4. イザヤ 40章26節からどんなことが分かりますか。
4 イザヤ 40:26を読む。宇宙の星をすべて数えることのできる人はいません。科学者たちは,天の川銀河だけでも4000億個の恒星があると考えています。エホバはその星一つ一つに名前を付けておられます。どんなことが分かるでしょうか。エホバは命のない創造物にも深い関心を持っておられます。そうであれば,義務感ではなく愛に動かされて神に仕えるあなたに,はるかに深い関心を抱いておられるはずです。(詩 19:1,3,14)天の父はあなたのことを細かな点までご存じです。「あなた方の頭の毛までがすべて数えられているのです」。(マタ 10:30)詩編作者も「エホバはとがのない者たちの日々を知っておられ[る]」と述べています。(詩 37:18)エホバはあなたの抱える問題をご存じであり,それを乗り越える力を与えてくださいます。
5. エホバは問題を乗り越えるための力を与えることができる,と言えるのはなぜですか。
5 イザヤ 40:28を読む。エホバは膨大な活動力つまりエネルギーの源です。神は太陽にどれほどのエネルギーを与えておられるでしょうか。サイエンス・ライターのデービッド・ボダニスはこう述べています。「毎秒,太陽から放出されるエネルギーは,[何十億個もの原子]爆弾のエネルギーに相当する」。別の研究者の計算によると,太陽は「世界中の人が必要とする20万年分のエネルギーを毎秒放出して」います。太陽にエネルギーを供給しておられる神は,わたしたちがどんな問題でも乗り越えられるよう,必要な力を与えてくださいます。
6. イエスのくびきは心地よいと言えるのはなぜですか。
6 イザヤ 40:29を読む。エホバに仕えるなら大きな喜びを味わえます。イエスは弟子たちに「わたしのくびきを負[い]なさい」と勧め,こう言いました。「あなた方は自分の魂にとってさわやかなものを見いだすでしょう。わたしのくびきは心地よく,わたしの荷は軽いのです」。(マタ 11:28-30)この言葉のとおりだと思いませんか。わたしたちは集会や野外奉仕に出かける前,とても疲れていることがあります。でも,帰る時にはどうですか。さわやかにされ,問題に立ち向かおうという気持ちになっています。イエスのくびきは本当に心地よいものです。
7. マタイ 11章28-30節の言葉が真実だと言える経験を述べてください。
7 ケーラ(仮名)という姉妹は慢性疲労症候群とうつ病と片頭痛を患っています。集会に行くのがつらい時もあります。でも,頑張って公開集会に出席した後,こう書きました。「落胆に関する講演でした。親切に思いやり深く話してくださったので,涙があふれました。やっぱり集会に行かないと,と思いました」。努力して集会に出席したケーラは本当にさわやかにされました。
8,9. パウロはどんな意味で「わたしが弱いとき,その時わたしには力がある」と述べましたか。
8 イザヤ 40:30を読む。どんなに能力のある人でも,自分の力で行なえることには限界があります。だれもがそのことを認めなければなりません。有能な人だった使徒パウロも限界があり,自分のしたいことすべてを行なえたわけではありませんでした。神に自分の気持ちを伝えると,「わたしの力は弱さのうちに全うされる」と告げられました。パウロは神のお考えを理解し,こう述べました。「わたしが弱いとき,その時わたしには力があるからです」。(コリ二 12:7-10)パウロはどんな意味でそう述べたのでしょうか。
9 パウロは,力の源である神の助けがどうしても必要であることを認めていました。弱さを感じた時,神の聖霊によって力を得ることができました。それだけではありません。聖霊によって,自分の力では決して果たせないような務めを果たすこともできました。わたしたちも,エホバが力を与えてくださるなら,本当に強くなることができます。
10. エホバはダビデが問題に立ち向かえるよう,どのように助けましたか。
10 詩編作者ダビデは神の聖霊の力を何度も経験しました。こう述べています。「あなたによって,わたしは略奪隊に向かって走ることができ,わたしの神[または,神の力]によって,城壁をよじ登ることができ[ま]す」。(詩 18:29)わたしたちも,自分の力では「よじ登る」ことのできない城壁つまり問題にぶつかる時,エホバの後押しが必要です。
11. 問題にぶつかった時,聖霊はどのように助けになりますか。
11 イザヤ 40:31を読む。鷲は自分の力だけで舞い上がり,長距離を滑空するわけではありません。上昇気流の力が必要です。そのおかげでエネルギーを保ち続けることができます。大きな問題にぶつかったなら,鷲のことを思い出しましょう。「助け手,つまり聖霊」の力をエホバに祈り求めてください。(ヨハ 14:26)24時間いつでも,必要な時に聖霊を祈り求めることができます。特にどんな時,神の助けが必要だと感じるでしょうか。会衆の兄弟姉妹との間で不和が生じる時かもしれません。なぜそのような不和が生じるのでしょうか。
12,13. (イ)クリスチャンの間で不和が生じるのはなぜですか。(ロ)ヨセフの例からエホバについてどんなことを学べますか。
12 不和が生じるのは,わたしたちがみな不完全だからです。兄弟姉妹の言動によっていらいらさせられることもあれば,自分の言動が兄弟姉妹に嫌な思いをさせることもあります。これはとても難しい状況です。でも,エホバへの忠誠を実証する機会でもあります。神は,不完全ではあってもご自分に献身した人たちを愛しておられます。わたしたちは,そのような仲間と一致して奉仕することにより,神への忠誠を実証できます。
13 エホバはご自分の僕が難しい状況に置かれるままにされることがあります。ヨセフの例を考えましょう。ヨセフは若いころ,ねたみを抱いた異母兄弟たちに奴隷として売られ,エジプトに連れて行かれました。(創 37:28)エホバは,ご自分の友である忠実なヨセフがそうした扱いを受けるのをご覧になり,悲しまれたに違いありません。それでも,事態に介入されませんでした。後にヨセフがポテパルの妻をレイプしようとしたと訴えられ,投獄された時にも,介入されませんでした。エホバはヨセフを見捨てられたのでしょうか。そのようなことはありません。「[ヨセフ]の行なうことをエホバ[は]成功させておられた」と聖書は述べています。(創 39:21-23)
14. 「怒りをやめ」るべきなのはなぜですか。
14 神の友ダビデの例も考えましょう。ダビデは非常にひどい扱いを受けましたが,怒りに満たされることはありませんでした。こう述べています。「怒りをやめ,激怒を捨てよ。激こうし,そのためにただ悪を行なうことになってはならない」。(詩 37:8)「怒りをやめ」るべきなのはなぜでしょうか。最大の理由は,「わたしたちの罪に応じてわたしたちを扱うことをされなかった」エホバに倣えるからです。(詩 103:10)「怒りをやめ」ることには様々なメリットもあります。怒りは,高血圧や呼吸器系の問題などを引き起こすことがあります。肝臓やすい臓に影響を与え,消化器系の問題の原因にもなります。怒っていると冷静に考えることができません。怒りを爆発させた後,抑うつ状態が長く続くこともあります。他方,「穏やかな心は身体の命であ[る]」と聖書は述べています。(箴 14:30)では,兄弟姉妹から傷つけられた時,どうすべきでしょうか。どうすれば仲直りできるでしょうか。聖書の賢明なアドバイスに従うことが大切です。