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朽ちることのない「天の王国」の下にあるわたしたちの避難所ものみの塔 1976 | 2月15日
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の時,この「事物の体制の終結」の時においても,「雑草」について全く同じことが見られませんか。その心と思いは閉じられています。
19 (イ)パウロは,使徒 20章27節から30節で,同様のどんな警告を与えていますか。(ロ)「不法の人」はどのように発達し,最後にどんな偽りの政治上の避難所を形成しましたか。
19 この同じ点に関して,わたしたちは,使徒パウロがエフェソス会衆の長老たちに与えた次の警告を思い出します。「わたしが去ったのちに,圧制的なおおかみがあなたがたの中に入って群れを優しく扱わないことを,わたしは知っています。そして,あなたがた自身の中からも,弟子たちを引き離して自分につかせようとして曲がった事がらを言う者たちが起こるでしょう」。(使徒 20:27-30)これら偽教師たちは非常に腐敗した者となり,パウロがさらに予告したとおり,やがて,複合的な「不法の人」となりました。(テサロニケ第二 2:3-12)それはすでに使徒たちの時代に働いていましたが,それが明確な形を取ったのは,4世紀,コンスタンチヌス大帝が,いわゆる「司教たち」,当時の偽教師たちとの妥協を強いた時からでした。こうして,不純にされたキリスト教は,これら「司教たち」の監督の下に異教ローマの宗教と融合されました。この融合宗教が国家宗教とされ,こうしてキリスト教国が形成されました。それは今日,宗教上の大集団となっていますが,異教的傾向,この世的傾向,悪,人間の伝承,偽善,悪霊の教理などのパン種を充満させています。キリスト教世界は自ら大いなるバビロン,偽りの宗教の世界帝国の一部となり,その宗教帝国の主要な部分となっています。―啓示 17:3-6。ガラテア 5:9,19-21。
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逃れる人には熱心な態度が求められるものみの塔 1976 | 2月15日
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逃れる人には熱心な態度が求められる
1 啓示の書の中で,どんな二人の象徴的な女のことが述べられていますか。二人がだれであるかはどのように明らかにされていますか。
聖書の巻末の本をよく調べると,鋭い対照をなすものと理解される二人の象徴的な女が出てきます。一方は,「大いなるバビロン」であり,他方は,神の子羊の「妻」です。第一の者は「娼婦」としての焼き印を押されています。第二の者,すなわち「子羊の妻である花嫁」は処女です。(啓示 17:3-6,15; 21:9)それらは共に宗教上の組織ですが,一方は汚れたもの,他方は清いものです。「子羊の妻である花嫁」は,子羊イエス・キリストに対して処女のごとく忠実に従う14万4,000人の会衆であり,そのすべては霊的イスラエル人です。大いなるバビロンは,古代バビロンに由来する偽りの宗教の世界帝国です。したがって,それは,真のキリスト教に反する宗教に従うすべての人々から成っています。使徒ヨハネが,「その女が聖なる者たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た」のはそのためです。(啓示 17:6)したがって,大いなるバビロンに属する人々の奉ずる宗教はクリスチャン的なものではなく,バビロン的なものであり,そのゆえに偽りのものです。
2 キリスト教世界と大いなるバビロンとはどんな関係にありますか。それはどのように明らかにされていますか。
