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神による政府ものみの塔 1960 | 10月1日
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神による政府
神による政府は,この地球にとつてべつに不思議な事がらではありません。エデンでは人間は神の支配を受けました。何世紀か後にはイスラエル民族が神の支配を楽しみました。エホバは彼らに,十戒および聖書に記録されている他の多くのおきてを与えられました。また崇拝に関する制度を彼らのためにもうけ,王を任命し,ダビデの王朝を立てられました。また彼らに衣,食を備え,共に戦い,平和を与えられました。神は彼らを清い民とされました。「ヱホバはわれらをさばきたまふもの,ヱホバはわれらに律法をたてたまひし者,ヱホバはわれらの王にましましてわれらをすくひたまふべければなり」と彼らが宣言した通りエホバは彼らの政府でありました。―イザヤ 33:22。
神によるその独特の政府は予表的なものでした。つまりこの地を支配すべく将来に立てられる神による永遠の政府を指し示すものでした。だからこそイエス・キリストは,「御国がきますように。みこころが天に行なわれるとおり,地にも行なわれますように」祈れと人々に教えられたのです。(マタイ 6:9,10,新口)聖書の預言によると,その永遠の政府が天に立てられる時は,1914年でありました。
ですから地上の真のクリスチャンたちは,いますでに神の真実の天的御国の支配下に住んでいるのです。「主の主,王の王」であられるイエス・キリストは,新しく生まれたその天の政府の頭であられます。(黙示 17:14,新口)王としての支配は彼の双肩にかかつており,彼は平和の君であられます。イザヤの預言は述べます,「その政事と平和とはましくははりてかぎりなし」。その天の政府に反対する現在の地の諸国は,全能の神の大いなる日の戦いであるハルマゲドンでその終わりをみるでしよう。―イザヤ 9:7。黙示 16:16。ダニエル 2:44。
神の御国はほんとうの政府でしようか。そうです。その政府には,イエス・キリストという王があり,14万4000人の従属の王がおります。地には,その政府の支配と権威に服従する国民がいます。実際のところ新世社会はその事を行なつています。新世社会は神を正当な支配者とみとめ,その組織的構成および運営においてその事実に従つています。また,神の御言葉が,実際に役立つ憲法と正しい法律とを人間に供給するものであることを確信しています。神によるこの天の御国政府は,律法を守ることによつてこの政府に服従する100万に近い代表者を地上に有しています。それらの代表者たちは,イエスがマタイ伝 24章14節でそうなるだろうと言われた通り,御国政府こそ人類の唯一の希望であることを全世界で唱えています。―黙示 14:1-3; 20:4。
ですから,神による政府はいまの時代では現実であつて,だれもそれを待つ必要はありません。地上の人間は,信仰を通してその政府と同盟し,その原則に従つて生活し,他の人々にそれをつげ,その政府が神の御目的を必ず成就するということを確信しさえすればよいのです。
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非クリスチャンの世界ものみの塔 1960 | 10月1日
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非クリスチャンの世界
「キリスト教会は…その信仰が,真実なもの,生きたものであることを印象づける方法で話す能力を失つた感がある。神学者たちの言葉が,非常に不自然で,自己中心で,実際生活からかけ離れてきたため,神学が大学で主導的地位を占め,西欧諸国民の知的生活の中で,最も構成的な影響をもつていた時代は夢でしかなくなった。……現代人の知性は……無神論で着色されている。神のことを考えるよゆうはもちあわせていない。従つてクリスチャンの信仰をもつ余裕もない」。―ハノーバーのルーテル派監督ハンス・リルジエ。ニユーヨークのタイムスの引用より
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