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婦人も「奉仕者」になれますかものみの塔 1981 | 6月15日
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に仕えて神のみ名と王国を証ししている人はいずれも,確かに神の目から見て奉仕者<ミニスター>であると言えます。(ヨハネ 12:26)しかし,戸別訪問をして自己紹介をする時,いつも自分のことを「奉仕者<ミニスター>」と呼ぶかどうかは,「奉仕者<ミニスター>」という語に対する土地の人々の態度を含め,情況によって異なることでしょう。いずれにせよ,『すべての国民の中から来た[今日の]大群衆』は啓示 7章9節から17節で,「その神殿で昼も夜も神に神聖な奉仕をささげている」と描かれています。そのすべては神の奉仕者,すなわち神聖な高められた意味での僕なのです。
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奉仕の務めを栄光あるものとするものみの塔 1981 | 6月15日
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奉仕の務めを栄光あるものとする
「わたしは……自分のこの奉仕の務めを栄光あるものとします」― ローマ 11:13。
1,2 ゼカリヤ書 13章4-6節によると,偽りの宗教の奉仕者は自分たちの奉仕の務めを栄光あるものとする代わりに,将来のいつか,何をしようと試みますか。
偽りの宗教の聖職者(ミニスター)a すべてが恥じるようになる時が近付いています。彼らは自分の職業が何であるかを隠そうとするでしょう。聖書預言はそうなることを示しています。ゼカリヤ書 13章4-6節(新)は,「預言者」つまり幻を見る者である彼らについて次のように述べています。
2 「また,その日には,預言者たちは預言をするとき,各々自分の幻を恥じるようになる。彼らは欺くために,毛の公衣を着ない。そして彼はきっと言う,『わたしは預言者ではない。土を耕す者だ。地の人がわたしの若いころからわたしを取得したからだ』。そこで人は彼に言わねばならない,『あなたの身の両手の間のこれらの傷は何か』。すると,その人はきっと言う,『わたしを強く愛する者たちの家で打たれた傷です』」。
3 キリスト教世界の僧職者はどの程度の傷を負わされますか。
3 僧職者たちのかつての愛人は,最後には彼らを攻め,襲い,傷付けて死に至らせるか,そうでなくてもその宗教的な職業を断念させ,僧衣を捨て去らせるでしょう。聖書の巻末にある啓示の書の中には,世の官僚たちが宗教的な職業を持つ人々に襲いかかる様子が強烈な幻によって描かれています。17章は,古代バビロンに由来する偽りの宗教の世界帝国全体を,大いなるバビロンと呼ばれる国際的な娼婦として描いています。
4,5 (イ)啓示 17章では偽りの宗教の世界帝国は何によって象徴されていますか。(ロ)やがて,象徴的な10本の角と,王族の色をした野獣そのものは,神の許しを得てその乗り手にどんなことを行ないますか。
4 この女は描画的に言うと,七つの頭に10本の角が生えた緋色の野獣の上に乗っています。この野獣は底知れぬ深みに下って姿を消し,それから再び姿を現わします。それは国際連盟とその後を継いだ国際連合の場合によく似ています。大いなるバビロンは,再び登場したこの国際的な政治的「野獣」の背に1945年に乗りました。以来大いなるバビロンは35年以上の間,王族の色をした「野獣」の上に乗ってきました。相次ぐ七つの世界強国の存続期間中に政治を支配してきたふしだらな「女」がこの象徴的な野獣の攻撃を受け,宗教家たちに衝撃を与える時は今や近付いているに違いありません。それからどうなりますか。啓示 17章15-18節はその点を説明し,次のように述べています。
5 「あなたの見た水,娼婦が座っているところは,もろもろの民と群衆と国民と国語を表わしている。そして,あなたの見た十本の角,また野獣,これらは娼婦を憎み,荒れ廃れさせて裸にし,その肉を食いつくし,彼女を火で焼きつくすであろう。神は,ご自分の考えを遂行することを彼らの心の中に入れたからである。すなわち,彼らの王国を野獣[第8世界強国]に与えて彼らの一つの考えを遂行し,神のことばの成し遂げられるに至ることである。そして,あなたの見た女は,地の王たちの上に王国を持つ大いなる都市[偽りの宗教の世界帝国である現代の大いなるバビロン]なのである」― 啓示 18:21-24参照。
