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支部の手紙王国宣教 1978 | 5月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
引き続き拡大が見られるのは大きな喜びです。記念式,特別講演などの活動を通してみなさんの会衆もいっそう活気に満ちていることでしょう。2月の奉仕報告はみなさんの立派な働きを反映しています。4万3,547人の伝道者と6万1,051件の家庭聖書研究が報告され,ともに新最高数でした。2月は寒く短い月でしたが今年は伝道の減少がありませんでした。みなさんの熱意をほめたいと思います。昨年12月の王国ニュースの活動の結果と思われますが,その後の再訪問により家庭聖書研究が増加したことも喜びです。
先月の「王国奉仕」は日本で1,000の会衆が設立されたことを伝えましたが,沼津の印刷工場においても,3月中にひとつの里程標を通過しました。1972年10月8日号「目ざめよ!」を皮切りにして丁度5年6か月目に沼津工場における雑誌の生産は1億冊を数えることになったのです! 1972年10月の伝道者数は1万4,920人でした。ともにすばらしい拡大です。すべての雑誌が人々の手に渡ったとするなら日本中の一人に対して一冊くらいの割合になります。2月中は78万冊以上が配布されました。引き続き雑誌を活発に用いてゆきましょう。毎月の自分の目標を持つのは良いことと思います。すでにお気付きのように,「ものみの塔」は4月1日号から,「目ざめよ!」は4月8日号から表紙のデザインが変わりました。それぞれの号の特徴が明確になり野外での配布が容易になることでしょう。
印刷について言えば,以前に発表されたオフセット印刷や製本の計画はどうなっているのだろうと考えている方もあることでしょう。その計画は引き続き行なわれています。しかし現在の沼津工場は法律により住居地域と呼ばれている区域にあるために,これ以上の増設が認められませんでした。それで計画がかなり遅れているのです。しかしそれがエホバ神のご意志であるなら業をおしとどめられることはありません。ではどのようにしてでしょうか。
それは多分印刷工場を別の場所に移すことによるかもしれません。そうです,再び新た
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個人的な目標は助けになります王国宣教 1978 | 5月
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個人的な目標は助けになります
1 ある目標をうまく達成して,物事を成し遂げたという感じを持つのは気持ちの良いものではありませんか。野外奉仕や生活の他の分野で目標をふさわしい仕方で用いるなら,わたしたちは多くの事を成し遂げて天の父に誉れを帰することができます。
2 目標を立てて改善できる生活の分野はたくさんあります。多くの人は個人研究でもっと多くのことを成し遂げたいと望んでいます。それである期間内に聖書を通読することを目標にしたり,個人研究のため毎週ある時間をあけ,何事にもそれが妨げられないようにします。中には学んでいることを思うほどには多く吸収していないことを気にかけている人がいるかもしれません。では,学ぶ事柄をもっとよく記憶するために,学んだ事柄を野外において,また他の人との話し合いで用いることを目ざしてはどうですか。話す能力の改善を目標にすることにより多くの人は効果的な公開講演者となりました。この点で神権学校は大いに助けとなっています。
3 わたしたちすべては生活において引き続き改善を図って霊の実を身に着けてゆきたいと思っています。これを成し遂げる一つの方法は,どんな面で自分が欠けているか自分自身を正直に評価し,これらの面で無理のない程度,改善を試みることです。例えば,時にわたしたちは思うように自制できないかもしれません。わたしたちはもう少し辛抱強さや忍耐を示す必要があるかもしれません。もしそうなら,わたしたちはその点で努力できます。
4 野外奉仕において,ある人はかなりの時間を費やしているものの,望んでいる程の結果を得ていないかもしれません。または自分が話している事柄に人々の関心を引くのが難しいと思っているかもしれません。では人々と聖書の話し合いに入ることを目標にすればもっと多くを成し遂げることができます。その地域社会でどんなことが人々の関心となっているかを前もって見定め,家の人の関心を引くいくつかの質問を準備し,そして最後にその話題についての話を用意することにより,このことを成し遂げることができます。
5 個人的な目標は再訪問において良い結果を得る上でも助けとなります。再訪問の目的は以前に示された関心をさらに高めることです。この点で何を目ざしたら良いでしょう。教えるための質問を活用する面で改善を図り効果的な聖書の話し合いをするようにすれば恐らく再訪問をもっと効果的に行なう助けになるでしょう。
