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読者よりの質問ものみの塔 1955 | 9月15日
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読者よりの質問
☆ イエスは,何人も働けない夜が来ると言いました。それはハルマゲドンの戦のことですか? ― アメリカ合衆国の一読者より。
これについてのイエスの言葉は,ヨハネ伝 9章4,5節(新世)に記録されています『私たちは,私をつかわされた方の業を昼のうちにしなければならない。何人も働けない夜が来る。私はこの世にいるかぎりは世の光である。』イエスは,生まれつきの盲人の視力を回復したとき,そのように話しました。彼はハルマゲドンについて語つていたのではありません。ヱホバはイエスを地につかわして,神を崇め,神の御目的を知らせる業を行わせました。イエスは霊的な癒しの業を行い,霊的につんぼや,啞や,盲の者たちも,神の言葉の真理を聞いたり,語つたり,見分けることができるようにしました。また偽りの崇拝に捕われている人々を解放しました。それだけでなく,文字通りの盲人の目をなおし,ヱホバの御力をはつきりと表明いたしました。―イザヤ 61:1,2。ルカ 4:17-21。
それで,イエスは自分御自身と,ヱホバによつてつかわされてなさねばならぬ業について語つていました。そして,夜の来る前の昼のうちに業をしなければならないと言いました。夜が来ると,働くことはできないでしよう。また,この世にいるかぎりは啓発の源であると語られました。それで,彼がいなくなる時が来るということが判ります。死んだときに,彼はこの世から離れ,存在を止め,墓のくらやみに入りました。それは,業をすることのできない夜の時のようでした。イエスは,死の状態の時に,何も為し得ないということを前もつて知つておられたのです。丁度伝道之書 9章10節の示す通りです。『すべて汝の手に堪うることは力をつくして之を為せ。そは汝の往かんところの陰府には工作も計謀も知識も智恵もあることなければなり。』
イエスの場合,業のない夜とは,ハルマゲドンのことでは決してありません。そのときイエスは一番力のある業を行つて,地上の悪しき人々を亡し,サタンとその悪鬼たちを無活動の状態に拘束し,ヱホバの御名を全く立証します。また地上にいるキリストの弟子たちが全く無活動の状態になるとは断言できません。彼らは亡びの業に参加しませんが,しかし現在行つている業,つまりヱホバの讚美を歌つて,悪しき者たちにその亡びを警告する業を行い続けます。イザヤ書 6章11節の言葉から判断すると,彼らは目に見える悪しき者共が全く亡ぼされる時まで,ヱホバの報復を述べるようです。『主よいつまでかくあらんか。主こたえたまわく,邑はあれすたれて住むものなく,家に人なく,邦ことごとく荒土とならん時まで。』
イエスの用いた『夜』という言葉は,彼御自身の裁き,刑柱につけられること,そして働くことのできない死の時を意味していました。
☆ アダムとエバは,禁ぜられた実を食べて後,なぜ裸を恥づかしく思いましたか? ― アメリカ合衆国の一読者より。
善悪を知るの木の実を食べて後,アダムとエバは罪人でした。『それで二人の目は開け,彼らは裸であることを自覚し始めた。そこで彼らはイチジクの葉を縫い合わせ,腰をおおうものをつくつた。』ふたりはもはや清い仕方でお互いを見ることができず,正しくない欲情を心に起しました。人間と下等動物を区別する良心は,彼らを罪に定め,自分たちは有罪であつて,恥づかしいと感じさせました。それで彼らは,その欲情をひき起した体の部分を隠そうと努力しました。その欲情から,良心は有罪を感じたのです。ふたりが互の裸を見たり,また自然で正しい性行為を考えたりすることは,決して悪いことではありません。それは二人を創造して人間を殖やし,地に人を充たせるというヱホバの御目的に一致しているからです。しかし,罪を犯して後,彼らは同じ清浄で,かつ清い仕方でこのことを見ることがでできず,彼らの考えはいやしい欲情と汚い性欲で害せられました。それで,彼らは良心の苛責をうけ,たしなみの気持からこれらの体の部分を隠しました。そしてその有罪の感情のために恐れを感じて,ヱホバから身を隠しました。愛は恐れを取りのぞきます。しかし,彼らはヱホバに従わず,神への愛を示さなかつたのです。それで恐れの気持を持つようになり,自ら拘束して自分たちの体を覆い,そしてヱホバから隠れました。そのようにして,彼らは良心の処罰と,ヱホバに従わなかつたことに対する刑罰の宣告を避けようとしました。―創世 3:7-10。ヨハネ第一書 4:18,新世。
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発表ものみの塔 1955 | 9月15日
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発表
一番良く売れる本よりも良い
320頁の『神を真とすべし』という本は,いまや全世界で約1300万冊の配布に達しています。それは基本的な聖書研究を助ける本であつて,数知れぬ多くの真理探究者を援助し,大切な聖書教理をより良く理解させ,そしてより深い認識を得させました。この有益な本は,短刀直入に事態の根源を究め,聖書の重要な事がらが何であるかを示しています。この本は,『ハルマゲドンの後 ― 神の新しい世』という冊子とともに,180円の御寄附で入手することができます。
『ものみの塔』研究
10月16日 あなたは洗礼をうけましたか? どのように? なぜ? 347頁
10月23日 新世社会のクリスチャン洗礼 351頁
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