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権威に従うことの益ものみの塔 1962 | 12月1日
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の御国の良いたよりを伝道して教える者は,恐れを持ちません。なぜなら,彼らは悪事を行なわず,最大の善を行なっているからです。しかし,ロマ書 13章3節(新口)が「善事をするがよい。そうすれば,それ(権威)からほめられるであろう」と述べるとき,それは御国の伝道に言及していません。それは,神の御国を伝道しない人々も従う国家の良い法律に従うことに言及しています。権威は,法律に従う人々や市民をほめることにより,良い秩序,礼節,および一般的な善行を促進します。ローマの長官フェスタスは,ヘロデ王アグリッパ2世に使徒パウロのことを話しかけたとき,彼をほめました。―使行 25:24-27。
18 それではエホバの証者が文官の支配者からほめられるのは,意外なことですか。
18 それでパウロは,神の御言葉の伝道に関して,権威をすこしも恐れませんでした。彼はアグリッパ王とフェスタス長官の前でよろこんで弁明しました。(使行 26:1-3; 25:8-11)今日,エホバのクリスチャン証者が民政官からほめられるのも珍らしいことではありません。第二世界大戦中,アメリカ合衆国の検事次長,フランシス・ビドルは,44のアメリカの州で誤導された熱狂的な,偏見を持つ人々の起こした暴徒の行動をしずめるために,エホバの証者に有利な発言をしました。b これは有益なことでした。
(この連載記事のつゞきは次号をご覧下さい。)
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老人と困っている者に対する思いやりものみの塔 1962 | 12月1日
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老人と困っている者に対する思いやり
むかしエホバ神は,老人と困っている者の正しい扱い方について,ご自分の民に戒めをお与えになりました。そしてこのように命令されました,「白髪の人の前には起あがるべしまた老人の身を敬ひ汝の神を畏るべし我はエホバなり」。「その隣をいやしむる者は罪あり,困苦者をあはれむものはさいはひなり」。(レビ 19:32。箴言 14:21)耳の聞こえない人,目の見えない人にも,同様の尊敬を示すことをエホバは要求されました。また,3年毎に,その年の産物全体の10分の1を,レビ人および彼らの門のうちにいる他国の人,みなし子,やもめに与えよとご自分の民に命令されました。―レビ 19:14。申命 14:28,29。
初期のクリスチャンの思いやり
イエスもその弟子たちも同じく,老人と困っている人々に思いやりを示すべきことをクリスチャンたちに教えました。イエスは偽善的なパリサイ人に言われました,「神は言われた,『父と母とを敬え』,また『父または母をののしる者は,必ず死に定められる』と。それだのに,あなたがたは『だれでも父または母にむかって,あなたにさしあげるはずのこのものは供え物です,と言えば,父または母を敬わなくてもよろしい』と言っている。こうしてあなたがたは自分たちの言伝えによって,神の言を無にしている」。(マタイ 15:4-6,新口)エホバの御言葉を軽んじたためにパリサイ人は,神から不利な判決を受けました。イエスが言われたとおり,神の御国は彼らから取りあげられ,正しい行いをしている者たちに与えられました。
それらの行いの一つは,実際的な方法で示される兄弟愛です。使徒ヨハネはこの愛を強調し
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