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あなたはあますところなく証言していますかものみの塔 1966 | 6月1日
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を与えています。たしかに使徒パウロは,人々に与えられた「賜物」でした。(エペソ 4:8)パウロのことばはきわめて明確です。あいまいなところや,不明な点はありません。パウロのことばを聞いた人は,その真意をすぐに理解できました。そのことばは明白で,実際に即しており,また力強かったためです。
18 すべての人にあますところなくあかしするわざがもたらす最大の益を述べなさい。
18 さて最後のものとして,神の国をあますところなくあかしすることから得られる最大の益はなんですか。イエスは言われました。「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと,また,あなたがつかわされたイエス・キリストを知ることであります」。(ヨハネ 17:3)これと関連して,パウロもピリピ人に次のことを書き送っています。「兄弟たちよ。わたしはすでに捕えたとは思っていない。ただこの一事を努めている。すなわち,後のものを忘れ,前のものに向かってからだを伸ばしつつ,目標を目ざして走り,キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである。だから,わたしたちの中で全き人たちは,そのように考えるべきである。しかし,あなたがたが違った考えを持っているなら,神はそのことも示して下さるであろう。ただ,わたしたちは,達し得たところに従って進むべきである」。(ピリピ 3:13-16)事物の新しい制度の下で楽園の地に永遠の生命を得ることは,あなたの願いではありませんか。では,神の国のことを学び,たしかに実行に移せるこの知識を得るために万難を排してゆくことは,絶対に必要なことです。
19,20 (イ)神の国をあますところなく証言する奉仕者および(ロ)音信を聞く人々は,それぞれどんな態度をとらなければなりませんか。
19 イエスと使徒たちの説いた教えを実行する「善意の人」のすべては,道徳,結婚生活,雇用関係の面において大きな益を受けます。また将来の永遠の生命の希望さえあるのです。あなたもそのことに同感であると思います。そしてご自分もそれらのものを望まれるに違いありません。
20 ゆえに,御国の音信を聞くわたしたちすべてが自分に対して正直であり,分別を失わず,神の教えを日常生活において実行することは,まったく重要です。新世社会の現代の奉仕者は,パウロと同じ熱意を保ち,これからも徹底的に行ない,説得力を失わず,信仰とよいわざと忍耐の点でパウロのようになることを決意しています。こうして彼らと,彼らの教えを聞く人々の祝福はあふれるでしょう。(テモテ第一 4:16)御国の音信をあますところなく証言することの無限の益は,容易に認められます。御国の音信を聞く機会がこの次おとずれた時,さからわずにそれを受け入れてください。献身したこれらのクリスチャンが言おうとすることを,公平な気持ちで聞いてください。そうすれば,のちになって,あのとき聞いてよかったと思われるに違いないことを,わたしたちは確信しています。
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少しのパン種ものみの塔 1966 | 6月1日
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少しのパン種
クプロの村々におけるパンのこしらえ方は,「少しのパン種」が粉のかたまり全体をふくらませる力について使徒パウロの語ったことばを実際に示しています。昔から粉に水を混ぜ,それからよくねる方法が用いられてきました。ねりが十分行なわれたときに少しのパン種が加えられます。いろいろな種類のパン種のうち最もよく用いられるのは古い練り粉からできたパン種です。大抵ねりがすんでから,少しの練り粉を暖かい場所にとっておきます。36時間から48時間たつと,この練り粉がパン種となり,粉のかたまり全体をふくらますのに用いられます。―コリント第一 5:6。
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