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支部の手紙王国宣教 1981 | 6月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
この春わたしたちは奉仕において,もう一つの里程標を越しました。それは王国伝道者の数がはじめて6万人を超え,3月には6万513人に達したからです。王国伝道者の数が3万人に達したのは1975年3月のことでした。それで最近の6年間に伝道者数は2倍に増加したことになります。そればかりではありません。3月の報告によると,現在8万5,000件を超える家庭聖書研究が毎週定期的に司会されており,これらの方々も遠からずエホバを賛美する者となる見込みを持っているのです。開拓奉仕に対する支持も優れたものであり,新最高数の9,634人が正規開拓奉仕者として働きました。それに加え,春の最初の月である3月に8,934人という大勢が補助開拓奉仕にあずかり,合計として伝道者全体の32パーセントにあたる1万9,422人が開拓奉仕を行ないました。これらすべては業を成長させておられる方,エホバの祝福を表わすものであり,わたくしたちは引き続き忠節な王国宣明者として業の拡大にあずかりたいと願っています。
4月22日,水曜日,統治体の成員である,T・ジャラズ兄弟が所沢市西武ライオンズ球場で話をされました。この話は電話回線によって結ばれた他の12か所でも聞くことができました。ジャラズ兄弟は「神の任命された業をもって前進する」という主題で話されました。1世紀の時代に,エホバがみ子イエス・キリストに任命された業をイエスは忠実に喜びをもって果たされました。(ヨハネ 17:4)教えられた弟子たちは,その後聖霊によって力付けられ,迫害や試練の中で,その当時の「天下の全創造物」の中で良いたよりを宣べ伝えました。それは小さな始まりでしたが,大きく前進したのです。今日でも各地の王国の業は,それぞれの土地でほんのひと握りほどの小さな数の奉仕者から始まりました。しかし,任命された業を忠実に果たそうとする神のしもべたちをエホバは力付け,祝福を与えてくださり,世界のどこにおいて
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神の言葉を大胆に語り続けなさい王国宣教 1981 | 6月
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神の言葉を大胆に語り続けなさい
1 「わたしは事物の体制の終結の時までいつの日もあなたがたとともにいるのです」。(マタイ 28:20)イエスのこの言葉は,神の言葉を大胆に語り続ける上で,エホバの証人に大きな励ましを与えます。
2 1世紀に,イエスの弟子たちは神の言葉を大胆に語りました。彼らは,神の王国と,神の目的におけるイエスの役割について教えられていました。そして,神のみ前に証しを行なう責任があることを自覚しており,そのことを大胆に行ないました。音信に対する反対のゆえに,迫害に遭うであろうことを彼らは悟っていました。それを予期すべきであるとイエスは言っておられたのです。―ヨハネ 15:20。
3 その音信が個々の人々に強力な影響を及ぼすであろうことを知っていた使徒たちや1世紀の弟子たちは,すべての人がイエスについて聞けるよう,自ら命の危険を冒して音信を広めました。使徒たちの活動の4章には,支配者たちの前で使徒たちが非常に力強い弁明を行なったことが記されています。音信の重要さを知っていた彼らは,宣べ伝え続けるための強さを与えてくださるようエホバに熱心に祈りました。29節ではこう述べられています。「それで今,エホバよ,彼らの脅しに目をとめ,あなたの奴隷たちがあらんかぎりの大胆さをもってみことばを語りつづけることができるようにしてください」。それから何が起きましたか。31節はこう述べています。「こうして祈願を終えると,彼らの集まっていた場所は揺り動いた。そして彼らはひとり残らず聖霊に満たされ,神のことばを大胆に語るのであった」。何という信仰でしょう!