6 大いなるバビロンの滅びは宗教にどの程度の影響を与えますか。そうなるのはなぜですか。
6 キリスト教世界を含む大いなるバビロンの来たるべき滅びは,地の表からあらゆる宗教をぬぐい去るものとなるのでしょうか。唯一の生ける真の神が存在される限り,そのようなことはありません。その崇拝者たちは,キリスト教世界の一部でも,大いなるバビロンの残りの部分の一部でもなく,あらゆる宗教に対する世界的な猛攻撃を生き残ります。彼らには,神エホバの保護と,エホバの下にある統治する「主の主,王の王」であられるイエス・キリストの保護があります。その後彼らは,その時地を完全に支配している,神を認めず宗教心を持たない支配者たちの滅びを目撃します。「わたしたちの神また父から見て清く,汚れのない崇拝の方式」は,神の「足台」であるこの地から決して消え去りません。―啓示 17:12-14。ヤコブ 1:27。イザヤ 66:1,新。
地上の政府の奉仕者ではない
7 ハルマゲドンにおける戦争において,エホバに逆らって居並び,地上の政府の公務を行なう“大臣たち”(ミニスターズ)はどうなりますか。
7 ハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」で対決する時,全能者なる神に敵対して居並び,政治国家で公務を行なう“大臣たち<ミニスターズ>”は,その地的な政府もろとも滅ぼされてしまいます。(啓示 16:13-16; 19:11-21)勝利を収める全能の神エホバにつく,政治とは無関係な“奉仕者たち<ミニスターズ>”は,地上の政府による現在の体制を終わらせるその戦いの中の戦いに際して,神によって保護されるでしょう。神に対するクリスチャンの奉仕の務めを忠実に行ない続けたことの報いは何と大きなものなのでしょう。彼らが“奉仕者<ミニスター>”と呼ばれることに関しては,共産主義者であるか否かにかかわりなく,多くの国々で反対の声が揚がるかもしれません。このような国々では,“ミニスター”という語は国家の公務に携わる高官に限って用いられているかもしれません。しかし英語を国語とするアメリカ合衆国の場合,大統領顧問委員会の成員には,国務長官,内務長官などのような長官<セクレタリー>という称号や法務長官<アトニー・ジェネラル>という称号が付されています。それでも彼らは生き残らないでしょう。
8 現代のギリシャでは,大統領の閣僚は何と呼ばれていますか。“補祭(ディーコン)”という言葉はそこではだれに当てはめられていますか。
8 クリスチャン・ギリシャ語聖書の中の“奉仕者<ミニスター>”という語は,ギリシャ語ディアコノスを訳したものです。この語は文字通りには使いに出された人,あるいは呼びつけられた人の場合のように,“ほこりの中を通って”という意味に解されています。しかし現代のギリシャでは,大統領は“前あるいは前面に座る者”という意味のプロエドロスと呼ばれています。その閣僚はディアコノス(英語では“ミニスター”に相当する)というギリシャ語では呼ばれず,字義通りには“下仕事をする人”という意味のヒポウルゴスという称号が付けられています。シナイ写本およびバチカン1209番の写本によれば,この言葉はヘブライ語聖書のギリシャ語セプトゥアギンタ訳に見られます。その中のヨシュア記 1章1節はこうなっています。「さて,主の僕モーセの死後,主がモーセの奉仕者<ミニスター>[ヒポウルゴス]ヌンの子ヨシュアに語られた」。(アメリカ・ユダヤ人出版協会およびバグスター社)チャールズ・トムソンによる翻訳はヨシュアを「モーセの副官」と呼んでいます。同様にギリシャ共和国でも,大統領(プロエドロス)には,その副官,従者,補佐,下仕事をする人(ヒポウルゴス)がおり,大統領はディアコノスつまり“補祭(ディーコン)”の奉仕を,自国の宗教組織にゆだねています。
9 この語が政治的に用いられているとはいえ,聖書的に言って神の“ミニスター”が存在しますか。「ものみの塔」誌はこの点につき1882年に何と述べていますか。
9 今日ある国では,“ミニスター”という語を政治的な意味でのみ用い,適用するという点は認めることにしましょう。それでも,原語を踏まえた聖書の立場から,神に全く献身し,エホバ神のご意志を行なうために自らをささげた人が,イエス・
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