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犯罪 ― 事態は本当にそれほど深刻ですか目ざめよ! 1980 | 1月22日
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大抵の場合,都会よりも地方のほうが犯罪の発生率が低いものです。また,都市の中でも,ほかの地区より犯罪の起きやすい地区があります。ある国の犯罪発生率は,他の国々の犯罪発生率よりも低いことが認められています。しかし,当然のことながら,問題となるのは,どこかほかの場所と同じほどの犯罪が自分の住んでいる所で発生しているかどうかということではなく,自分の住んでいる所で犯罪が増大しているかどうかということです。
ご自分の住まれる地域社会で,どのようなことを経験しておられますか。年長の人々,つまり長期にわたって事態の進展を目にしてきた人々は何と言っていますか。犯罪は五年前よりも増えていますか。十年前と比べるとどうですか。そうした犯罪はより残忍な色を帯びてきていますか。
問題の重大さを考慮に入れると,次いで以下のような質問が生じてきます。自分や愛する者たちを守るにはどうしたらよいのだろうか。どんな実際的な処置を講じることができるのだろうか。
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賢明な助言 ― 犯罪からの身の守り目ざめよ! 1980 | 1月22日
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賢明な助言 ― 犯罪からの身の守り
犯罪に対処するための最善の方法なるものを提案した書籍や記事を世に出した人は大勢います。その実際的な提案の多くには確かに価値がありますが,現時点では,完全な安全や保護を間違いなくもたらしてくれるものはありません。それでも,打つべき手が全くないというわけではありません。打つべき手はあります。そして今日,犯罪と暴力の波が高まりつつあることを考えれば,何らかの手を打って然るべきです。
幾つかの極めて実際的な提案を得るため,神が「非常に豊かな知恵と理解力」をもって祝福された一人の人に目を向けることにしましょう。その知恵によって,この人は当時の『ほかのだれよりも賢い』者とされ,「三千の格言を語る」ことができるようになりました。(列王上 4:29,31,32,新)お気づきになったかもしれませんが,その人物とはソロモン王です。
有名なスペインの作家,セルバンテスは,適切にも,箴言(格言)を,「長い経験から引き出した短い言葉」と定義したことがありました。人間の創造者ご自身以上に,人間とその諸問題について長い経験を有する方はいません。聖書の箴言と伝道之書に見られる「短い言葉」を作り出すのに必要とされる知恵をソロモンに与えたのは,ほかならぬ,創造者ご自身でした。ソロモンの助言は,神に由来するものですから,まさに最善の助言といえます。自分を守るためにその助言をどのように当てはめられるか見てみることにしましょう。
災難を見越す
「明敏な者は災難を見て,自分を覆い隠す。しかし経験の足りない者はそばを通って,必ず刑罰を受ける」― 箴 22:3,新。
この言葉の根本にあるのは,危険な事態の生ずる可能性を見越し,災難が臨む前に身を隠すべきである,という原則です。言い換えれば,予防措置を講ずるようにということです。これは身を守る最善の方法です。例えばどのように? たくさんの例があります。
家を空ける場合は戸口や窓に鍵をかけておきましょう。土地によっては,四六時中鍵をかけておいたほうが安全な場合さえあるかもしれません。ガレージが隣接している家に住んでいるなら,ガレージと母屋の間のドアも見過ごしてはなりません。遅刻しそうになって出勤する人はガレージのドアを開けっ放しにして行ってしまうので,見知ら
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