-
『あなたがたの魂の牧者のもとに帰りなさい』ものみの塔 1982 | 8月1日
-
-
を教えなければならないことは分かっていると弁解しました。驚いたことに,「今のところそうするべきではないと思いますよ」という答えが,訪れた長老の一人,ラッセルから返って来ました。「家族のだれかが病気になったら,その人に外へ行って芝生を刈るように言うでしょうか。私たちもあなたに『芝生を刈る』よう告げることはしません。よくなってもらいたいのです。どうしたら助けになれるでしょうか」。長老たちの温かいもてなしの精神を含む愛ある援助によって,この夫婦は霊的に回復するよう助けられ,兄弟の方は再び長老として奉仕するようにさえなっています。―ヤコブ 5:14,15と比較してください。
悔い改めた人たちの中には,エホバの証人としての責任すべてを一度に担うことはできないと感じて再び交わるのをためらっている人もいます。しかし,エホバは道理にかなった方です。通常,徐々に,一歩一歩戻って行くのは一番実際的です。パウロは当時霊的に「鈍く」なった人々が真理の基礎的な事柄をもう一度だれかに教えてもらう必要があることについて述べています。(ヘブライ 5:11,12)この霊的な食物は力を与え,別の段階へと進むことが可能になります。かつて不活発になったことがあり,後日回復したエホバの証人との数々のインタビューで,大多数の人は自分たちが定期的な助けを必要としていたと語っています。しかも,会衆内の人々はそのような援助を喜んで差し伸べたいと思っているのです。彼らは,ご自分の選民に次のように語られたエホバと同じように感じています。「恐れてはならない。わたしはあなたと共にいるからである。周りを見回すな。わたしはあなたの神だからである。わたしはあなたを強くする。わたしはあなたを本当に助ける」― イザヤ 41:10,新。
そうです,神は,「わたしは本当にあなたを助ける」と言っておられます。ある種の悪い交わりから離れなければならないかもしれません。あなたがクリスチャンの集会に出席することを認めない親族の反対に立ち向かわなければならないかもしれません。長老たちに告白しなければならない事柄もあるでしょう。(詩篇 32:3-5)しかし,エホバがそばにいて助けてくださることを決して忘れてはなりません。回復した一人のエホバの証人は,「エホバは私が一度に一つの段階だけ歩めるようにしてくださり,大いに助けてくださいました」と語りました。別の人はこう述べています。「王国会館に私が足を踏み入れたとたんに,古い友人たちのすべてが私を抱き締め,口づけしてくれました。彼らの喜び方には圧倒されるばかりでした。私は,『どうして恐れていたのだろうか』と思いました」。放とう息子の兄のような態度を取る人もいるとはいえ,大多数の人はあなたが戻るのを見て喜ぶことでしょう。―ルカ 15:25-32。
それを自分で味わってみてはいかがですか。ある期間離れていた後,回復したクリスチャンの一婦人はこう言い切っています。「心の平安を見いだせる所はほかにはありません。自分が再び霊的に活発になると同時にすべてがあるべきところにきちんと納まりました。この世は何ら価値のあるものを提供していません。自分がエホバに喜ばれており,その保護の下にあるということを知っているのは本当に気持ちの良いことです。夜もよく眠れます。そうなった時,自分の人生は満足のゆくもので,新秩序での命に対して現実的な希望を培うことができます」。
あなたが迷い出た羊の一人であるなら,この雑誌をお届けしたエホバの証人を招いて,土地の会衆の長老と連絡を取るための助けを得てはいかがですか。ペテロの述べるような道を歩むことによってもたらされる喜びと満足を経験してください。「あなたがたはさ迷っており,羊のようであったからです。しかし今は,あなたがたの魂の牧者また監督のもとに帰って来ました」― ペテロ第一 2:25。
-
-
『キリスト・イエスの忠節な兵士』ものみの塔 1982 | 8月1日
-
-
『キリスト・イエスの忠節な兵士』
ヨハン・ヘンリック・エネロスは1893年6月9日に生まれました。そして,1918年6月9日に水によるバプテスマを受けてエホバ神への献身を象徴しました。2年後,スウェーデンのものみの塔協会の支部で王国のための全時間奉仕を始めました。後に,そこで50年間支部の監督として奉仕しました。それと共に,他の北欧諸国でも度々様々な責任を担いました。神権組織を忠節に支持したことで多くの人々に愛された,ヨハン・エネロスは,去る1982年2月7日,その地上での歩みを終えました。
-