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その8 協会を破壊せんとの内外からの試み挫折すものみの塔 1955 | 10月15日
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政府の要人に書き送り,適当な処置を取るよううながしたのです。沢山の人々は目覚めて,これらクリスチャンの解放に味方しました。次に3月に兄弟は全国的規模の請願書を作成して,僅かのあいだに70万名の署名を得ました。
これによつて,誤つて非難され,投獄されている人々に正しい取扱がなされるようにと懇請したのです。この請願書は政府に提出されませんでしたが,『真理への証言』となりました。また,不法にも非難を浴びせられていた,ヱホバの御国の伝道者の再起の力強い印でもありました。
1919年の3月2日,さきにクリスチャン兄弟に20年の宣告を与へ釈放を許さなかつたハーランド・ビー・ハウ合衆国判事は,グレゴリイ司法長官に電報を送りました。その電文のなかには8名の兄弟の名も挙げられて,直ちに彼らに対し減刑処置をとるようすすめていました。(グレゴリイ司法長官からの退任は1919年3月4日から有効となつていました)クリスチャン兄弟たちが上訴するのを止めさせようとする工作もこのように失敗しました。やがて1919年3月21日になつて,合衆国の最高裁判所の判事ロイス・デー・ブランデイスの監督のもとに,8名に対する釈放命令が出されました。次にニューヨーク地区の国家裁判所の3名の判事の命により,8名はアトランタアからニューヨークに移り,4月14日の上訴のための聴問会の準備がされるようになりました。3月25日の火曜日,8名の兄弟は列車によつてアトランタアを離れ,ブルックリンへと向いました。3月26日に1万ドルを払つて彼らの釈放は正式に認められ,自由の身となつたのです。彼らがブルックリンに到着したときには,歓迎会が待ち構えて居ました。後日には,当時一時的のベテルの家のあつたピッツスバーグで彼らは再会の喜びを味わつたのです。(つづく)
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読者よりの質問ものみの塔 1955 | 10月15日
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読者よりの質問
☆ イエスは,実際には『神の子』でありながら,なぜギリシャ語聖書の中で『人の子』と言われているのですか? ― アメリカ合衆国の一読者より
ギリシャ語聖書の中でイエスは,『人の子』と言われますが,それはメシヤについてヘブル語聖書ダニエル 7章13,14節は『人の子』という表現を用いているからです。『我また夜の異象の中に観てありけるに,人の子のごとき者雲に乗りて来たり,日の老たる者の許に到りたれば,すなわちその前に導きけるに,之に権と栄と国とを賜いて諸民,諸族諸音をしてこれに事えしむ。その権は永遠の権にして移りさらず又その国は亡ぶることなし。』
ユダヤ人の最高法庭議会の前にイエスはひき出されて,裁かれた時に,大祭司はイエスにこう尋ねました。『あなたは神の子キリストなのかどうか,生ける神に誓つて答えよ。』イエスは答えて『あなたの言う通りである。あなた方に言う。この後,あなた方は人の子が力ある者の右に坐し,天の雲に乗つてくるのを見るであろう。』と言われました。大祭司はこの答を聞いて,自分の衣を裂き,『彼は神を冒瀆した。どうして,これ以上証人の必要があろうか』と叫びました。(マタイ 26:63-65,新世)そのとき,イエスはダニエルの予言を御自分に適用しました。それは,こういうことを言つたのと同じです。つまり,イエスは,予定の時にヱホバから御国をいただき,そしてその御国の力をもつて来る人の子,すなわちメシヤであるということです。ユダヤ人たちはこのメシヤのしるしを見ようと欲していました。しかし,イエスは彼らの悪い邪しまな時代には只予言者ヨナのしるしが与えられるであろう,そしてヨナが魚の腹に三日三晩いたのと同じく,人の子も陰府の中に3日いるだろうと語られました。ダニエルの述べたメシヤのしるしは,その時に表われるのではありません。イエス御自身弟子たちに語られたごとく,御国の力を持つて来るのは,彼の再臨の時であります。―マタイ 12:38-40; 24:30。
予言の中で,イエスを人の子と言い,その表現がギリシャ語聖書中で用いられているのは,適当なことです。なぜなら,イエスが地上にいたとき,彼は人間であつたからです。彼は人間の血統と系統を通して,一処女から生まれました。人の子という称号により,彼は人間に最も近い方であり,ハルマゲドンにおいて血の報復をなされる方ということが思い起される故に人の子という表現は適当なものです。
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発表ものみの塔 1955 | 10月15日
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発表
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『ものみ塔』研究
11月13日 天からの戦争は,地に平和をもたらす 387頁
11月20日 天からの戦争の後に来る平和 392頁
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