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神の目的とエホバの証者(その26)ものみの塔 1961 | 9月15日
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書 43章8-10節を読んでください。
マリア〔読む〕: 「目あれどもめしひのごとく耳あれどもみゝしひのごとき民をたづさへ出でよ,国々はみな相集ひもろもろの民はあつまるべし,彼らのうちたれかいやさきに成るべきことをつげ之をわれらに聞することを得んや,その証人をいだして己の是なるをあらはすべし,彼らききて此はまことなりといはん,エホバ宣給はく,なんぢらはわが証人わがえらみし僕なり,さればなんぢら知りて我を信じわが主なるを悟りうべし,我よりまへにつくられし神なく我よりのちにもあることなからん」。
ロイス: エホバの御名を負う者に対する彼の要求は全く明白ですね。
ジョン: その通りです。さらに,新しい世の社会が誕生して後,力を結集し始めた反対する社会が誕生しました。したがって,それは権威の争いにもなり,事実は人々に提供されました。すべての者はどちらの社会がエホバの目的の中で正しい立場を占めるか,心の中で明白に決定することができました。しかし,この争いが本格的に始まる以前,エホバは御自分の制度内で別の目的を達成させられる目的を持っておられました。それは聖所を正しい地位に復旧することです。
エホバの聖所は清められる
おぼえていらっしゃると思いますが,英国ロンドンで行なわれた1926年のエホバの証者の大会で,国際連盟は黙示録 17章11節に述べられている「獣」であり,それは神の御手からかならず滅びをうけるlと言明されました。この証言は,世界の諸国民に知らされました。しかし,彼らはこの証言に注意を向けましたか,いなであります。彼らは荒らす憎むべきものを捨てず,また世界の真実の希望である神の御国を支持しようとしませんでした。彼らは地上の僕たちを通してなされたこの神からの宣明の言葉を無視して,救いをはかる神の御準備に背を向けました。それで,彼らは実際には神に対して罪を犯したのです。彼らがそうすることはエホバの御使によりダニエルに啓示されていました。a
それから2300日の後には神の聖所が勝利を得るという預言もなされました。「選出された長老たち」を神の会衆から清めることが始まりました。彼らは民主主義的な仕方で職務に選び出されていた者たちです。1932年8月15日号と9月1日号の二つの号の「ものみの塔」(英文)は,「エホバの制度」と題する記事を掲載しました。この記事は,「長老を選出する」制度は,この世的やり方であり,大神権者の原則に従うものでないと示しました。大神権者は上から下に聖所を支配されます。その記事の結論は,決議文であって,全会衆がその決議を採決するようにとすすめていました。次の抜すいに気をつけて下さい。
故に次のことを決議しよう,すなわち教会内の長老たちが選出的な職務を持つことに対する聖書的な権威はない。したがって,われわれはいかなる人をも長老の職務に選出しない。聖書の定義によれば,神によって油注がれた者はみな長老である。そして,すべての者は最高の神の僕たちである。
われわれの奉仕を秩序正しくするため,われわれの会の中のある者たちを選んで,必要な奉仕を行なわせる。その中には次のことをも含む。すなわち奉仕指導者はわれわれによって指名され,協会の事務代理によつて確認される。その奉仕指導者は,この会の奉仕委員の一員である。
この決議は全地のエホバの証者の会衆により採決されました。ダニエルの預言に述べられている時の期間がちょうど終る1932年10月15日号の「ものみの塔」誌上の発表は,エホバが御自分の見える伝達の径路を通してなされた正式の通達であって,彼の聖所が清められたこと,正しい状態に復帰したこと,そして長老たちを選出するにあたって民主主義的な仕方が排除されたことを示しました。b
トム: それはあなたがたの制度を一致させるでしょうね。重要な前進の一歩のように見えます。
ジョン: もちろんエホバの制度はこの処置で使徒の時代中の神権的な運営に十分回復したわけではありません。御自分の民に対するエホバの目的が立証されて,新しい世の社会が最終的にかたちづくられるときエホバの制度は十分に回復するでしょう。しかし,幾十年かむかしにエホバが示したもうた径路に対して,エホバの是認の手ははつきり見えました。1878年にパストー・ラッセルが真の崇拝のために敢然と立ったときから,「ものみの塔」とその出版者たちは,妥協と背教に対して戦いつづけました。このクリスチャの群れが神の目的内で特定な位置を持つことは,ますます確証づけられました。彼らは1919年に死のあごから救い出され,サタンに対してエホバを支持する大胆な立場を占めるようになりました。かくして神の目的の中における彼らの立場は,最高主権者の名前と明白に識別される故,堅固なものになりました。このように強められたクリスチャンのこの社会は,一大運動に乗りかかる準備をととのえました。この時までのエホバの僕たちはその種の事柄をすこしも知りませんでした。
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読者よりの質問ものみの塔 1961 | 9月15日
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読者よりの質問
● エホバの制度の中で,セラピムとケルビムはどちらが高い地位にありますか。―アメリカの一読者より
セラピムの方が高い地位をもっているようです。エホバと関連してケルビムのことが述べられている場合はいつでも,彼らが低い地位にあるように示されています。エホバは彼らの上にすわられるか,彼らに乗っておられます。サムエル後書 6:2,列王紀略下 19:15,コリント前書 13:6,詩篇 80:1; 99:1を見て下さい。しかし,セラピムのことが述べられている唯一の箇所,イザヤ書 6章の1から6節ではセラピムは,エホバの御座の上に位置をしめています。
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