-
他のひとびとを励ますものみの塔 1963 | 10月15日
-
-
結果になるでしょう。
16 エリフはヨブに助言するにさいし,正しい見解をどのように示しましたか。
16 この点に関連して,エリフがヨブに向かってどのように助言を切り出したかに注意してください。「だから,ヨブよ,今わたしの言うことを聞け,わたしのすべての言葉に耳を傾けよ。見よ,わたしは口を開き,口の中の舌は物言う。わたしの言葉はわが心の正しきを語り,わたしのくちびるは真実をもってその知識を語る…。あなたがもしできるなら,わたしに答えよ,わたしの前に言葉を整えて,立て。見よ,神に対しては,わたしもあなたも同様であり,わたしもまた土から取って造られた者だ。見よ,わたしの威厳はあなたを恐れさせない。わたしの勢いはあなたを圧しない」。こう言っておいて彼は,事態についてヨブに説きすすめます。しかしエリフがどのように問題をとりあげたかに注意してください。彼はヨブに熱心に頼みました。また,神のみまえでは自分がヨブよりすぐれているとは少しも考えないこと,自分が言おうとすることに対してヨブが恐れる必要のないことをはっきり述べました。なんと立派な措置の仕方でしょう!―ヨブ 33:1-7。
17 他の人を戒しめることについて,使徒パウロはテモテにどんな助言を与えました。ある人が故意に罪を犯してやめないことがわかったなら,どのような処置をとるべきでしたか。
17 パウロがテモテにすすめたのも,ちょうどそれと同じ方法でした。「老人をとがめてはいけない。むしろ父親に対するように,話してあげなさい。若い男には兄弟に対するように,年とった女には母親に対するように,若い女には,真に純潔な思いをもって,姉妹に対するように,勧告しなさい」。(テモテ前 5:1,2,新口)しかし非行者が常に罪を犯して,心からの悔改めを示さない時,励ます必要のあるのは正しい行いであって,非行者ではありません。意識的に罪を犯しているということが十分に証明された場合,それは同じ章のあとのほうすなわちテモテ前書 5章20節の次のいましめを適用する時です。「罪を犯した者に対しては,ほかの人々も恐れをいだくに至るために,すべての人の前でその罪をとがむべきである」。―ヘブル 12:7-11,新口。
すべての人の機会
18 (イ)どのくらいの人々が実際に他の人々の生活に影響をおよぼしますか。それで,その影響力をどのように用いるべきですか。(ロ)クリスチャンの監督のことを話したり,また奉仕の特権を拡大することを希望している人々と話をするとき,私たちはどのように相手の徳を高めることができますか。またどんな例がその重要さを示していますか。
18 家庭内であろうとほかの場所であろうと,会衆のしもべであろうとなかろうと,互いの徳を高め励まし合う機会はだれにでもあります。だれもが自分の周囲の人々に影響を与えるものです。人の徳を高めることもできれば,それを破壊することもできます。刺激を与えることもできれば,無関心をかもし出すこともできます。人は,望む望まぬにかかわらず,影響力をもっています。ですからその影響が,有益なものであるようにしましょう。コロサイ書 3章8,9節にしるされている立派な助言に従うなら,私たちの言葉は良い影響力をもつものになるでしょう。「怒り,憤り,悪意,そしり,口から出る恥ずべき言葉を捨ててしまいなさい」。もし良いものを心に取り入れたなら,そして心が健全な望みで満ちているなら,私たちの話すことは人の徳を高めるでしょう。なぜなら,心に満ちることを口が語るからです。(マタイ 12:34,35)もし心が正しいなら私たちは,クリスチャンの監督や,エホバの制度を通してくる助言を,デオテレペスがしたようになみしたり,軽視したりせず,神の会衆を忠実に監督している人々は「二倍の尊敬を受けるにふさわしい」と考えるでしょう。(ヨハネ第三書 9。テモテ前 5:17,新口)そして,全時間開拓奉仕をするとか,御国奉仕者の必要の大きい地方に移住するなどして奉仕の特権を拡大したいと思っている人々に向い,勇気をくじくような話しかたをすることもないでしょう。また,敗北主義者的な報告をもたらしてイスラエル人の勇気をくじき,約束の地に向って進むよりもエジプトに引き返したいという考えをイスラエル人に持たせたあの信仰のない探偵のようにもならないでしょう。むしろ,忠実なヨシュアやカレブのように,彼らに開かれている奉仕の特権を捕えて勇気を示すようにすすめるでしょう。―民数 13:27–14:9。
