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赤い獣ものみの塔 1963 | 4月1日
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命じた。それから,その獣の像に息を吹き込んで,その像が物を言うことさえできるようにし,また,その獣の像を拝まない者をみな殺させた」。
この預言によると,二つの角をもつ獣,すなわち英国とアメリカは,地に住む者たちに,獣の像,すなわち国際連盟をつくるように告げました。史実はそのことを証明しますか。確かに証明しています。1959年版の「大英百科事典」第20巻846頁は,南アフリカの政治家,ジャン・クリスチャン・スマッツに関する伝記の中で,つぎのように述べています。「休戦〔1918年〕後スマッツは,国際連盟に関する覚え書『ザ・リーグ・オブ・ネイションズ: ア・プラクティカル・サジェスチョン』(1918年)を作成した。そしてそれは,ウイルソン大統領とロイド・ジョージ氏の支持を受けて,事実上,連盟規約となった」。いうまでもなくこのふたりは,当時のアメリカと英国の首脳でありました。アメリカは,正式に国際連盟に加盟しなかったとはいうものの,その主脳は,この獣の像を作るよう世界に告げることにおいて,まさに指導的な役割を演じました。年が経つにつれアメリカは,連盟加盟諸国が発表した規約と条約を支持することによって,連盟の裏口から事実上加入したも同様でした。この二つの国すなわち合成世界勢力の首脳たち ― ウインストン・チャーチルとフランクリン・ディ・ルーズベルト ― が,第二次世界大戦により無活動という底知れぬ穴に投げこまれていたこの赤い獣をそこから出させるように,地に住む人々を指導率先したことは,もっと大きな証拠です。
では,赤色の獣に乗っていると言われている,同じく赤い衣をまとった女はどうでしょうか。創世記 3章15節から,黙示録 22章17節に至るまで聖書は終始,一つの組織,ことに宗教組織を表わすのに女を用いています。不忠実になったエルサレムは妓女,忠実なクリスチャン会衆は清き処女と描写されています。(イザヤ 1:21。コリント後 11:2)ですからこの女は,いつわりの宗教,ことに背教したキリスト教国をよく象徴します。キリスト教国は,イエス・キリストに許嫁されていると公言しながら,イエス・キリストへの誠を保ちませんでした。そのことは,彼女が,キリストの御国を待つことをしないで,この世の諸政府と交際し,この世の諸政府と協力しているのを見ればわかります。「大いなるバビロン,淫婦どもと地の憎むべきものらとの母」という非難の言葉は,キリスト教国に当てはまります。獣どもに対しては,王の王であられるイエス・キリストが刑を執行すると示されているのにくらべ,この偽りの宗教制度を滅ぼすものは,赤い獣の10の角すなわち王たちであることが示されているのは,注目に価する点です。その一つの前兆は,宗教的なものすべてに対する,共産主義の公然たる反対の中にあらわれています。―黙示 17:5。
黙示録の獣に関する,このごく簡単なスケッチともいうべきもので,すべての詳細な点を取りあげることができないのは,いうまでもありません。しかし,よく研究するなら,これらの獣が,前述の事柄と調和しており,まさにものみの塔協会の他の出版物の中で指摘されている通りであることがわかるでしょう。
確かにエホバ神は,神のしもべたちの道の光はその輝きを増すであろうと約束されたとおり,遠い昔に記録されたご自身の預言の上に光を輝やかせておられます。神のすべてのしもべが,神は世界の出来事をいつも完全に統御され,また聖書は神の霊感による言葉であるという信仰をいっそう強くすべき理由はそこにあります。神のしもべたちは,それによって,窮極の勝利は義にあるという希望を強め,「父なる神のみまえに汚れのない形式の崇拝」をもって神に奉仕し,世の汚れに染まないで身を清く保っていなければなりません。―ヤコブ 1:27。
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ギリシャにのこる異教思想ものみの塔 1963 | 4月1日
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ギリシャにのこる異教思想
「クリスチャン時代以前の遺物が,ギリシャ全域にわたって,依然残存している。ある地方では,異教に由来する一種の魔術が,昔よりも遙かに公然と行なわれている。……全土にわたって,古代の多神教の神殿を占領しているのは,いわゆる聖徒たちの群像である」。―ザ・アトランティック誌1962年6月号
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