6 あなたは野外奉仕で費やす時間を増やすために目標を用いようとするかもしれません。昨奉仕年度,最初の6か月の伝道者の月ごとの奉仕時間の平均は15.2時間でした。しかし今奉仕年度,同じ期間では14.9時間です。良い努力が続けられていますが,みなさん,各人がエホバに対する奉仕を月々もう一時間増し加えることができますか。努力して目標にしてごらんになりませんか。あるいは補助開拓奉仕を行なえるよう事情を調整できるかもしれません。別の優れた目標は,家庭聖書研究を始めることです。エホバに奉仕できる量がどれほどであっても,もしそれが魂を込めたものであるならば,それはエホバに受け入れられるものとなるでしょう。―マタイ 13:8,9。
7 しかしながら考慮すべき事として,もし個人的な目標がふさわしいものでないと,それはたいへん落胆させる結果になりかねません。(ヤコブ 3:17)目標は達成できることに従って定められねばなりません。そうしないと,もしわたしたちがそれを成し遂げなければ,恐らくそれは失望に終わってしまうでしょう。各人の身体的,感情的な造りは異なっているのです。他の人がそれを行なえるからといって,ある事柄を成し遂げられると期待することはできませんが,各自は自分自身の行なえるところに従って目標を定めるべきです。しかし,家の人と話をする時にまたは聖書研究を始める時に,聖書を用いたり会話を改善することを自分の目標として定めることができますか。
8 あなたはエホバに対する奉仕の質を改善するために目標を用いることができますか。あなたの奉仕を改善するため,どんな実際的な目標を定めることができますか。ひとたびある事柄を成し遂げるよう努力することを決めたなら,祈りによっていつもそれをエホバの前に保つようになさってください。なぜなら,それ以上のどんな良い助けがあるでしょうか。忘れられた目標は実現しません。それてあなたが決定なさる時,それを思いに留め,『ただその心に決めたとおりに行なってください』― コリント第二 9:7。
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真理について証しする王国宣教 1978 | 5月
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真理について証しする
1 3年半にわたって,イエスは,死人をよみがえらすことからクリスチャン会衆の基礎を置くことまで,多くの良いわざを行なわれました。それでもイエスの奉仕の目的は極めて簡潔です。それは「真理について証しすること」でした。―ヨハネ 18:37。
2 イエスは弟子たちがエホバについて全く知らなかった多くの事柄を教えるため非常に努力され,彼らの生活のあらゆる面に関する責任に気付くようにされました。それでも,彼らに求められていたのは,自らの生活により,また他の人に自分の信仰を言い表わすこととによって,真理について「証しする」ようにという命令の中に要約されます。―ヨハネ 15:27。
クリスチャン会衆に割り当てられた業
3 初期クリスチャン会衆の業はイエスの命令に付せられた重要性をよく反映するものです。明らかに,日常生活においてクリスチャンが行なうすべてのことは「真理について証しすること」,他の人が王国の希望を抱くように助けるものであるべきです。それと共に,わたしたちは常に『そのみ名を公に宣明するくちびるの実を神にささげ』るよう動かされます。(ヘブライ 13:15)脅されたり虐待されたりしましたが,使徒たちはこのように宣言しました。「わたしたちとしては,自分の見聞きした事がらについて話すのをやめるわけにはいきません」― 使徒 4:20。
4 それを考慮に入れ,会衆は5月中,書籍を組み合わせて提供する活動に続いて,6月は「良いたより」の書籍と「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」の提供を計画しています。真理を証ししたいという正しい動機に動かされ,積極的に前途の業に備える時,エホバの豊かな祝福を期待できるでしょう。
5 わたしたちのほとんどは残されている時間がわずかしかないことを知っています。今月用いることができる時間がどれ程あるかを決めるに際し,王国を宣明することに十分あずかることは物事を優先的に行なう順番で上位に挙げられていますか。それとも何か付随的なこととして影の薄い存在となっていますか。時間は最も貴重な資産の一つであり,その賢明な用い方は他の人と良いたよりを分かち合うことに各人がどれ程参加できるかということと直接かかわりがあることを忘れないでください。
6 わたしたちの生活と言葉の両方で証言を行なう必要は引き続き増加しています。というのは『畑は…収穫を待って白く色づいている』からです。(ヨハネ 4:35)人々は一層幻滅を感じるようになっているので,彼らは真理を聞く必要があるのです。「多くの証人たちの前で……公の宣言」をする業を精力的に行なうなら,それは多くの豊かな祝福を「しっかりとらえる」ようわたしたちに保証するものとなります。―テモテ第一 6:11,12。
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