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国連の前途には何があるかものみの塔 1974 | 12月15日
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れてきました。それらの宗教制度は,啓示の中で,「大いなるバビロン」という名の淫婦で表わされている偽りの宗教の世界帝国を形成しています。しかし聖書は,政治権力が,その淫婦のような宗教制度の偽善と干渉と要求にあいそをつかし,それに敵対するようになってそれを完全に荒廃させることを預言しています。―啓示 17:1-6,15-18。b
不思議に思えるかもしれませんが,この世界的機構は,その名声が絶頂に達するかに見えるとき,まさに平和と安全の政治的土台を確立するかに思えるとき,同時に自分自身の破滅のふちに立っているのです。使徒パウロは霊感を受けて書いています。「人びとが,『平和だ,安全だ』と言っているその時,突然の滅びが……彼らに突如として臨みます」。(テサロニケ第一 5:2,3)そしてこの世界機構はそのような発表のあと,世界をゆるがすような極めて劇的な行動 ― 偽りの宗教の世界帝国を滅ぼすこと ― に出ますが,その行為は,彼らが偽物として,一政治機構をもって神の約束された王国に代えようとする無益で反抗的な試みとして,神により滅ぼされないよう,彼らを守るものではありません。
そういうわけで,今200以上の国々や島々,そうです,多くの国のますます多くの人々が,心を一つにして,問題の多いこの世の政治体制にではなく,天に基礎を置くキリスト・イエスの政府,すなわちこの地球の永続的平安と安全の真の源に全き確信を置きつつあるのです。
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キリスト教は消滅しようとしていますかものみの塔 1974 | 12月15日
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キリスト教は消滅しようとしていますか
キリスト教は消滅しようとしていますか,それともある人が断定したように,もしかすると完全に消滅してしまったのですか。キリスト教世界の教会を真のキリスト教を代表するものと考えているなら,教会を一見しただけでその考えが正しいように思えるでしょう。著述家でありアイオア州のダビューク大学の神学教授でもあるサムエル・カリアンは,キリスト教世界の教会の僧職者について最近次のように述べました。
「我々の社会で,この時代の重大な出来事について,意味のある,予言的な発言をするのはだれであろうか。……ほとんどの場合僧職者でないことは確かである……。せきたてられ,疲れ,準備不足の彼らは,生きる目的と希望を求める世界においても明確な発言をしなくなってしまった」。
また,ワシントン州タコマの第一組合教会の牧師ウイリアム・L・エルデンは次の点を認めました。
「今日の教会は……普通の企業や政治の派閥とほとんど変わらない」。
しかしこの事は次のような質問を提起します。キリスト教世界の教会は本当にキリスト教を代表しているでしょうか。それとも偽りのキリスト教でしょうか。キリスト教世界の歴史を見るとき,同世界がその信者に真のキリスト教を奨励したことが一度でもありましたか。
諸教会が真のキリスト教を代表していないとすれば,たぶんわたしたちは別の所に生きている真のキリスト教を探さねばならないでしょう。一人の裁判官は,自分はクリスチャンではありません
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