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あなたは光を輝かせていますかものみの塔 1960 | 3月1日
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肉の欲,目の欲,持ち物の誇は,父から出たものではなく,世から出たものである」。(ヨハネ第一ノ書 2:16,新口)ですから悪魔はすべての人を,「腐敗している以前の生活に属させておきたい」のです。
22 でも,真理を知る時は,以前使つていたきたない言葉と共に古い人格を脱ぎ捨てて,変えることができます。また,光を輝かすのを妨害する,だらしのない不正直な仕事をする習慣も捨てます。「ヱホバの顔は悪いことを行なう者に向かう」ことを知つているからです。ですからクリスチャンは,「平和を求めてそれを追うために」大きく変化します。「ヱホバの目は義人の上にそそがれる」ことを知つているからです。―ペテロ前 3:11,12,新世。
23 (イ)人はどのように新しい人格を身につけることができますか。(ロ)アダムは最初,どんな人格を備えていましたか。
23 神の御言葉は,誠実な人に強い影響をおよぼします。たとえほとんどのこの世の政府が彼らを認めなくても,多数の人々は神の御言葉を導きとして,ついに神のみ前に任命された奉仕者となることの重要性を悟るに至りました。彼らはいまも光りを輝かせつづけています。もはや以前の生活を行なうようなことはありません。彼らは神の御言葉が他の信ずる者たちの中に働いていること,しかも,それら他の信ずる者たちが神の御言葉から生活に影響を受けているのを知つて,すつかり新しい人生観を持ちます。パウロは,「あなたの心に働きかける力によつて新しくされる」べきことを知つていました。では心に働きかけるその力とは何でしようか。それは,神の御言葉を通して私たちに示された神の活動力である神の霊です。任命された全時間奉仕者にふさわしい,また神に喜ばれる新らしい人格を着るために,神の御言葉を研究しなさい。エデンの園において,神がアダムを創造された時最初に彼に与えられた人格は,神の御心にかなつたものでした。そして,神がこの人間を造られたのは,真の義と愛に満ちた御親切からでした。アダムは完全な人間でした。そして完全な地球の上に置かれました。彼の人格は,平和を追い求める性質のものであつたにちがいありません。というのは,エデンの園で彼は,すべての動物と平和な状態にあつたからです。それはハルマゲドンの戦争のあと,天の御国の支配下における楽園の地に存在するであろうと,預言者イザヤが説明したところの状態でした。
24,25 任命された奉仕者たちに対するヱホバの御心は何ですか。彼らはその御心にどのように応じますか。
24 神との平和を求めて,けんそんと義を示すことが,今の時代における神の御心であることはまちがいありません。それによつて神のみ怒りの日にかくされるかも知れないからです。(ゼパニヤ 2:3)全世界のあらゆる場所にいるヱホバの証者は,神の御国の良いたよりを着実に伝道して,価値ある神の奉仕者であることを証明したいと願つています。また,ヱホバから受けた任命に対して感謝を示すとともに,正しいわざによつてクリスチャン生活を送り得ることを証明したいと願つています。彼らの職は,神への聖なる奉仕に専念することです。真の義と愛に満ちた御親切のうちに,神の御心に従つてつくられたこの新しい人格を着ることにより,彼らはより良い奉仕をささげることができ,より多くの事をなしとげることができます。ヱホバの証者,すなわち神の任命された奉仕者たちは,全時間をクリスチャン生活にささげ,この古い世にあつて,イエスがされたと同じように生活します。そしてイエスがこう言われたことを心にとめています,「もしあなたがたがこの世から出たものであつたなら,この世は,あなたがたを自分のものとして愛したであろう。しかし,あなたがたはこの世のものではない。かえつて,わたしがあなたがたをこの世から選び出したのである。だから,この世はあなたがたを憎むのである」。(ヨハネ 15:19,新口)しかし,たとえこの世から憎まれても,ヱホバの証者たちは,この世のすべての人々に愛を示して,平和を保つ決心でいます。彼らは,「平和を求めてこれを追い」ます。なぜなら「ヱホバの目は義人の上にそそがれる」からです。
