,異教では神殿娼婦や神殿男娼が収入源となった。(申 23:17,18。王一 14:24)聖書の中で「娼婦」という語は比喩表現としても使われており,神を崇拝していると言いながら何らかの偶像崇拝を行う人や国や組織を指す。例えば「啓示」の書では,「大いなるバビロン」と呼ばれる宗教的な存在が,権力や利益を得ようとして世界の支配者たちと関係を持ったために娼婦として描写されている。(啓 17:1-5; 18:3。代一 5:25,脚注)