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あなたも自由になれます目ざめよ! 1974 | 5月22日
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することを勧めていました。それでわたしは自分の持っている物をよく考え,いつか買い求めた『秘学』の本があることを思い出しました」。
そんなものがほんとうにその人を苦しめる媒介となっていたのでしょうか。ここで,小アジアの魔術で名高い町エフェソスのある人たちが取った処置を考えてみるのは有益でしょう。聖書は,使徒たちの活動 19章18,19節で次のように述べています。「信者となった者の多くがやって来ては告白をし,自分の行なってきたことをあらわに告げるのであった。実際,魔術を行なっていたかなり大ぜいの者が自分たちの本を持って来て集め,みんなの前で燃やした」。この手本に従うことはその人の益になるでしょうか。
「わたしはその本を捜しにかかり,自分の事務所でそれを見つけ,焼き捨てました」。結果はどうでしたか。「翌日起きたときの気分はそうかいでした。ひと晩中眠りを妨げる頭痛も消え,ひどくゆううつな気分もなくなりました」。
もちろん,心霊術と関係のある物や本を持っていても,なんら悪影響を受けない人もたくさんいます。しかしこのことは,そうした物に悩まされる人たちがいる事実の反証とはなりません。東部アメリカに住むある家族の場合は,家族の中のある者だけが影響を受ける場合のあることを示しています。
17歳になる少女の訴えによると,ある晩彼女が眠っていたとき,何者かがベッドの上に上がったのを感じました。彼女は恐怖で硬くなり,エホバに呼ばわりました。するとそのものはベッドからすべり降りました。少女にとってこの種の経験はそれが初めでしたが,少女の母親は24年間,超自然の現象を経験してきていました。その間母親は寝室の中で人を見たり,いろんな顔が自分の方に近づいてくるのを見たりしていました。そしていつも疲労感につきまとわれ,時には,強烈な悪臭がうしろからついてくるように思えることもありました。問題はどこにあったのでしょうか。
夫が,魔術や占いや心霊術の本を寝室に置いていたことがわかりました。使徒たちの活動 19章19節の手本に従ってそれらを焼き捨てることが提案されました。夫は自分が悪影響を受けたことがなかったので最初のうちは懐疑的でしたが,ともかく協力することにしました。
その婦人は24年間悪霊に悩まされたすえ,その苦しみからついに解放されました。彼女は今,絶えまない疲労感に苦しむ代わりに,起きて動き回れることを心から喜んでいます。夫はこの経験に強く心を動かされ,エホバの証人に加わって,聖書に収められているすばらしい希望を学ぶよう人びとを援助する奉仕を始めました。
あなたは邪悪な霊の勢力に遭遇したことはないかもしれません。もし今までどおり彼らの影響を受けないでいたいなら,ぜひともいっさいの心霊術を避けねばなりません。水晶球や霊応盤を使う占いや,手相術,占星術,夢判断などに手を出さないことです。エホバは,こうしたことを行なう者をみな『憎みたまう』と,聖書ははっきり述べています。―申命 18:10-12。
もしすでに超自然の力に悩まされた経験があるなら,神のことばを詳細に研究してください。祈りのうちにエホバ神に近づき,心霊術と少しでも関係のある物品は全部処分してください。エホバ神を愛し,エホバ神のことばを尊敬する人びとと交わってください。それは多くの人が悪霊の束縛から自由になる助けになりました。
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きかなかった呪文目ざめよ! 1974 | 5月22日
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きかなかった呪文
● ナイジェリアのあるエホバの証人は,町を去らなければ死ぬ,と祈とう師におどされた。しかし,証人はその町にとどまっていた。祈とう師が呪文を唱えた後,町民たちは,その証人が死ぬものと思って待っていた。呪文はきかなかった。そこでもっと力のある祈とう師が呼ばれた。しかし,その祈とう師の呪文もきかなかった。最後に,その地方で最も力のある祈とう師が呼ばれた。彼の呪文にもききめがないことがわかった時,祈とう師は証人のもとに行き,あわれみを示してくれるよう求めた。
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