-
エホバは諸国民に憤りを注ぎ出すイザヤの預言 ― 全人類のための光 I
-
-
応報の日
9 (イ)エドムの祖先はだれですか。イスラエルとエドムはどんな関係になりましたか。(ロ)エホバはエドムに関してどんなことを布告されますか。
9 次いで預言は,イザヤの時代に実在した国民,エドムを取り上げます。エドム人は,エサウ(エドム)の子孫です。エサウは,パンとひら豆の煮物と引き換えに長子の権を双子の弟ヤコブに売りました。(創世記 25:24-34)エサウは,自分を押しのけてヤコブが長子の権を有する者となったため,弟への憎しみに満たされるようになりました。後にエドムの国民とイスラエル国民は,双子の兄弟から出た民であるにもかかわらず,敵同士となりました。神の民に対するそうした敵意のゆえに,エドムはエホバの憤りを招きました。エホバは次にこう言われます。「天でわたしの剣は必ずびっしょりぬれる。見よ,それはエドムの上に下る。公正のうちにわたしによって滅びのためにささげられる民の上に。エホバは剣を持っておられる。それは必ず血で満ちる。それは脂肪,若い雄羊と雄やぎの血,雄羊の腎臓の脂肪で必ず脂ぎる。エホバはボツラで犠牲を,エドムの地で大いなる殺りくを行なわれるからである」。―イザヤ 34:5,6。
10 (イ)エホバは「天で」剣を振るい,だれを引きずり下ろしますか。(ロ)ユダがバビロンに攻撃される時,エドムはどんな態度を示しますか。
10 エドムの領地は高い山地にあります。(エレミヤ 49:16。オバデヤ 8,9,19,21)しかし,そうした天然の城塞も,エホバが「天で」裁きの剣を振るってエドムの支配者たちをその高い地位から低める時には,何の役にも立たないでしょう。エドムは強大な軍備を固めており,その軍隊は自国を防衛するために高い山脈を行進します。しかし強力なエドムは,ユダがバビロン軍に攻撃される時に何の手助けもしません。むしろ,ユダ王国の没落を見て大喜びし,ユダを征服する者たちをあおりたてます。(詩編 137:7)命からがら逃走するユダヤ人を狩り出して,バビロニア人に引き渡すことさえします。(オバデヤ 11-14)エドム人は,放棄されたイスラエル人の国土を乗っ取ろうと画策し,エホバに向かって自慢げに語ります。―エゼキエル 35:10-15。
-
-
エホバは諸国民に憤りを注ぎ出すイザヤの預言 ― 全人類のための光 I
-
-
西暦前607年のエルサレムの滅びのしばらく後に,エホバはエドム人に対するご自分の義なる復しゅうを,バビロンの王ネブカドネザルを用いて表明し始めます。(エレミヤ 25:15-17,21)バビロン軍がエドムに向かって進撃する時,何ものもエドム人を救うことはできません!
-
-
エホバは諸国民に憤りを注ぎ出すイザヤの預言 ― 全人類のための光 I
-
-
キリスト教世界の陰うつな将来
13 今日,どの組織がエドムに似ていますか。なぜそう言えますか。
13 現代,エドムに似た記録を持つ,一つの組織が存在しています。どの組織でしょうか。では,現代において,どの組織が先頭に立ってエホバの僕たちをののしったり迫害したりしてきたでしょうか。キリスト教世界が,僧職者階級を通してそうしてきたのではありませんか。そのとおりです。キリスト教世界は世事において,自らを山のような高みに高めてきました。人類の事物の体制の中での高い地位を求めており,その諸宗派は大いなるバビロンの主要な部分を占めています。
-