25 ヱホバ神の御前に任命された奉仕者として,ヱホバの証者は神の御心を遂行します,「あなたがたは,実に,そうするようにと召されたのである。キリストも,あなたがたのために苦しみを受け,御足の跡を踏み従うようにと,模範を残されたのである。キリストは罪を犯さず,その口には偽りがなかつた。ののしられても,ののしりかえさず,苦しめられても,おびやかすことをせず,正しいさばきをするかたに,いつさいをゆだねておられた」。(ペテロ前 2:21-23,新口)任命された奉仕者たちも,常に正しいことをするという点で彼に従います。
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ヱホバの証者の平和と一致ものみの塔 1960 | 3月1日
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ヱホバの証者の平和と一致
1 ヱホバの証者たちの間の平和と一致には,何が是非とも必要ですか。
正しい行いは,いつの場合でも満足と心の平和をもたらします。ヱホバの御心を行なう人々は,「あなたのおきてを愛する者には大いなる平安があり,何ものも彼らをつまずかすことはできません」ということを知るに至るでしよう。(詩 119:165,新口)全世界にわたつて,平和と一致のうちに共に住むヱホバの証者に関する限り,これは真実です。彼らは,任命された奉仕者たちですから,ヱホバの律法を愛しそれを守ることが,平和で幸福な生活に絶対必要であることを認めています。平和を求めてこれを追うことは,賢明な道であつて,人はヱホバの目が自分の上にあることを確信することができます。
2,3 平和と一致を確保するために人間は,天使たちが示すどんな手本を心にとめることができますか。
2 多くの人々は生活における真の満足が,ヱホバの御心を行なうことから生ずるものであることを認めていません。あるいは信じていません。ところが一方,神の御心が何であるかを学んで,それを行なうことに喜びをもつている人々もいます。聖書が告げるところによると,み使いたちは,神のみ言葉の声を聞きます。私たち人間もそうすべきではありませんか。「ヱホバは,そのみくらをもろもろの天にかたくすえられた。そしてその王権はすべてのものの上にある。ヱホバのみ使いよ,ヱホバの御言葉の声を聞き,その御言葉を行なう勇士たちよ,ヱホバをほめまつれ。その万軍よ,ヱホバの御心を行なう奉仕者たちよ,ヱホバをほめまつれ」。―詩 103:19-21,新世。
3 ヱホバの制度のなかの天使たちは,確かに頑固ではありません。むしろ彼らは,万物の上にあるヱホバの主権と,ヱホバの御心が行なわれていることに感謝しています。ヱホバの奉仕者たち,すなわちヱホバの任命された地上の奉仕者たちも,ヱホバが主権者であられることを認め,「ヱホバの御心」を行なわねばなりません。あなたに対するヱホバの御心は,証言のために,全世界で御国のよいたよりを伝道することです。
4,5 (イ)ヱホバの民はなぜ孤立主義者になれませんか。そして一致がなければならないことを,パウロはどのように示していますか。(ロ)ですから一致はどのように保たれていますか。
4 ヱホバ神が,目に見えない制度と,見える制度をもつておられることに疑いはありません。ヱホバの見える制度について,使徒パウロの述べるところによると,その制度は,ひとりの人間のように一致して働きます。クリスチャンであると主張しながら,自分は神の制度に必要ではないといつて,それから離れることは,誰にもできません。孤立主義は,ヱホバの御心を行なうことになりません。パウロは,コリント人に手紙を書き送つた時,このことをはつきりと心にとめて,こう言つています。「もし足が,わたしは手ではないから,からだに属していないと言つても,それで,からだに属さないわけではない。また,もし耳が,わたしは目ではないから,からだに属していないと言つても,それで,からだに属さないわけではない。もし,からだ全体が目だとすれば,どこで聞くのか。もし,からだ全体が耳だとすればどこでかぐのか。そこで神は御旨のままに,肢体をそれぞれ,からだに備えられたのである」。(コリント前 12:15-18,新口)ですから,すべてのクリスチャンは,このからだ,または神の用いられているひとつの制度にいなければなりません。あなた自身のからだに孤立主義がありますか。