19 私たちはほかにどんな方法で互いに励まし合うことができますか。
19 私たちは,神への奉仕に対する熱意と忠実さによって,お互いに力になることができます。奉仕に熱心に参加して手本を示すことにより,他の人がそうするように援助できます。奉仕で得たよい経験を他の人々に話したり,聖書の研究から集めた知識の珠玉を彼らに分かつことは,ちょうど使徒たちがクリスチャンの兄弟たちを訪問したときのように,互いを励ますことになります。(使行 15:3,30,31)また私たちは,病気の人や苦しんでいる人,義のために投獄されている人々のことを心配し,できる所であれば彼らと連絡を保つことによって,彼らの心を強めることができます。(コリント後 7:6,7。使行 28:15)サタンの世と妥協しないことによっても,他の人々が自分の立場を固守するように援助できます。また,自分の都合を考えないというだけでなく,互いの徳を高めるために必要とあらば命や自由を危険にさらすこともあえて辞さないまでの進取的な気持があれば,私たちは恐れることなく神の御言葉を話すように互いに勇気を与え合うことができます。献身したエホバの証者がみな,そのような機会を十分に利用して,互いに励まし合いますように。
20 「相互の徳を高め」ることについて,テサロニケ前書 5章11節から15節にはどんな助言がありますか。
20 ですから私たちは,自分の周囲の人々の必要をよく考え,天の御父とその御子の手本にならって互いに励まし合いましょう。「だから,あなたがたは,今しているように,互に慰め合い,相互の徳を高めなさい」。クリスチャンである監督たちについて人と話す時は,監督に対する彼らの考えかたをよくするように,また監督と一緒に働くさいには,監督の徳を高めるようにしなさい。「兄弟たちよ。わたしたちはお願いする。どうか,あなたがたの間で労し,主にあってあなたがたを指導し,かつ訓戒している人々を重んじ,彼らの働きを思って,特に愛し敬いなさい。互に平和に過ごしなさい」。一方監督である人々は,兄弟たちを落胆させないでむしろ励ましなさい。「怠惰な者を戒め,小心な者を励まし,弱い者を助け,すべての人に対して寛容でありなさい」。私たちが何であろうと,また自分の家や,会衆内や,世俗の職場で接する人がだれであろうと,「だれも悪をもって悪に報いないように心がけ,お互いに,また,みんなに対して,いつも善を追い求めなさい」。(テサロニケ前 5:11-15)そうです,私たちは互いに励まし合いましょう。
-
-
雑誌を定期的に届けるものみの塔 1963 | 10月15日
-
-
雑誌を定期的に届ける
◇ 雑誌を毎号届ける取りきめをつくっている伝道者なら,雑誌配布の目標を達成できないということはめったにありません。一人のオーストラリアの開拓者は自分の経験を次のように話しています。「自分の雑誌配布の活動を調べてみたら,月の目標の半分にも達していないのに気付いて驚きました。早速私はきちんとすわり,自分が雑誌を配布した人の記録を調べました。その記録を研究したのち,1日野外で奉仕するつもりで,かばんに雑誌をつめました。自分の記録についている人のほとんど全部に話しました。楽しい1日の奉仕ののちに,自分の配布を数えてみました。エホバの助けにより,8時間半の間に以前に配布した人をたずねて100冊の雑誌を配布していました」。このような方法は予約の目標を達成するのにも役立ちます。「協会の提案に従い,雑誌配布の経路を作り,最新号をいつも届ける14軒の家を見つけました。予約運動が始まった時,それらの家を順にたずね,いつかはこうして届けられなくなるかも知れないし,皆さんは雑誌を喜んでおられるようだから,是非郵便で受け取られるようにすれば良いと提案しました。その結果7人の人が予約をしました」。―1963年エホバの証者の年鑑から
-