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「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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いやし
20 神の民はどんないやしを,いつ経験しますか。
20 イザヤの預言のこの部分は,次のような心温まる約束をもって結ばれています。「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない。その地に住んでいる民は,自分のとがを赦された者たちとなるのである」。(イザヤ 33:24)イザヤの述べている病気はおもに霊的なものです。罪あるいは「とが」と結び付けられているからです。この言葉の最初の適用の場合,エホバが約束しておられるのは,この国民がバビロン捕囚から解放された後に霊的にいやされる,ということです。(イザヤ 35:5,6。エレミヤ 33:6。詩編 103:1-5と比較してください。)帰還するユダヤ人は以前の罪を許されており,エルサレムにおいて清い崇拝を再び確立します。
21 今日のエホバの崇拝者たちは,どのように霊的ないやしを経験していますか。
21 とはいえ,イザヤの預言には現代における成就があります。今日のエホバの民も霊的ないやしを受けてきました。霊魂不滅,三位一体,地獄の火といった,偽りの教えから自由にされてきたのです。道徳上の導きを与えられて不道徳な習慣から自由にされ,正しい決定をするよう助けられています。また,イエス・キリストの贖いの犠牲のおかげで,神のみ前で清い立場を得,清い良心も享受しています。(コロサイ 1:13,14。ペテロ第一 2:24。ヨハネ第一 4:10)こうした霊的ないやしには身体的な益もあります。例えば,クリスチャンは不倫なセックスやたばこ製品の使用を避けるので,性感染症や,ある種のがんにかからずに済みます。―コリント第一 6:18。コリント第二 7:1。
22,23 (イ)将来,イザヤ 33章24節はどんな壮大な成就を見ますか。(ロ)今日の真の崇拝者たちはどんな決意を抱いていますか。
22 さらに,イザヤ 33章24節の言葉には,ハルマゲドンの後,神の新しい世においていっそう壮大な成就があります。人々はメシア王国の支配下で,霊的ないやしと共に,素晴らしい身体的ないやしも経験します。(啓示 21:3,4)サタンの事物の体制が滅びてからまもなく,イエスが地上にいた時に行なったような数々の奇跡が地球的な規模で生じるに違いありません。盲人は見るようになり,耳の聞こえない人は聞き,足のなえた人は歩くようになるのです。(イザヤ 35:5,6)それにより,大患難の生存者全員が,地球を楽園の状態にする壮大な仕事に参加できるようになります。
23 その後,復活が始まる時,生き返ってくる人々は健康な状態でよみがえるに違いありません。とはいえ,贖いの犠牲の価値が適用されてゆくにつれ,次々と身体的な益がもたらされ,人類は完全さへと高められてゆきます。そして,義なる者たちは全き意味で『生き返り』ます。(啓示 20:5,6)その時,霊的にも身体的にも「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」のです。何と胸の躍る約束でしょう。今日の真の崇拝者すべてが,この言葉の成就を経験する人々の一人になろうという固い決意を抱けますように。
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「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」イザヤの預言 ― 全人類のための光 I
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[353ページの図版]
贖いの犠牲のおかげで,エホバの民は神のみ前で清い立場を得ている
[354ページの図版]
新しい世において,素晴らしい身体的ないやしが行なわれる
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