-
「あなたがたの救いが近づいている」ものみの塔 1969 | 2月15日
-
-
があり,いたるところに疫病や食糧不足が生じ,また,恐ろしい光景や天からの大いなるしるしがあるであろう」― ルカ 21:10,11,新。
39 マタイのしるした同様な記録はこう述べています。「国民は国民に敵対し,国は国に敵対して立ち上がるであろう。そして,いたるところに食糧不足や地震があるであろう。これらすべては災いによる苦しみのはじまりであろう」。(マタイ 24:7,8,新)1914年から1918年にかけて,国民は国民に敵対し,国は国に敵対して立ち上がった当時,関係した28か国のうち24か国は,実体的な不忠実なエルサレムとユダヤであるキリスト教国の国々でした。それで,特にキリスト教国にとって,第一次世界大戦,著しい食糧不足,疫病そして地震は「災いによる苦しみのはじまり」を意味したと言わざるを得ません。出産する婦人の苦しみにも似たこれらの深刻な「災いによる苦しみ」は,キリスト教国がキリスト教の新しい秩序,つまりキリスト教に改宗した世界をまさに生み出そうとしていることを意味するものではなく,キリスト教国に悲痛な死が迫っていることを意味しているのです。しかし真のクリスチャンには救いが近づいています!
-
-
救いの近づいていることがどうしてわかるかものみの塔 1969 | 2月15日
-
-
救いの近づいていることがどうしてわかるか
1 エルサレムが諸国民により定められた時の終わりまで踏みにじられることを告げた直後,イエスは,「恐ろしい光景や天からの大いなるしるし」に関してどんな預言を述べましたか。
イエスの預言に関するルカの記録が「恐ろしい光景や天からの大いなるしるし」を予告していることに注目してください。(ルカ 21:11,新)エルサレムの滅亡と,異邦諸国民によって「定められた時」の満ちるまでエルサレムが踏みにじられることを描写したのち,ルカの記録は引き続きこう述べています。「また,日と月と星にしるしがあり,地上では,行く手を知らない諸国民が苦もんするであろう。海のとどろきと,その激動のためである。また人々は,地上に臨もうとする事柄に対する恐怖と予感のために,気を失うであろう。天の諸勢力が揺り動かされるからである。そのとき,彼らは人の子が力と大いなる栄光とをもち,雲のうちにあって来るのを見るであろう」― ルカ 21:25-27,新。
2,3 航空技術の開発に伴い,「天の諸勢力」はどの程度揺り動かされましたか。
2 予告されたこれらの事柄はみな,たとえその完全な規模ではないにしても,すでにおおかた事実となって現われていませんか。「天の諸勢力」は揺り動かされて,太陽や月そして星に影響をもたらしていませんか。
3 天はこの20世紀に至るまで,人間の打ち上げた気球,たこ,飛行船などを除けば,鳥類や飛ぶ生き物の領域でした。1万3000年余の昔,創造の第5日に,神は海の生き物と「天のおほぞらのおもてに地の上に飛ぶ」翼を持つ生き物とを創造されました。(創世 1:20-23)しかし1903年12月17日,飛行機を飛ばすことに成功して以来,人間は飛ぶ生き物の領域に侵入し,さらにその領域を越えて宇宙空間にはいりはじめました。その後,飛行機は改良され,第一次世界大戦の時には,空中からの攻撃や爆撃に用いられました。以来,天から降り注ぐのは,雨や雪そして雹だけではなくなったのです。そして,軍事行動と平時の輸送とを問わず,航空技術の発展に伴って,人間を取り巻く自然環境の平衡はゆさぶられ,狂わされ,乱されることになりました。
4 ロケット技術の発展によって,天はどのように侵入を受けていますか。
4 第一次世界大戦中,ドイツはいわゆる“ドイツ巨砲”を使用して,50キロも離れたところからフランスのパリに砲弾をあびせました。その後,特にドイツはロケット技術を開発し,ロケットを使用して,ロンドンを初め英国の諸都市に,ヨーロッパ大陸からイギリス海峡越しに爆弾を打ち込みました。そのうえ,飛行機による爆撃も行なわれました。第二次世界大戦の終わる直前には,恐るべき破壊力を持つ原子爆弾が戦争に供され,日本の上空で爆発しました。その後日ならずして,さらに恐るべき水素爆弾が開発され,幾つかの大国がそれらの技術を開発し,今日,核保有国は5か国に達しています。初期の原爆は,高速で飛ぶ航空機から投下されましたが,今では核爆弾の使用にロケットが用いられるようになりました。今日,人類の世界はICBMつまり大陸間弾道兵器の脅威におののいています。これは,大気圏外空間を貫き,かつて国の守りとされていた大洋を越えて,敵国の目標地点を攻撃できる兵器です。人間は今や天の雷光さえしのぐほどのわざを進めているのです。
「諸国民(の)苦もん」
5 「日と月と星にしるしがあ(る)」ということに関して,最近二,三世紀の歴史には,大陽,月,星が暗くなったり,流星雨の降ったりしたどんな記録がありますか。
5 しかし,「日と月と星にしるしがあり,地上では,行く手を知らない諸国民が苦もんするであろう。海のとどろきと,その激動のためである。また人々は,地上に臨もうとする事柄に対する恐怖と予感のために,気を失うであろう」という予告についてはいかがですか。(ルカ 21:25,26,新)それは,1780年5月19日,太陽が暗くなった時のできごとと異なる何事かを意味するものですか。その異変は,アメリカ合衆国,ニュー・イングランドのおよそ85万平方キロの地域に,夜のような暗やみをもたらし,それに続いて翌晩には,満月だった月や星が暗くなりました。また1833年11月12日と13日には流星雨が降り,何百万とも知れぬおびただしい数のいん石が北アメリカに落下し,その範囲は2850万平方キロに及びました。この天界の現象はあまりに壮大なものだったため,多くの科学者の注目を集めました。まだ最近のことですが,1966年11月17日の未明には,合衆国南西部のテキサスおよびアリゾナ州一帯の高空で驚くべき流星雨が降りました。
-