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神々のさばきものみの塔 1965 | 5月15日
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を求められても,答えることができないからです。エホバは彼らの答えをうながすため,いっそう強く挑みます。「エホバ イスラエルの王イスラエルをあがなふもの万軍のエホバかくいひたまふ,われは始なりわれは終なり,われの外に神〔エローヒーム〕あることなし 我いにしへの民をまうけしより以来たれか我の如く後事を示し又つげ又わが前にいひつらねんや,試みに成らんとすることを告げよ」。
諸国民はエホバの挑戦にどう答えますか。
しかし諸国民はこれに答えられません。
エホバはいまその民をどのように強めますか。
この事から,エホバの民はエホバとその主権をますます大胆に証しする勇気を得なければなりません。エホバのことばは次のように励ましています。「なんぢらおそるるなかれをののくなかれ 我いにしへより聞せたるにあらずや告しにあらずや,なんぢらはわが証人なり,我のほか神〔エローア〕あらんや,我のほかには磐あらず,われその一つだに知ることなし」― イザヤ 44:6-8,文語。
世の神々の崇拝者は恥をこうむる
諸国民はなぜその神々を立証できませんか。
諸国民の神々の証者は,エホバとそのことばを捨てました。そこで自分たちの神々を正当化する言葉を述べなければなりません。ところが困ったことに,その神々は彼ら自身の造った神なのです。崇拝者は自ら造ったその神に等しく無力であり,自分たちの神々の神たる証拠を見出すことができません。それで彼らは恥をこうむります。彼らはなぜ窮状に陥っていますか。エホバのことばはその理由を説明しています。「偶像をつくる者はみな空しく……その証をする者は見ることなく知ることなし,かかるが故に恥をうくべし たれか神をつくり又えきなき偶像を鋳たりしや視よその伴侶はみなはぢん……かれら皆あっまりて立ときはおそれてもろともに恥るなるべし」― イザヤ 44:9-11,文語。
世の神々の証人は遂にどんな事態に立ち至りますか。エホバはご自身の民に何を告げますか。
諸国民の証人は,法廷にあって呆然と無言で立ちつくすのみです。これ以上彼らに証言を求めても無駄です。そこでエホバはご自身の証人に発言をうながし,罪を許された神の民が間もなくバビロンから解放されることを告げる神の言葉に歓喜せよと,天地に命じます。「ヤコブよイスラエルよ此等のことを心にとめよ,汝はわが僕なり我なんぢを造れりなんぢわが僕なり,イスラエルよ我はなんぢを忘れじ 我なんぢのとがを雲のごとくに消し,なんぢの罪を霧の如くにちらせり,なんぢ我にかへれ我なんぢを贖ひたればなり」。
エホバはどの程度までその民の罪を許すことを約束していますか。その事は天と地に何を起こしますか。
雲が視界をさえぎったごとく,神はご自身の民のとがをかくし,その罪を許しました。そこで神の言葉は次のように述べています,「天ようたうたヘエホバこのことを成たまへり,下なる地よよばはれ,……エホバはヤコブを贖へり,イスラエルのうちに栄光をあらはし給はん」― イザヤ 44:21-23,文語。
エホバはどんな予見によって,さばきの最高潮をもたらしますか。その目的は何ですか。
さてエホバは力強い預言によってこの裁きの最高潮とし,ご自身が唯一の真の神であることを示します。エホバは次のことを預言されました,「なんぢを贖ひなんぢを胎内につくれるエホバかく言ひ給ふ,われはエホバなり,われよろずのものを創造し,ただ我のみ天をのべみづから地をひらき,いつはる者の予兆をむなしくし卜者をくるはせ,智者をうしろに退けてその知識をおろかならしむ我わが僕のことばを遂げしめ,わが使者のはかりごとを成らしめ,エルサレムについては民また住はんといひ,ユダのもろもろの邑については重ねて建らるべし我そのあれすたるところをもとに復さんといふ また淵に命ず,かわけ我なんぢのもろもろの川をほさんと」― イザヤ 44:24-27,文語。
エホバとその証人は立証される
(イ)それぞれの側の証人の立場はどんなものですか。(ロ)エルサレムとバビロンに関してイザヤ 44章26,27節にしるされた神のことばは,どのように成就しますか。
エホバの民に対して不吉な事柄を預言した占い師,星占い,政治予見者(とくにバビロンの予見者)は,偽りを語る愚か者である事がエホバによって暴露されました。しかしエホバはイザヤ,エレミヤなど,ご自身のしもべ,預言者また証人の真実を立証しました。エホバはこれらの預言者が霊感によって語った言葉を成就させたからです。70年のあいだ住む人のない荒地となったユダとエルサレムでさえも,エホバの命によって再建されるでしょう。城壁の町バビロンの主要な守りであった「淵」すなわちユフラテ河はどうなりますか。それは干上ったかの如くなります。ユフラテ河に水をそそぐ支流も,役には立ちません。バビロンは倒れます。
今日の事実は何を示していますか。それは裁きに関して何を証明していますか。
事実は預言を立証しています。第三世界強国となったバビロンは,もはやありません。では昔からの論争に対して,最高法廷はどんな判決を下しましたか。エホバのみが,ご自身の預言を成就させる,唯一の真の神であるという事です。この事については更にくわしく記録をしらべ,歴史がエホバ神の真実を立証しているのを知ることができます。a
各人はどんな質問に直面しなければなりませんか。どんな結果が待たれますか。
記録を検討してのち,問題は私たち一人一人がどんな立場をとるかという事です。私たちはいずれかの側の証人になることができ,またならねばなりません。いずれの側を選ぶかによって,私たち自身の将来が決まります。バビロンとご自分の民に関連して,神はご自身を立証されましたが,論争は今日いっそう大きな規模でつづいており,解決を迫られています。この争いにおいて,大いないバビロンは,神の敵対者として地上最大のものです。私たちは大いなるバビロンの神々の証人となり,偽りの証人,おろか者となりますか。むかし神の民イスラエルに与えられた神の律法は,神について偽りを語り,神を汚す証人を死に定めていました。私たちは事実を検討してのち,正しい選択をしてエホバの真の証人となりますか。そうするならば,神は私たちをあがないます。神は私たちを救って生命を与える力を持ち,また喜んでそうして下さるでしょう。最高の法廷が開かれています。さばき主エホバは,すべての人の証言を求めます。どっちつかずの立場をとることはできません。私たちはエホバの側にはっきり立つか,それとも明白にか暗黙のうちにかこの世の神々の側に立つか,そのいずれかです。あなたは自由に選ぶことができます。そしてその決定が生死のわかれ目になる事を知らなければなりません。
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「香物」― 支配者向きの贈り物ものみの塔 1965 | 5月15日
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「香物」― 支配者向きの贈り物
◆ これは,パロに次ぐエジプト第2の支配者たる人に対する贈り物として,ヤコブがその息子たちにたずさえさせた品物の一つです。(創世 43:11時に没薬と混同されていますが,「香物」は芳香性のゴム質であり,シストスとして知られる,花の美しいかん木性の植物から取られます。その大きな花は野バラに似ています。「香物」はこのたけの短かいかん木の葉と葉柄からにじみ出る樹膠を集めたものです。それは柔らかく,濃褐色,ないしは黒色で,優美なかおりがあり,味は苦味をおびています。「香物」は香料の一つとして用いられましたが,薬剤として広く用いられたこともありました ― 創世 37:25
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