2 世界強国ローマにおける主要な宗教組織となったいわゆるキリスト教は,それによって,事実上,大いなるバビロンの娘となりました。大いなるバビロンについてはこう記されています。「額には一つの名が書いてあった。それは秘義であって,『大いなるバビロン,娼婦たちと地の嫌悪すべきものとの母』というものであった」。(啓示 17:5)したがって,キリスト教世界がその宗教上の母に見倣っているのも不思議はありません。さらにこう書いてあります。「地の王たちは彼女と淫行を犯し,地に住む者たちは彼女の淫行のぶどう酒に酔わされた」。(啓示 17:1,2)キリスト教世界はこの世との親密な交友を保っています。そのことは,ヤコブ 4章4節の言葉を思い出させます。「姦婦たちよ,あなたがたは世との交友が神との敵対であることを知らないのですか。したがって,だれでも世の友になろうとする者は,自分を神の敵としているのです」。キリスト教世界に見られる,教会と国家との多くの結合は,キリスト教世界の誉れとはなりません。それは彼女が霊的な淫行者,世の政治に手出しする者であることを示しています。キリスト教世界は,人類にとって,汚れた偽りの避難所として罪に定められています。
3 キリスト教世界を含む大いなるバビロンの運命はどのように明確に描写されていますか。
3 大いなるバビロンに臨む事柄はキリスト教世界にも臨みます。この点に疑いはありません。啓示 17章は,象徴的な表現ながら,この点を明瞭にしています。その章に描かれるドラマの頂点としてこう記されています。「あなたの見た十本の角,また野獣[大いなるバビロンは女主人としてその上に乗ってきた],これらは娼婦を憎み,荒れ廃れさせて裸にし,その肉を食いつくし,彼女を火で焼きつくすであろう」。美しい光景とはとても言えません!―啓示 17:16。
大いなるバビロンから,神の真の女に逃れる
4 (イ)啓示 18章4節から8節で,ヨハネはどんな強い勧めのことばを聞きましたか。それはなぜ急を要するものでしたか。(ロ)ある人々はこの勧めに対してどのように反応することが考えられますか。しかしわたしたちはみな今日どんな質問に直面しなければなりませんか。
4 したがって,啓示 18章の初めに次の強い勧めの言葉が見いだされるのも不思議はありません。「わたしの民よ,彼女の罪にあずかることを望まず,彼女の災厄をともに受けることを望まないなら,彼女から出なさい。……彼女の災厄は一日のうちに来る。それは死と嘆きと飢きんであって,彼女は火で焼きつくされるであろう。エホバ神,彼女を裁いたかたは強いからである」。(啓示 18:4-8)あなたはこの叫びを聞き,またそれに注意を払いましたか。キリスト教世界諸教会のいずれかに加入してきたとみなす方の中には,その宗教的偽善を見てすでにそれから離れた,と言われる方もいるでしょう。また,今の世代の人々の中には,なんら宗教的背景を持たないながら,多少あやふやな態度で,神がいると思う,と唱える人々もいます。あなたは,ただ無宗教でいることに満足していられますか。そのように消極的,またどっちつかずの態度を取っているなら,安全な避難所にいる,あるいはそれを求めている,とはとうてい言えません。キリスト教世界を含め現存する事物の体制の終わりが近づいていることを示すすべての証拠を前にして,わたしたちは次の問いに答えねばなりません。すなわち,最高潮の近づいたこの時代に,わたしたちはだれの側にいるでしょうか。
5 14万4,000人の幻のあと,ヨハネはどんな人々の群衆を見ましたか。そしてどのように詳しく説明していますか。
5 天への希望を抱く,「天の王国」級の人々について先に取り上げましたが,自分はその中には入っていない,と言われる方がおられるでしょう。しかし,それによって神の恵みから外れ,また,神の翼の下に避難所を見いだし得ないわけではありません。(詩 91:4)啓示 7章4-8節の,14万4,000人の霊的イスラエルに関する描写の後に,こう記されています。「これらのことののち,わたしが見ると,見よ,すべての国民と部族と民と国語の中から来た,だれも数えつくすことのできない大群衆が,白くて長い衣を着て,み座の前と子羊の前に立っていた。彼らの手には,やしの枝があった。そして大声でこう叫びつづける。『救いは,み座にすわっておられるわたしたちの神と,子羊とによります』」。次いで,これがどのような人々であるかについて,さらにこう記されています。「これは大患難から出て来る者たちで,彼らは自分の長い衣を子羊の血で洗って白くした。それゆえに
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