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国民的な幸福の理由ものみの塔 1969 | 3月15日
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的な子たちとなったのです。この理由で使徒パウロは彼らにあてて次のように書き得たのです。「われらの国籍は天にあり,我らは主イエス・キリストの救主としてそのところより来りたまふを待つ」。(ピリピ 3:20)ゆえにこの「神聖な国民」は神の霊的なイスラエルです。
15 西暦70年以後,エホバが生来のイスラエルをもう一度再生させる必要はなぜありませんでしたか。
15 イエス・キリストの死と復活の37年後の西暦70年までには,この霊的なイスラエル国民の成員はローマ帝国の内外で幾千人となくふえました。したがって,チツス将軍の率いるローマ軍がエルサレムとその宮を滅ぼし,ユダヤの地を荒廃させ,割礼のある生来のイスラエル国民が滅びたのちの当時でも,また今日でも,退けられたその国民をエホバ神が再生させるのは不要なことです。西暦70年ユダヤ人の国家が滅亡した時,エホバ神はすでに37年間ご自分の霊的なイスラエルの「神聖な国民」を用いておられたのです。
16 それでは聖書の数多くの預言は今日だれの上に成就していますか。「エホバを自分たちの神とする国民」に何がもたらされましたか。
16 聖書の数多くの預言はこの霊的なイスラエルの上に,また,この国民を通して今日に至るまで成就し続けてきました。滅亡したイスラエル国民の生来の肉のユダヤ人は現代に至るまで生き残りました。それでは,真の霊的な「神のイスラエル」の成員はなおさらのこと今日まで生き残っているべきではありませんか。エホバ神に賛美と栄光を帰すべきことですが,この霊的な「神のイスラエル」は神の加護のゆえに今日まさしく存在しており,また,「エホバを自分たちの神とする国民」の言い表わしがたい幸福を経験しているのです。―詩 33:12。ガラテヤ 6:16。
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幸福な国民の再生ものみの塔 1969 | 3月15日
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幸福な国民の再生
1 神が「国民」を持っておられるという事実に憤っているのはだれですか。神のこの国民を滅ぼそうとするどんな努力がなされてきましたか。
エホバを神として崇拝し,その御名をもって呼ばれる「国民」を神はこの地上に持っておられます。しかしサタン悪魔と配下のこの世の組織はこの事実に憤っています。詩篇 83篇4節に預言的に述べられているとおり,エホバを自分たちの神とするその国民の敵は仲間の陰謀者たちにこう語ってきました。「さあ,彼らを国民としてぬぐい去ろう。イスラエルの名が覚えられないようにするためである」。聖書の歴史と一般の歴史は,生来のイスラエルのおもな成員をさえ含む敵が,霊的なイスラエルの存在しはじめた第1世紀にその存在の抹殺に努めたことをしるしています。しかし激しい迫害とその根絶を図ろうとする努力に直面したにもかゝわらず,霊的なイスラエルの民は生き残りました。そして彼らの崇拝し,また仕えた神がエホバであったゆえに,比類のない幸福な国民として存続しました。
2 紀元前537年のできごとを考えるとき,ご自分の民をいつでも救うことのできるエホバの力と能力をどのように確信できますか。
2 天と地に存在するすべての敵はエホバの国民を決してぬぐい去ることができません。一見,敵が成功したかに思えても,必要であればエホバ神は一国民をさえよみがえらせ得るのです! 紀元前6世紀当時の世界はこうした事柄を不可能と考えましたか。人々はこうした事柄をかつて聞いた
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