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敵のまっただ中で行なわれる「平和の君」による支配「平和の君」のもとで得られる世界的な安全
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同様に,詩編 2編も次のように述べて,イエスが敵のまっただ中で「平和の君」として支配を始めることを示唆しています。
5 「なぜ諸国の民は騒ぎ立ち,国たみはむなしいことをつぶやきつづけたのか。地の王たちは立ち構え,高官たちも一団となってエホバとその油そそがれた者[キリスト]に敵対し,
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敵のまっただ中で行なわれる「平和の君」による支配「平和の君」のもとで得られる世界的な安全
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7 ペンテコステの日の後,イエス・キリストの使徒たちは詩編 2編にどのように言及しましたか。
7 使徒 4章24節から27節によれば,イエス・キリストの使徒たちは西暦33年のペンテコステの日の後,この詩編 2編に言及しました。こう記されています。「彼らは思いを一つにし,神に向かい声を上げてこう言った。『主権者なる主よ,あなたは,天と地と海とその中のすべてのものを造られた方であり,また,聖霊を通じ,あなたの僕,わたしたちの父祖ダビデの口によって言われました,「なぜ諸国民は騒ぎ立ち,もろもろの民はむなしい事柄を思い巡らしたのか。地の王たちは立ち構え,支配者たちは一団となってエホバに逆らい,その油そそがれた者に逆らった」と。まさしく,ヘロデとポンテオ・ピラトの両人は,諸国の人々と共に,またイスラエルの諸民と共に,あなたの聖なる僕イエス,あなたが油そそいだ方に逆らってこの都市に実際に集まりました』」。
詩編 2編の主要な成就
8 (イ)詩編 2編1,2節の最初の成就は,いつ起きましたか。(ロ)詩編 2編の主要な成就は,いつから起きましたか。
8 詩編 2編1,2節のこれらの言葉が最初に成就したのは,西暦33年のことでした。それは,地上におられたイエス・キリストその人に関連して成就しました。イエスは,バプテスマを施す人ヨハネからバプテスマを受けた時,エホバの聖霊によって油そそがれたのです。しかし,詩編 2編の主要な成就は1914年における異邦人の時の終わり以来起きてきました。(ルカ 21:24)西暦前607年におけるエルサレムの都の最初の滅亡の時に始まった「諸国民の定められた時」が,1914年に終わったことは,すでに十分確証されています。a その時,キリスト教世界を含む,この世の諸国家の終わりを告げる鐘の音が響きました。
9 エルサレムが最初に滅ぼされた時,ダビデ王の王統によって代表される神の王国は,どうなりましたか。
9 バビロニア人によってエルサレムが最初に滅ぼされた時,ダビデ王の王統によって代表される,イスラエル国民を治めるエホバ神の王国は,終わりを告げました。その時以来,生来のユダヤ人には,自分たちを治める,ダビデ王家の家系の王がいませんでした。しかし,ダビデの子孫の手による至高の神の王国は,地上で永久に倒れたままにはされませんでした。エホバはダビデと,その家系の子孫による永遠の王国のための契約を結んでおられたのです。
10,11 (イ)神はダビデの王座に関して預言者エゼキエルを通して何と言われましたか。(ロ)だれがその「法的権利」を持ってダビデの王座に就きましたか。(ハ)イエスがご自身を正当な相続人として紹介された時,ユダヤ人の群衆は何と言いましたか。
10 古代のエルサレムが最初の滅びを被る少し前のこと,エホバはご自分の預言者エゼキエルを通して次のような言葉をその都の王に伝えさせました。「致命的な傷を負ったイスラエルの邪悪な長よ,その日が終わりのとがの時に来たあなたについて,主権者なる主エホバはこのように言われた。『ターバンを取り除き,冠を取り外せ。これは同じではなくなるであろう。低いものを高くし,高い者を低くせよ。わたしはそれを破滅,破滅,破滅とする。これについてもまた,それは法的権利を持つ者が来るまで,決してだれのものにもならない。わたしはその者にこれを必ず与える』」 ― エゼキエル 21:25-27。
11 その「法的権利」をもつ者は,イエス・キリストとして出現しました。ダビデからのその系譜は,マタイ 1章1節から16節とルカ 3章23節から31節に記されています。イエスは普通,「ダビデの子」と呼ばれました。イエスが預言の成就として,ろばに乗ってエルサレムに勝利の入城をした日に,イエスとその使徒たちに同伴した,喜びにあふれたユダヤ人の群衆は,歓呼してこう叫びました。「救いたまえ,ダビデの子を!エホバのみ名によって来るのは祝福された者!彼を救いたまえ,上なる高き所にて!」―マタイ 21:9。
「ダビデの子」は天で即位させられる
12 異邦人の時が1914年に終わったとき,ダビデの永久相続人イエス・キリストはどこで即位しましたか。
12 ダビデの家にゆだねられた神の王国が異邦人により踏みにじられていた2,520年の期間は,1914年に終わりました。それから,この地上の王座ではなく,最も高い天のエホバ神の右で,「ダビデの子」イエス・キリストの即位する時が到来しました!―ダニエル 7:9,10,13,14。
13 (イ)1914年のことは,何年以来,だれによって,異邦人の時の終わりとして指し示されてきましたか。(ロ)地上の諸国民は,新たに即位した「ダビデの子」に対してどんな態度を取りましたか。
13 ものみの塔聖書冊子協会と交わるようになった人々は1876年以来,その重大な年代を指し示してきました。しかし,地上の諸国民は,キリスト教世界の国民でさえ,その年が自分たちの地的な主権を新たに即位した「ダビデの子」に引き渡す時であるとは認めようとしませんでした。イエスはエホバ神の足台である全地に対する,神から与えられた主権を行使する権利を有しておられますが,諸国民はそのことを認めませんでした。(マタイ 5:35)彼らは最初の世界大戦に加わって,破廉恥なことに正当な王を退けたことをはっきりと示しました。
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