5 クリスチャンと主張する人は,いつもヱホバの見える制度の一部でなければなりません。そして,適当な径路から排泄されてしまう死んだ組織であつたり,老廃物や役に立たない物質ではなくて,いつもからだの「働いている部分」でなければなりません。このクリスチャン団体の一部であるためには,いつも「ヱホバの御言葉の声を聞き」「その御心を行なう」全時間奉仕者でなければなりません。どのクリスチャンも他のクリスチャンに向かつて,「あなたはいらない」とは,決して言えないのです。クリスチャンたちが,真に神の御心を行なうには,制度の中には,平和と統一と,一致だけがあるべきです。パウロは,クリスチャンたちのこの一致をさらにこのように描字しています。「目は手にむかつて,「おまえはいらない」とは言えず,また頭は足にむかつて,「おまえはいらない」とも言えない」。(コリント前 12:21,新口)ヱホバの証者はこの原則を認めています。だからこそヱホバの証者の新世社会の中に分裂がないのです。彼らはすべて,共に任命された奉仕者であつて,各人クリスチャンとして生活しなければなりません。全部の者が良いたよりを伝道する責任をもつていて,全世界で彼らはそれだけを行なつています。
勤勉な奉仕の成果
6 過去10年間に,ヱホバの一致した僕たちの間には,どんな増加がありましたか。
6 伝道の任務において,ヱホバの証者の唯一の願いは,他の人々が神の御言葉を理解するように援助することです。彼らは,教えるわざにも他の人が平和を求めてそれを追うよう援助するにも勤勉です。1959年度には,毎月神の御国の良いたよりを伝道したヱホバの証者が,平均80万3482名いました。これを10年前と比較して見ると,1949年度中は27万9421人が毎月定期的に伝道していました。これは,わずか10年の間に,制度内のヱホバの証者が,52万4061人増加したことを意味します。これを可能ならしめたのは,制度の中の平和と一致でした。「ヱホバの目は義人の上にそそがれる。」― ペテロ前 3:12,新世。
7,8 ただの1年間にどんな増加が見られましたか。御国宣明者はどの最高数に達しましたか。
7 1959年中に,どのくらいの増加があつたかちよつと検討して見ましよう。1958年には,平均71万7088名のヱホバの証者が毎月伝道し,1959年には80万3482人が伝道していました。このことは,その年度中に,あらゆる国民,部族,言語,種族,言葉のうちから,8万6394人の人々が,この平和の音信を世界に宣べ伝えるよう,ヱホバの証者に加わわつたことを意味します。それら「平和を求めこれを追う」人々の数は12パーセント増加しました。
8 しかし,次のことにも注目して下さい。ヱホバの証者の奉仕年度が終る前に,ヱホバの証者と交わり,宣教のわざを行なつた人々が87万1737名いました。これは,1958年の71万7088名という平均奉仕者の数から,1959年の最高数までに,21.5パーセントの増加があつたことを物語つています。
9 1959年奉仕年度中,ヱホバの民はどのように昼夜聖なる奉仕をささげましたか。
9 これらの人々は,ただヱホバの証者と交わつてきただけの人々ではなく ― その数ははるかに大きい ― 良いたよりを伝えるクリスチャンたちです。彼らが良いわざを行なつてきたことは,どのように証明できますか。野外奉仕で彼らが用いた時間を考えてごらんなさい! 1959年奉仕年度報告の示すところによると,これらあらゆる職業の人々は,1億2631万7124時間伝道しました。これは先年より1592万6180時間の増加です。ヨハネが,黙示録 7章の中で,どういうふうに言つているかあなたは記憶されているでしよう。「わたしが見ていると,見よ,あらゆる国民,部族,民族,国語のうちから,数えきれないほどの大ぜいの群衆が,……御座と小羊との前に立ち……昼も夜もその聖所で神に仕えているのである」。(黙示 7:9,15,新口)いまこの大いなる群衆が,文字通りこれを行なつているということが言えます。この1億2631万7124時間を,日と人々に縮小すると,1万4414人が,24時間,夜も昼も365日の間
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