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読者からの質問ものみの塔 1980 | 11月15日
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中庭で捧げる際に敬神の恐れを示さなければなりません。―啓示 7:9,15。
この「神聖な奉仕」は,家族を扶養し,家を清潔に保ち,学校で一生けん命勉強するなど,単に『立派な生き方をする』ことを意味しているのではありません。そのようには考えられません。なぜなら,イスラエル人は,エホバから行なうように命じられていた神聖な奉仕に加えてそれらの事を行なっていたからです。(出エジプト 7:16; 12:25,26[ラトレイア,ギリシャ語セプトゥアギンタ訳])安息日の律法によれば,イスラエル人は「六日の間務めをし,すべての業をなす」ことが求められていましたが,祭りの時や会堂で教える場合のように,ある種の神聖な奉仕は七日目にも行なわれました。―出エジプト 13:5,6; 20:9,新。使徒 13:14,15; 18:4。
今日,清く道徳的な生活を送ってはいても,神や神の目的に全く関心のない人々がいます。そのような人々の生活を「神聖な奉仕」と言うことは確かにできません。神聖な奉仕は,明らかに,神聖な物事に対する認識に基づいて行なわれる神への奉仕と特別に関係があります。それは,普段の務めとは別個の,時間と体力を犠牲にしなければならない奉仕であり,世俗の仕事や日常の事柄とは異なるものです。もっとも,クリスチャンはそれらの事柄も「神の栄光のために」しなければなりません。―コリント第一 10:31。ローマ 1:9。
注目すべきことに,「大患難」前のこの時代にわたしたちが行なう神聖な奉仕には,「王国のこの良いたより」を伝道し教え,人々に警告を与え,弟子を作るようにというイエスの命令に服することが含まれています。(マタイ 24:14,21; 28:19,20)また,崇拝のために集まり合うことや家族で聖書を研究したり日々の聖句を討議したりすることも含まれます。開拓奉仕や宣教者奉仕,また霊的な食物を供給し,エホバの証人の全世界的な業を十分に組織する働きを行なうベテル・ホームでの奉仕といった特別の奉仕も神聖な奉仕です。それには,旅行する監督や会衆の監督さらには奉仕の僕が兄弟たちの霊的な福祉を気遣って行なう奉仕も含まれます。(申命 31:12,13; 6:4-9。エフェソス 6:4。使徒 1:8; 20:28。ペテロ第一 5:2,3。テモテ第一 3:1,12,13)神の組織された民すべてのこうした「神聖な奉仕」は,エホバの霊とエホバの聖なるみ使いの援助を受けつつ,ひたむきな心で捧げられます。(フィリピ 3:3。使徒 27:23)そのような奉仕を行なうことによって,『王国と神の義をいつも第一に求める』なら,エホバは,生活必需品がわたしたちに「加えられる」ように取り計らってくださいます。―マタイ 6:33。ルカ 12:31。
わたしたちの「神聖な奉仕」は,イエスが地上でなされた奉仕にならうものでなければなりません。(ペテロ第一 2:21-23)それは,神と隣人に対する愛,イエスの模範に見られるような自己犠牲的な愛に基づいて行なわれる奉仕です。(マルコ 12:30,31。ヨハネ 13:34; 15:13)この奉仕で強調されているのは,公に伝道することです。なぜなら次のように言われているからです。「[イエス]を通して常に賛美の犠牲を神にささげましょう。すなわち,そのみ名を公に宣明するくちびるの実です」。それと同時に,わたしたちは「善を行なうこと,そして,他の人と分かち合うことを忘れてはなりません」。しかも,単なる慈善行為としてではなく,仲間の崇拝者のために心から行なわなければなりません。ですから,兄弟たちが困っていたり,災難に遭って苦しんでいたり,困窮したりしているときには,親切な援助を差し伸べます。そうすれば,すべての人は,自分たちの希望の公の宣言を揺らぐことなくしっかり行ない続けるよう励まされます。「神はそのような犠牲を大いに喜ばれるのです」。―ヘブライ 10:23-25; 13:15,16。ローマ 10:10-15。ヤコブ 1:27。
「神聖な奉仕」に対する考え方を再調整する必要のある人がいるなら,その人はコリント第二 13章11節で次のように言い表わされている精神をもって考え方を調整したいものです。「終わりに,兄弟たち,引き続き喜び,さらに調整を加えられ,慰めを受け,同じ考えを持ち,平和に生活してゆきなさい。そうすれば,愛と平和の神があなたがたとともにいてくださるでしょう」。
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神は魂を責めさいなむようなことはされないものみの塔 1980 | 11月15日
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神は魂を責めさいなむようなことはされない
多くの宗教は長い間,悪人の魂は火の燃える地獄で責めさいなまれる,と教えてきました。しかし聖書はそのようなことを教えていません。地獄とは何か,死者の状態について聖書はなんと述べているか,調べてご覧になりませんか。「あなたを幸福にする良いたより」という本の,「わたしたちは死ぬとどうなりますか」,「神は魂を責めさいなむようなことはなさらない」などの章をお読みください。この堅表紙の付された192ページの本は,300円のご寄付でお求めになれます。234 海老名市中新田1271 ものみの塔聖書冊子協会に,書籍名を明記した上,切手300円分を同封してお申し込みください。郵送料は発行者が負担いたします。
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