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読者よりの質問ものみの塔 1959 | 11月15日
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読者よりの質問
マタイ伝 12章40節のところで,イエスは地の中に3日3晩いると言われました。或る人々は,それが72時間を意味すると理解しています。しかし,ものみの塔の出版物は,それが『三日の部分』と語つています。なぜですか。―カナダの一読者より―
イエスは,丸3日と3晩,すなわち72時間のあいだ墓の中で死んでいたと論ずる人々は,マタイ伝 12章40節にあるイエスの言葉に論議の根拠を置きます。『ヨナが三日三晩,大魚の腹の中にいたように,人の子も三日三晩,地の中にいるであろう。』しかし,これが72時間の期間を意味するという彼らの結論は,イエスが4日目ではなく『三日目』によみがえされたと述べる聖句と矛盾いたします。明らかに彼らの結論は間ちがいのものです。
聖書の中では,『三日』は必ずしも72時間全部を意味するものではありません。その例は,列王紀略上 12章5と12節に見られます。レハベアム王は,国民にむかつて『さりて三日を経て再び我に来れ』と言いました。彼らは王の命令どおりに従い,戻つて来ました。しかし,それは3日目だつたでしようか。又は4日目だつたでしようか。もし,その3日という言葉を丸3日という意味に理解するなら,4日目に出頭するはずです。ところが,彼らはそのように理解せず,王もそのようには意味しなかつたのです。それですから12節は次のように言つています,『ヤラベアムと民,みな王のつげて第三日に再び我に来れと言いしごとく第三日にレハベアムにいたりしに。』それで,彼らは3日の部分が過ぎ去つて後にもどつて来ました。すなわち最初の日は,王が彼らを去らしめた日です。第2日は翌日で,そして第3日は彼らが王のところに戻つた日です。―また創世記 40:13,20; 42:17,18。エステル 4:15,16; 5:1をも見なさい。
イエス自身も,死ぬ前と復活の後の両方の場合に,自分の語つた言葉の意味を説明しました。イエスはマタイ伝 12章40節の言葉を述べた後に,次のような説明をいたしました,『人の子は人々の手にわたされ,彼らに殺され,そして三日目によみがえるであろう。』イエスは,自分が復活して後にそのことをこう確証しました,『こうしるしてある。キリストは苦しみを受けて,三日目に死人の中からよみがえる。』― マタイ 17:22,23。ルカ 24:46,新口。
イエスが『三日の部分』墓の中にいたと,聖書は明白に示しています。彼はユダヤ人の安息日の前日,金曜日に息絶えました。(マタイ 27:45-50。ヨハネ 19:31)彼はユダヤ人の週の最初の日,すなわち日曜日の朝早く,死人の中からよみがえりました。(ヨハネ 20:1)それで,彼は金曜日の一部と,土曜日全部のあいだ墓にいて,日曜日の朝早くよみがえされました。
黙示録 20章12節の『生命の書』とは何のことですか。人の名前はどのように,また何時この書に書きこまれますか。―アメリカの一読者より―
『生命の書』というのは,実際の本ではなくて象徴的なものです。これは明確に聖書を指しているとは言えません。なぜなら,この聖句は,ただ1冊の本もしくは生命の書に言及しているからです。しかしながら黙示録を書いた使徒ヨハネの時代には,すでに神の霊感によつて書かれたたくさんの本があり,それらの本の中には,生命を得るのに必要な神の御要求が述べられていました。当時これらの本は,私たちが今日もつているようなひとつの書または1冊の本である聖書にまとめられてはいませんでした。しかしこの記録は,たくさんの生命の書について述べているのではなくて,ただ1冊の本のことを言つています。ですから『生命の書』は,神が作成されるリストのことです。そのリストに載せられる者とは,千年統治期間中に地的永遠の生命をいただくための神の御要求を満たした者たちです。
それらの神の御要求は,最初に開かれた他の『かずかずの書物』に包含されています。というのは,『死人はそのしわざに応じ,書物に書かれていることがら(要求)にしたがつてさばかれた』と書かれているからです。(黙示 20:21,新世)それで名前が『生命の書』に書きこまれるのは,ヱホバがご自身の要求にかなつた者たちを義とされる時,すなわち千年間の裁きの日の終りです。―コリント前 15:24-28。ロマ 8:33。
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発表ものみの塔 1959 | 11月15日
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発表
「見よ! 私は凡てのものを新しくする」
世界の状態を改善しようとする人間の努力は,失敗しつづけています。人間は新しいものを提供することができないからです。しかし,宇宙の創造者は,人間とはちがいます! 創造主は人間の無力さを見られ,従順な人類を正しい場所に回復すると約束されました。あなたはその約束の成就に参加することができます。32頁の冊子「見よ! 私は凡てのものを新しくする」を入手して読んで下さい。それは1冊は10円で3冊は25円です。
あなたの霊的な力を維持して更新しなさい
安全の境界を越してまでも自分の体力を使おうとする人はまずいません。ところが,自分の霊的な力の更新を真剣に考えている人々は,まずいません。この世の腐敗した見地は彼らの考えに影響を及ぼし,この世のかかっている多くの霊的な「病気」がうつされてしまうのでしよう。あなたは正しい守りを持つていますか。幾百万という人々は,「ものみの塔」の各号の中に正しい守りを見出しています。聖書研究の際に「ものみの塔」の健全な助言を定期的に受け入れなさい。1年の予約をするために今日400円をお送り下さい。
「ものみの塔」の研究
12月20日: いつでも弁明する用意をしておきなさい。425頁。
12月27日: 人を恐れずヱホバを恐れよ。431頁。
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