-
仲間の兄弟全体を愛しなさい王国宣教 1981 | 5月
-
-
に惜しみなくゆるし合いなさい。エホバが惜しみなくゆるしてくださったように,あなたがたもそのようにしなさい。しかし,これらすべてに加えて,愛を身に着けなさい。それは結合の完全なきずななのです」。霊的な人は,進んで兄弟たちのことを「忍び」,兄弟たちに愛を示す態度によって見分けられることを覚えておくことが必要です。
愛ある関心を示す方法
5 霊的な人として,わたしたちは仲間の兄弟全体に愛を示す方法を追い求めることができます。必要とされる主な段階の一つは,兄弟たちと知り合い,その背景や個性,生き方について何らかの知識を得ることです。兄弟たちが物事をなぜある仕方で行なうのか理解するように努めてください。
6 また,兄弟たちと共に,宣べ伝え,弟子を作る業に何らかの形で参加する方法を追い求めるのも良いことです。戸口から戸口その他の奉仕の分野で兄弟たちと共に働いて,エホバに対するその熱心さを見,兄弟たちが特定の奉仕活動に参加していて直面するかもしれない問題を一部でも理解すること ― このすべては兄弟たちに対するわたしたちのクリスチャン愛と関心を強めるものです。また,このようにすれば,全地に広がる仲間の兄弟たちの一部として王国の業を行なううちに得られる経験,喜び,問題の数々を交換し合う機会も得られます。こうしてわたしたちは相互の励まし合いを楽しむようになれるのです。―ローマ 1:11,12。
7 さらに,可能であれば他の人を自分の家に招いたり彼らの家に行ったりして,時々互いに行き来する機会もあります。わたしたちすべてが兄弟として分け合っている共通の業と奉仕を認識してゆくにつれて,仲間の兄弟全体に対する愛や互いに対する気遣いも一層身に着くことでしょう。
8 見方がこのように広くなれば,会衆内の一致と協力も促進されます。他の人が訪ねて来たり,関心を持つ新しい人が集会に出席したりすれば,その人たちは,みなが互いに対して抱いている愛のこもった思いやりの温かさに感銘を受けることでしょう。それを見ることは,その人たちが世から,すなわち真の信仰を見いだした人々との交わりを好むがゆえに離れて行く者たちに憎しみを示す世から出るのに助けとなります。
9 次のように言えるのは,何という慰めであり,心温まることでしょう。『イエスが言われた通り,確かにこの世はわたしを憎んでいる。しかしわたしの兄弟たち,世界中の仲間の兄弟全体はわたしを愛してくれており,わたしも彼らを愛している』と。わたしたちはそのことにどれほど感謝していることでしょう! 兄弟たちに対する自分の愛を吟味する時,自分が主人であるイエス・キリストの弟子であることをすべての人が真に知るためにはどこを改善する必要があるかをわたしたちは知ることができます。
-
-
巡回監督の報告を十分に活用する王国宣教 1981 | 5月
-
-
巡回監督の報告を十分に活用する
1 巡回監督たちはすべての会衆を定期的に訪問し,兄弟たちを鼓舞し,霊的に励ますことに努めています。訪問が終わると,監督たちは記入の済んだ報告を協会に提出し,その写しを会衆に残してゆきます。長老たちはこれらの報告をどうすれば最も良く活用できるでしょうか。
2 「組織」の本の85ページにはこの取決めのあらましが出ており,一部次のように述べられています。「巡回監督は会衆を去る前に,しかし長老たちの一団と会合を持った後に,訪問中に行なった奉仕に関する支部事務所への報告に記入し,会衆の霊的な状態,長老たちと話し合った事がらその他に関する所見をしるします」。
3 この報告は,長老たちが個人的に目を通し,必要であればノートを取れるように,すべての長老に回覧されるべきです。また,その後の長老の集まりにおいても,会衆の必要や,巡回監督の観察,提案を分析する助けとして考慮されるべきです。長老たちは,この報告の中でなされている提案を会衆の活動に適用し,それらの提案に基づいて行動したいと思うことでしょう。この目的で,会衆の必要を考慮するために取られている奉仕会の時間を十分に活用することができます。
4 例えば巡回監督は会衆に残した報告の中で,奉仕の定期性,援助の取決めの強化,再訪問を効果的に行なうこと,家庭聖書研究を産出的に司会すること,あるいは末信者のご主人たちを助けることなど会衆が特に努力を必要とすると考えられる一,二の点を示すでしょう。長老たちが会衆に対する奉仕でそれらを常に念頭に置いて励むことができますし,奉仕会や奉仕監督が書籍研究の群れを訪問する際にも,会衆のすべての人の注意をそれらに向けることができるでしょう。この報告が正しく活用されれば,長老団も会衆全体も,旅行する監督の訪問から一層十分の益を得ることができます。
-
-
会衆の集会 ― その4: 弟子を作るのに助けとなる備え王国宣教 1981 | 5月
-
-
会衆の集会 ― その4: 弟子を作るのに助けとなる備え
1 イエス・キリストは弟子を作る者でした! イエスはまた,宣べ伝え,弟子を作る業に弟子たちも参加するようにと教えられました。(マタイ 10:5; 11:1)それら初期の弟子たちは,マタイ 28章19,20節に記されているイエスの命令に従って他の人々と真理を分かち合うことの重要性を認めていました。
