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『彼の救の良いたより』ものみの塔 1957 | 2月15日
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14万4000人の共同相続者に属する残れる者『その裔の残れるもの,すなわち神のいましめを守り,イエスの証を有てる者』を神が救うためでした。(黙示 12:17)第一次世界大戦中,残れる者はアメリカ合衆国や交戦中の国々で悪しざまに虐待されました。その虐待の企ては,残れる者を支離滅裂させて,その証言の業を止めさせ,かつ脅迫を加えて永久に証言の業を中止させ,今後永遠にわたつて残れる者の名声と良い立場を挫折せしめよう,とすることでした。神の御国に敵対の戦争をしていたこの世に束縛されていたなら,残れる者は必らずしも身体上の死に面しなくても,霊的な死に面したことでしよう。そのときに,ハルマゲドンが諸国家に来たとするなら,ヱホバにたいする義務不履行のため神の恵みを失つていた残れる者たちは,この世の諸国家と共に亡んだかも知れません。
22 神の選民の残れる者は,重大な事態に臨んでいました。それは,恵みに充ちる救を必要としたのです。ヱホバだけが,勝利のキリストを通してその救を備えることができました。ヱホバはサタンの制度の上に降りかかつた患難を短くし,そして『短い期間』の終る後までハルマゲドンを保留せられることによつて,そういたしました。イエスは,次の言葉の中にそのことを予告しました,『その日には,神が万物を造られた創造の初めから現在に至るまで,かつてなく今後もないような患難が起るからである。実際,ヱホバがその期間を縮めてくださらないなら,救われる者はひとりもないであろう。しかし,選ばれた選民のために,その期間をちぢめてくださつたのである。』― マルコ 13:19,20,新世。
23 1920年に啓示されたことによると,残れる者はなぜ地上で救われましたか。
23 現代歴史は,次の事実を記録しています。すなわち,第一次世界大戦が終つて後間もない1919年の春にヱホバ神はキリスト教国を驚かし,御自分の証者の残れる者をこの世の屈辱の束縛から自由に解放しました。その翌年に,彼は彼らの目を開き,彼らが『救わ』れて,助け出され,主の予言的な次のいましめを成就するためこの地上に生延びたことを知らしめました『終まで耐え忍ぶ者は救われるであろう。御国のこの良いたよりは,すべての国民に証をするため,全世界に伝道されるであろう。それから全き終が来るのである。』(マタイ 24:13,14,新世)1914年,『諸国民の定められた時』の終に天で設立された御国のこの『良いたより』は,彼らだけが持つていました。それは救いの良いたよりでした。その御国は,天で戦争を行い,サタンやその悪鬼の使の威赫的な汚れた活動から聖なる御使たちを救いました。それは,地上にいた選民の残れる者を霊的な危険から救い,そして彼らを自由にして勇気づけたのです。かくして,彼らは,ヱホバとその御国にたいする奉仕を更新して行うようになりました。
24 そのとき以来,地上の誰が救われましたか。そして,いま何をすることは特権ですか。
24 それから幾年もの年月を経た今日,この時代の大多数の人々は,この組織制度がハルマゲドンで全く終る以前に残れる者が与える証言を拒否してきました。しかし,救いの御国の『この良いたより』を伝道したことは,すでに『あらゆる国民,部族,民族,国語のうちから』来た善意者の『大ぜいの群衆』を救う結果になつています。そのことは,必らず起るはずでした。それは予告されていたからです。(黙示 7:9-17,新口)ハルマゲドンのとき,神権の御国は,勝利を得るでしよう。そして,サタンの制度を宇宙から取除き,善意者の『大ぜいの群衆』を救つてハルマゲドンの破壊的な患難を通過させ,新しい世に入れます。新しい世は,全地に行われる正義の新しい組織制度のことです。ハルマゲドン後も,その御国は救の力を更に行使して記憶の墓に死んでいる者たちにも救をもたらします。それは,キリスト統治の1000年間に,彼らを地上の生命に復活させるのです。これらの事柄をみな考慮するとき,本当に1919年以来は『彼の救』であります。そして,それについての良いたよりは,『日ごとに』語るべきであります。救われた者に加つて,その良いたよりを語ることは,心から感動する大きな特権です。
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卵の包装紙から真理を得るものみの塔 1957 | 2月15日
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卵の包装紙から真理を得る
1956年度のヱホバの証者の年鑑(英文)によると,南西アフリカには今日40人のヱホバの証者がいます。しかし,1945年には,ただ一人の証者しか居なかつたのです。最近になつて,この証者のところを訪問した際,その証者はどのようにヱホバの証者になつたかを知らせました。ずつと昔の1929年,鉱山で働いているとき,その人は近くの農夫から卵を入手していました。その卵は一つ一つ,或る本の紙,つまり本の頁でもつて包まれていたのです。その頁に書いてあることは,その人の興味を惹きました。そして,どんどんと読んで行きながら,いつたい何の本だろう,と不思議に思つたのです。或る日のこと,本の最後の頁が来て,そこにものみの塔協会の名前と住所が記されていました。その人は,ドイツにあつた協会に手紙を送つて,文書を入手し,その後間もなくして真理の側に立ちました。今日70才のその人は,いまでもヱホバの忠実な証者です。
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