-
書く技術は最初の人間から始まるものみの塔 1958 | 11月15日
-
-
させ,そして西欧の国々に伝えました。英語のアルファベットは,ラテン語から生れました。そのことは現代ヨーロッパのほとんどのアルファベットと同じですが,これらの語源はずつと古くて,ギリシャ人の発達からセム人の発達にまでさかのぼります。
-
-
天使長ミカエルとは誰ですかものみの塔 1958 | 11月15日
-
-
天使長ミカエルとは誰ですか
天使長ミカエルはイエス・キリストであると,ヱホバの証者は信じています。こう信ずるのは,ヱホバの証者だけではなく,また彼ら独特の考えでもありません。19世紀における最も有名なドイツの聖書学者の一人ヘングステンバーグは,彼の著した本「キリスト研究」と「黙示録注解」の中で,右の意味のことをながながと論議しています。英国の聖書学者フェアバーンの編集した「インペリアル聖書辞典」も,この説をかたく支持しています。そしてクラークは,彼の「コメンタリー」の中で,少なくとも時折は,ミカエルはイエス・キリストを意味すると述べています。
聖書的な証明について言うならば,まず最初に,『ミカエル』という名前の意味,すなわち『神のごとき者は誰か』に注意して見るべきです。地に来られる前のイエス,昇天された後のイエス,いずれにせよ,この名前がイエスにほどぴつたりと適合する者は外にいません。イエスだけが『神の像』『神の栄光のかがやき,神の本質の像』また『見得べからざる神の像』と描写されています。―コリント後 4:4。ヘブル 1:3。コロサイ 1:15。
それから『天使長』という彼の称号にも注目して下さい。この言葉は,聖書の中で,テサロニケ前書 4章16節と,ユダ書 9節に2回出てくるだけです。接尾語『長』は,『第一位の,主要な,偉大な』という意味です。確かにイエスは,人間として地上に来る前でも,天に帰られた後でも,神に属するすべての霊者もしくは天使たちの中で長または主なるかたです。三位一体論者は,これは『三位一体の第二位格』を引き下げるものだ,と考えるかも知れませんが,もし私たちが,イエスは『神の造りたまうものの本源』『すべての造られたものに先だつて生れたかたである』という聖書の証明を受けいれるならば,天使長という言葉をイエスに適用することをためらわないでしよう。―黙示 3:14。コロサイ 1:15,新口。
霊者の君または天使長ミカエルに関する五つの参照の中で ― またミカエルの名前をもつ10人の人々に関する10の参照もある ― 最初の二つは,ダニエル書 10章13節と21節に見られます。そこでは彼は,なぐさめの音信を持つてダニエルにつかわされたヱホバ神の天使を,サタンに属する悪鬼の君の手から救つた力の強い天使として示されています。またここでミカエルは,ダニエルの君ともされています。これは,ダニエル書 12章1節で『あなたの民を守つている大いなる君ミカエル』と話されているのと同じです。このことは,出エジプト記 32章34節や,これに類似した聖句,すなわち神が,イスラエルを導くために御自身の天使を任命されていることを示す聖句と一致します。これによつてなぜ『天使長ミカエル』が『モーセの死体について悪魔と論じ争つた』かがはつきりと分ります。神の被造物の中で最高のイエス・キリストでさえ,悪魔に対してあえてののしりさばこうとせず,ただ『ヱホバがお前を叱りつけますように』と言われただけであることに注目する時,反逆者に対するユダの非難の激しさがよく分つてきます。―ユダ 9。ゼカリヤ 3:2。
そして最後に次のように書かれた,黙示録 12章7,8節があります,『さて,天では戦いが起つた。ミカエルとその御使たちとが,竜と戦つたのである。竜もその使たちも応戦したが,勝てなかつた。』この内容は,イエス・キリストを王とする神の御国が生れたことを示し,さらに竜がサタン悪魔であることを証明しています。ちようどダビデが,王になるやいなやその敵に対して行動を起したのと同様に,神の御国が生れたとたんに行動を起す者が,王としてのイエスであるのは確かでしよう。イエスは,復活された時に,天と地におけるすべての権威が与えられたと言われたではありませんか。詩篇 110篇1,2節は,敵のまつただ中で支配せよと彼に命じてはいませんか。そして使徒パウロは,ヘブル書 2章14節で,イエスこそ悪魔を滅ぼすかたであることを示し,黙示録 20章1節のサタンを拘束する天使がイエスであることを証明してはいませんか。
すべてのよくあてはまつた聖句は一致して,ミカエルが,ダニエル書 10:13,21と,ユダ書の9節に示されている人間となる前のイエス・キリスト,またダニエル書 12章1節と黙示録 12章7節に示されている昇天後のイエス・キリスト以外の何者でもないことを証明しています。
-