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久しい待望の時代は,まもなく終わるものみの塔 1973 | 1月1日
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に何も期待できない霊的に捕われた状態からどのようにして解放してもらえるのでしょうか。解放の道はただ一つしかありません。そしてそれは,エホバ神が「希望を持つ捕われ人」すべての前に置かれた「とりで」に頼ることです。その「とりで」とは,古代のとりでの町,エルサレムで表わされている,神のメシヤの王国です。中東のエルサレムで建てられた初期のメシヤの王国は遠い昔に過ぎ去りました。が,それは現代に至って,その中東の地上のエルサレムにではなく,ダビデ王の王統の真の子孫すなわちイエス・キリストの座す天で再興されました。イエス・キリストの王座は初期のエルサレムにあった朽ちる物質で作られた王座のようなものではありません。それはまさしく「エホバの位」です。なぜなら,イエスは天でエホバ神の「右」に座しているからです。(詩 110:1,2。使行 2:34-36; 7:55,56。ペテロ前 3:22。黙示 3:21)そこからエホバは1914年における異邦人の時の終わり以来,『キリストの力の杖』をつき出させてきました。
11 (イ)では,全人類に唯一の希望を与えるものとは何ですか。(ロ)西暦1918年以来,エホバのクリスチャン証人はどこから,またどこに『帰って』きましたか。彼らはどのようにして他の「捕われ人」すべてに対して,その「とりで」に頼るよう告げていますか。
11 エホバはこのキリストとその忠実な追随者たちの足の下にまもなく『サタンを砕き』ます。(ロマ 16:20)このメシヤなる解放者の王国は,至高者である全能の神エホバの神聖な支配権を委任された代理機関です。それは全人類に唯一の希望を与えるものです。それは,限りない幸福を伴う自由と命を求めて頼るべき,神の定めたとりでです。1918年における第一次世界大戦の終結以来,エホバのクリスチャン証人は大いなるバビロンに霊的に監禁された状態から去り,「とりでに帰る」,つまり天のエルサレムに樹立された神のメシヤの王国に帰ってきました。世界のゆゆしい状態は悪化の一途をたどっているにもかかわらず,証人たちは今や自分たちのすばらしい霊的解放を享受しており,間近な将来に対する自分たちの輝かしい希望に歓喜しています。彼らは,「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証のために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」というキリストの預言的な命令を果たしつつ,全人類に対する大いなる同情の念をいだいて,あらゆる場所にいるすべての「捕われ人」に向かって,『とりでに帰りなさい』と一心に叫びます。―マタイ 24:14,新。
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拡大する神権組織ものみの塔 1973 | 1月1日
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拡大する神権組織
● ものみの塔協会は,文書の需要が増大していることを認めています。その理由で同協会は,アルゼンチンにある同協会の印刷設備を拡大し,つい最近3階建のりっぱな建物が完成しました。オーストリアのものみの塔支部は現在ある建物に加えて,りっぱな王国会館と書籍の倉庫になる建物を増築しました。ブラジルでは,サンパウロにある現在の支部の建物に隣接する土地を新しく購入し,そこにりっぱな新しい工場とベテル・ホームを建築しています。イタリアでは,新しい支部事務所と王国会館が完成し,コンゴ(キンシャサ)の支部は,今までの建物の隣りに大きな建物を増築しています。ドイツの支部では,現在の製本部門の上に二つの階を建て増ししています。これが完成すれば,製本部門のスペース,事務所,また宿舎の面積は広くなります。ガーナでも,宿舎の設備の整った2階建の印刷工場の屋根が間もなく完成し,支部の建物は広くなります。日本では沼津に3階建の工場と5階建のベテル・ホームが完成したところです。また協会は,現在支部事務所があり,宣教者たちが住んでいるナイロビの郊外に,とてもりっぱな石造の建物を購入しました。そして土地の会衆は,その敷地に新しい王国会館を建てる予定でいます。ナイジェリアでも支部の建物を拡大する必要に迫られており,3階建の建物の建築が計画されています。フィリピン諸島は,さらに2階建の工場と2階建のベテル・ホームを増築しました。南アフリカでは,工場とベテル・ホームを15,000平方フィート拡大する工事が終わった所です。増加させているのはエホバです。神の組織は拡大しているのです。―「1972年のエホバの証人の年鑑」から。
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