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平和な土地で生じた迫害ものみの塔 1983 | 5月1日
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に,権威者たちがエホバの証人の見解を理解するようになることを祈り求めます。使徒パウロはこう書きました。「そのようなわけで,わたしはまず第一に勧めます。……王たちや高い地位にあるすべての人々について,祈願と,祈りと,取りなしと,感謝をささげることがなされるようにしてください。それはわたしたちが……平穏で静かな生活をしてゆくためです」― テモテ第一 2:1,2。
スワジランドの当局者たちは,エホバの証人が「平穏で静かな生活」を営むよう努力していることを確かに知っています。集団としての証人たちは税金を支払い,清い正直な生活をしています。しかし,ソブーザ国王の死後,宗教的迫害の危険な先例が作られています。その上,多数の証人の男女が解雇されたため,今では生計の手段を失っています。
あなたはどう思われますか
今の時代に,一国民全員が死者を慰める儀式を行なうよう強制されていることを知って,あなたは驚いておられますか。人々は自分の良心に従って神を崇拝することができなければならないと読者は考えておられますか。そうすることを許されないために苦しんでいる人たちに同情しておられますか。もしそうでしたら,敬意と親切の精神をもって,スワジランド政府の役人の一人かそれ以上の人たちに電報か手紙を送ってください。前ページの囲みの中に幾人かの高官の氏名が列挙されていますから,そのうちのだれかに書き送ることができます。
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「王国の一致」地域大会ものみの塔 1983 | 5月1日
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「王国の一致」地域大会
「王国の一致」。わたしたちの1983年の地域大会に打ってつけの,すばらしい主題ではありませんか! 世界にこれほどはなはだしい不一致が見られたことはかつてありませんでした。カトリックと言わずプロテスタントと言わず,宗教組織には不和と争いが広く行き渡っています。様々な政党は互いにしのぎを削っています。実業界や商業界に現在ほどの混乱が見られたことはありませんでした。夫と妻が争い合い,互いを見捨て,離婚するというような不一致で家族制度がこれほどむしばまれたことは以前にはありませんでした。親子が離れてゆく一方のこの現代ほど,世代の断絶が見られた時代があったでしょうか。
これらすべてと際立った対照をなしているのが,目に見えるエホバの組織,エホバのクリスチャン証人の一団です。彼らは205ほどの国々や海洋の島々に分散しているとはいえ,240万人を超える人々が一致しています。彼らの一致は,国家的な障壁,言語や人種の障壁,文化や経済の障壁などを克服します。彼らを一致させているものは何でしょうか。エホバ神への清い崇拝です。―ゼパニヤ 3:9。
キリストの真の追随者たちは当然そうあるべきです。使徒パウロはコリント第一 1章10節で,コリント人に何と書いているでしょうか。『あなた方の間に分裂があってはなりません。かえって,あなた方すべての語るところは一致しているべきです。同じ思い,また同じ考え方でしっかりと結ばれていなさい』と書いています。フィリピ 3章15,16節でも同様に,パウロは円熟した人が同じ精神態度を抱くようにと諭しています。さらに,真のクリスチャンすべては互いに対する愛によって見分けられるというキリストの言葉を考えると,一致はキリストの真の追随者の特色となるはずではないでしょうか。確かに愛は一致に寄与します。―ヨハネ 13:34,35。
実際,この一致は,イザヤ書 52章8節の次の言葉によって予告されていました。「聴け,あなたの見張りの者たちが声を上げた。彼らは一斉に喜び叫んでいる。エホバがシオンを連れ戻すとき,彼らは目と目を合わせて見ることになるからである」。目に見える事実からすると,このようにシオンを連れ戻すことは1919年に始まったことが分かります。
この一致を保つのは決して容易なことではありません。なぜなら,悪魔が自分の短い時を知って大きな怒りを抱いており,現代の宗教的価値や人間の価値のすべてが低下しているからです。(啓示 12:9,12)今年の大会で提供される霊的食物は,エホバ神のみ名と業のために,人間的な弱さ,欠点,不完全さを最小限に食い止めようとするエホバの僕たちの決意を強めるものとなるに違いありません。このすばらしい大会のプログラムは,多くの場合,木曜日の午後から始まり,日曜日の午後いっぱい続きます。この大会は非常に時宜にかなった,築き上げるものとなるでしょう。そしてこの大会を終えて帰る時には,すべての人が,兄弟たちと一致してエホバ神に仕えるより良い備えを得,一致して仕えるという決意を抱いているに違いありません。
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