2 同じように,今日,クリスチャン各人の心底からの願いは,他の人々を感化してイエス・キリストに従い,その弟子になるように促すことであるはずです。「良いたより」にふさわしい仕方で神の言葉の真理を『公に宣言する』という何と壮大な特権をわたしたちは得ているのでしょう。(ローマ 10:9,10,13,14)わたしたちの救いも,わたしたちの宣べ伝える相手の人々の救いも共に危機に面していることを認識すれば,命を救うこの業に魂を込めて参加するよう動かされることでしょう。(テモテ第一 4:16。使徒 20:26,27)このことは,宣べ伝え,弟子を作る業に十分に参加したいとの願いを鼓舞する数々の備えに対して,わたしたちの感謝を強めます。そのような備えの一つは奉仕会です。
受ける様々な益
3 奉仕会で提供される情報はわたしたちを霊的に築き上げ,宣べ伝え,弟子を作る業にさらに熱心かつ効果的に参加するよう備えてくれます。自分で個人的に益を受けている具体的な方法を考慮してみてください。
4 使徒時代のこの立派な模範のためばかりでなく,得られる優れた結果のゆえにも,家から家の業に定期的に参加するようわたしたちは勧められています。「わたしたちの王国奉仕」には,野外で用いられる詳しい証言がしばしば載せられます。会話の始め方,巧みさの示し方,異なった状況に適応する方法など,数々の提案が与えられます。加えて,一層効果的になるようにどのようにして兄弟たちを援助できるか,その方法も示されます。
5 奉仕会はまた,真理に関心を示す人々を再訪問して援助する責任をさらによく認識するのに助けとなります。見いだされた関心を持つ人々を正確に記録することが必要な理由,そのような訪問の準備の仕方,羊のような人々に効果的に聖書を教える方法が示されてきました。そうした提案に助けられて,わたしたちは,人々にも,また答え応じる人々に対する自分の責任にも一層関心を払うようになってきたのではないでしょうか。
6 聖書研究を司会することにも少なからざる注意が向けられてきました。この奉仕の特権にさらに多くの人が参加するために何が助けになるでしょうか。「わたしたちの王国奉仕」1979年7月号の,「目的をもって証言していますか」と題する記事では,次のような質問が提起されていました。「羊のような人々を見いだし,聖書研究を持ちたいということを,わたしたちは祈りに含めているでしょうか。(ヨハネ第一 5:14)祈った後,そのような祈りがある期間答えられていないように見えると,容易に気落ちしてしまいますか。それとも,たゆまず祈り,祈り求めたことに調和して努力しますか。」多くの人たちは,聖書研究の活動に関連して奉仕会で与えられる優れた提案や勧めを適用します。あなたもそうしておられますか。もしそうなら,それによってあなたは一層効果的な教え手になってきたのではないでしょうか。
7 非公式の証言に関する数々の実際的な提案によって,わたしたちの多くは王国について証しをする機会を毎日捕らえることができるようになりました。あなたも非公式の証言をして興味深い経験を楽しまれましたか。特にどんな提案があなたに役立ったでしょうか。
8 年若い人たちの必要としていることにも多大の注意が払われてきました。霊的に成長するには,野外活動に十分に参加するには,また学校や分裂した家庭内での問題に対処するにはどうすればよいかといった点が奉仕会で示されてきました。多くの若者たちが,自分たちのために特に組まれたプログラムに対して感謝を言い表わしてきました。
事前の準備が必要
9 長老や奉仕のしもべたちは,プログラムをよく準備し,教えの術を活用すべきです。「弟子を作るのに助けとなる集会」の部分に出ている指示の大要にしっかり従うように努めてください。割当てを準備する時には,次のように自問してください: この部分はなぜふさわしいのだろうか。どうすればそれを会衆に当てはまる,役立つものにできるだろうか。聴衆が学ぶべき要点は何だろうか。効果的に教えるにはどんな方法を用いるべきだろうか。(「組織」95,96ページ)主宰監督は必要に応じて,割当てを受けた兄弟たちに役立つ提案を与えてもよいでしょう。
10 新しい「わたしたちの王国奉仕」を受け取ったなら,それを読み通すのは良いことです。後に,毎週の奉仕会の準備をする際,印刷された資料をさらに注意深く研究してください。聴衆の参加が求められているところは注解する準備をしましょう。(ヘブライ 10:23,24)そのようにして参加することは信仰を鼓舞し,兄弟たちとエホバに対するわたしたちの愛を表明することにもなります。それはまた,野外や自分の日常生活に適用することができるよう学んだ点を記憶するのに助けになります。
11 それで,奉仕会から得られるかぎりの益を受けるために最善を尽くすべき理由が数多くあるのです。それは,弟子を作る業を成し遂げ,神の是認を得るようにわたしたちを援助することを意図した備えの一つなのです。―テモテ第二 2:15。
-