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ギレアデの乳香ものみの塔 1966 | 9月15日
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の中にこれが加えられたことにもうかがわれます。(創世 43:11)またシバの女王を初め,外国の支配者はソロモン王への進物の中にこの香油を入れました。(列王下 10:2,10,25,新世)ユダヤのヒゼキヤ王はバビロン王の使いに王国の宝物をつぶさに見せましたが,この時ヒゼキヤが見せた物の中にも乳香がありました。―イザヤ 39:1,2,新世。
乳香はかおりの良さを買われて化粧料となり,また死体に塗る油ともなりました。それゆえ,イスラエルの大祭司に注ぐ聖油を調合する時にこれが入れられたのも不思議ではありません。(出エジプト 25:6; 35:8,新世)また,アハシュエロス王の王妃の候補として選ばれた婦人たちは,化粧の仕上げとして6カ月間の間乳香を使いました。このことにも乳香のかおりの良さがうかがわれます。―エステル 2:12,新世。
乳香の薬用効果は古文書の中によく出ています。これは主として傷口に塗る薬でしたが,エジプト人は病気の予防薬とみなしました。聖書の中でこれを薬として述べているのは預言者エレミヤです。たとえば,自分の民の信仰の弱さを嘆いてエレミヤはこう語りました。「ギレアデに乳香があるではないか。その所に医者がいるではないか。それにどうしてわが民の娘はいやされることがないのか」。確かにギレアデには乳香がありました。しかし,霊的な乳香,霊的ないやしは見あたりませんでした。その理由をエレミヤはこう語ります。「預言者は偽って預言し,祭司は自分の手によって治め,わが民はこのようにすることを愛している。しかしあなたがたはその終りにはどうするつもりか」。霊的ないやしが行なわれなかったのも不思議ではありません。―エレミヤ 8:22; 5:31。
エレミヤはエジプトをさして同様のたとえを語ります。「おとめなるエジプトの娘よ,ギレアデに上って乳香を取れ。あなたは多くの薬を用いても,むだだ。あなたは,いやされることはない」。そして同様の語調でバビロンの娘についてもこう語ります。「これがために嘆け。その傷のために乳香を取れ。あるいは,いえるかも知れない。われわれはバビロンをいやそうとしたが,これはいえなかった」。―エレミヤ 46:11; 51:8,9。
価が高く,かおりの良い薬であったギレアデの乳香は,霊的に弱り,元気をなくしたクリスチャンが,神に祈り,仲間のクリスチャンと交わり,あるいは神のことばを学ぶ時に得る慰めにも似ています。そして霊的にやみ,あるいは元気をなくしている人に霊的なギレアデの乳香を持って行くクリスチャンは自らも慰めを得るのです。エホバの証人の新しい歌の本「心のしらべに合わせて歌う」の中に「ギレアデの乳香」という歌があるのはこうした考えに基づいています。
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時にかなった偶然の証言ものみの塔 1966 | 9月15日
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時にかなった偶然の証言
● ニュージーランドの婦人の全時間伝道者は,伝道区域へ行くバスの中で偶然の証言をし,よろこびの結果を得ています。伝道者は,聖書にとても興味を持つ若い婦人と話し,別れ際に,婦人は住所を教えてくれたので,伝道者はたずねる時間を約束しました。最初の訪問で研究が始まり,進歩しています。これが特別にうれしい経験であったのは,次のことからわかります。長い間,何人もの伝道者がこの婦人の家をたずねましたが,いつも留守で会えませんでした。このバスの中の偶然の証言は時にかなったものでした。
― 1966年エホバの証人の年鑑から
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