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多くの責任があっても平衡を保つものみの塔 1966 | 8月15日
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能力を持っているかもしれません。しかし必要なのは訓練です。あなたの力には限りがありますか。あなたには好みがあり,ぜひやりたいと思い,興味をひかれている事があるかもしれません。しかしそれを手がけることができますか。全時間の宣教を行なう開拓者になることが,父親であるあなたの願いかもしれません。しかし開拓者となっても家族を養うことができますか。そのような人もいますが,あなたとは事情が異なっていませんか。熱心のあまりに平衡を失うことをせず,むしろ計画し,自分を訓練することに努めなければなりません。たとえ開拓者になれなくても,信頼できる,平衡のとれた会衆の伝道者となって祝福を味わうことができます。すべての人に同じ能力が必要なわけではありません。自分よりも能力のある兄弟をねたんで平衡を失ってはなりません。むしろエホバが人々に才能を与えてわざを行なわせ,たとえ自分は用いられなくても,わざを改善する兄弟がいることに感謝すべきでありましょう。パウロはこの事に関してエホバのみこころをテモテへの第一の手紙 6章6節から8節に書きしるしました。「信心があって足ることを知るのは,大きな利得である。わたしたちは,何ひとつ持たないでこの世にきた。また,何ひとつ持たないでこの世を去って行く。ただ衣食があれば,それで足れりとすべきである」。喜んで従う気持ちがあればエホバに用いられます。人は訓練次第で多くのことをできるようになります。そして神の組織の中で長く働けばそれだけ有用な者となります。このようにして受ける訓練に終わりはありません。それでたとえわずかでも,着実な進歩に満足してください。しかしたゆまずに進歩することが必要です。イエスはやもめのわずかな寄付に満足されました。あなたとても同様ではありませんか。―ルカ 21:1-4。
21 エホバへの奉仕において平衡を保つため肝要なことを要約しなさい。
21 ひとりで全部をすることはできません。家を治め,子供を訓練し,会衆を治め,書籍研究を司会し,区域で神の国の福音を伝道することは,ひとりの働きでは出来ません。自分のものである特権のすべてにいくらかずつでもあずかりなさい。自分に届く範囲内にあるすべての機会をじゅうぶんにとらえ,そうすることによって平衡を保ちなさい。「ただ,わたしたちは,達し得たところに従って進むべきである」と述べたピリピ人への手紙 3章16節のことばを実行してください。平衡は,心と思いをよく守ることによって得られます。それで日毎に神のことばを学んで心を守らなければなりません。思いわづらったり不必要に心配することをやめましょう。着実に成長し,エホバのわざを喜んで行ない,毎日,祈りをささげてエホバに近づき,エホバに感謝し,また信頼をおいてください。毎日の時間を計画するにあたって,御国の福音の伝道に加わる時間をじゅうぶんに設けてください。それは現在のところ,クリスチャンの生活の中で大切な事だからです。詩篇 109篇30節のことばをあなたの決意にしてください。「われはわが口をもて大にエホバに謝し,おほくの人のなかにて賛めまつらむ」― 文語。
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王の宮殿に住むものみの塔 1966 | 8月15日
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王の宮殿に住む
● 箴言 30章28節で,「やもり」は,小さいが非常に賢い四つのものの一つにあげられている。やもりは,「手をもて」つかまり,王宮内でさえも,歩くことができる。王宮では,どんな表面にでも,「手」― くっついて離れない足でつかまる。レイモンド・デトマースは,付着性の吸盤を持つその足について,「明らかに,ハエの足のうらを大きくしたようなものだ。その付着の仕組みは,ねばねばした分泌物によるのではない。密集する,杯状の吸盤のようなものによって実際に吸いつく」と述べている。
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