4 彼らが神の言葉を大胆に語ったと言っても,それは彼らが,自分に頼る,僣越で,がん固な者になったという意味ではありません。むしろ,彼らは愛に動かされたのです。恐れを克服し,自分たちは神のご意志を行なっているのだとの自覚のもとに確信を抱きました。わたしたちも今の時代に同じ大胆さを必要としています。そして,次の重要な質問を自問できるでしょう。それはわたしたちの特徴となっているだろうか。
今日,大胆に語る
5 神の言葉を大胆に語るとはどういうことですか。それは,自信を持ち,自分たちのしていることがエホバの後ろだてを得ていることを全く確信することです。そういう事であれば,わたしたちが大胆であるべき三重の理由があります。(1)わたしたちは,自分の教えていることが聖書から出ていること,ゆえに,それが真理であることを知っています。(2)自分たちの行なっているのはエホバが成し遂げたいと欲しておられる業であり,したがってその霊の後ろだてを得ていることを知っています。(3)純粋の愛は,大胆に語ることによってエホバへの献身を示し,仲間の人間に援助を差し伸べるよう,わたしたちを動かします。
6 今日,人々の態度は冷淡になっているので,家から家の伝道でも,非公式な機会にも時折無関心な態度に面する場合があります。どうすべきですか。良いたよりを大胆に宣べ伝え続けるべきです。無関心に直面すると,しりごみしようとする誘惑に駆られるかもしれませんが,そのようにすれば神の言葉を大胆に語る上でイエスと使徒たちの模範に倣うことにはなりません。
7 ノアの時代に,無関心や嘲笑的な態度が見られました。現代のわたしたちも同様の態度を予期するようにと告げられています。ノアは「義の宣明者」としての評判を得ました。(ペテロ第二 2:5)わたしたちは神の言葉を大胆に語る必要があります。そうすることにより,神への忠実さと隣人への愛を証明するのです。
8 6月中,わたしたちは「最善の生き方」の本を野外で提供します。よく準備することにより,神のみ名と目的を区域の人々に大胆に宣明することができるでしょう。
9 終わりの時も残り少なくなるにつれ,わたしたちは良いたよりを告げ知らせ,神の警告を響かせ続けることを決意とすべきです。イエスは,エホバから行なうよう与えられた業を手がけ,成し終えました。(ヨハネ 17:4)わたしたちも,イエス,使徒たち,初期クリスチャンのように,『神の言葉を大胆に語り続け』ますように!―使徒 4:29。
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会衆の集会 ― その5: 公開講演から益を得る王国宣教 1981 | 6月
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会衆の集会 ― その5: 公開講演から益を得る
1 日本で1966年春から始められた,一連の組織された公開講演が行なわれた時,あなたはそこに出席しておられましたか。その頃,日本には約4,000人の伝道者がいました。その時から15年が経過し,5万6,000人以上の伝道者が加わった今,振り返ってみると,公開講演は多くの益をもたらしてきたと言うことができます。公開講演はわたしたちの多くを真理に引き合わせ,わたしたちすべての信仰を強めることにより,確かにその役割を果たしてきました。
2 公開講演から最大の益を受けてきたのはおそらく講演者自身でしょう。なぜでしょう。自分たちに与えられた優れた筋書きに沿って発展させる時,話を教訓的で興味深いものとするため,彼らは聖書や協会の出版物をよく研究したのです。そのような研究は聖句に対する自分の理解を広げ,信仰をより確固としたものにしたのです。
3 話を行なうに際し,講演者は,全時代を通じて最大の講演者イエスに倣うよう努めます。イエスは権威をもって,同時に親切と愛をもって話されました。それで受け入れる態度で聞く人の心は好ましい反応をするよう動かされました。(マタイ 7:29)反対者たちでさえイエスのことを「あのように話した人はいまだかつてありません」と言ったのです。(ヨハネ 7:46)イエスは簡潔に,確信と理解をもってみ父の考えと原則を言い表わしたので,イエスの話は際立っていました。イエスは人々を行動するように動かしました。(マタイ 7:28; 22:46)イエスは人々が理解できる例えを用いて聴衆のあらゆる層 ― 老若を問わず,あらゆる身分の人々 ― に訴えました。(マタイ 13:3-9,34,35,45-48)イエスは聴衆の心に音信が達するよう努めました。そのために,人々を考えさせ,自分の動機をさぐり,自分で結論に達して決定を下させるような,心に達する質問をお用いになりました。―マタイ 16:5-16; 17:24-27; 26:52-54。
4 講演者が十分に研究した資料を,イエスのような方法で話す時,聴衆はまちがいなく益を受けます。しかし聴衆はどうしたら話から最も多くを受けられるでしょうか。思いをさまよわせてしまうのではなく,話されていることに注意を払うのは大切です。聖句を開い
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