-
新しい契約の終了後 ― 千年王国「平和の君」のもとで得られる世界的な安全
-
-
エホバのことを一層はっきりと知るようになる
9 (イ)その義の政府に関する証拠が増大しているので,人々はどんな立場を取らなければなりませんか。(ロ)それを推奨する立場を取る人たちには,どんな知識が与えられていますか。
9 キリストが1914年に王国の支配権を得て即位されてから,今や70年以上たちました。その時以来,神の義の政府に関する証拠は大いに増大しました。人類の世の人々は王国にかかわる論争に関して,王国を支持するか,これに反対するかのいずれかの立場を取らなければなりません。そして,神のその政府を支持している人たちには,新しい契約に関する次のような重要な言葉が成就しています。「彼らはもはや各々その友を,各々その兄弟を教えて,『エホバを知れ!』とは言わない。彼らはその最も小なる者からその最も大なる者に至るまで,皆わたしを知るからである」― エレミヤ 31:34。
10 (イ)それで,霊的なイスラエル人の残りの者はどんな名称のもとに,「ほかの羊」を喜んで迎え入れるようになりましたか。(ロ)「ほかの羊」はどんな知識を得ましたか。
10 霊的なイスラエル人の残りの者は1935年に,りっぱな羊飼いの「ほかの羊」をイエス・キリストのもとにある「一つの群れ」に喜んで迎え入れて自分たちと活発に交われるようにしました。そのすべてはエホバの証人なのです。それ以来,人数が何らあらかじめ定められていない「大群衆」を構成するようになる,それら「ほかの羊」は,霊によって生み出された残りの者と共に,「神のおきてを守り行ない」,「イエスについての証しの業」を行なうようになりました。(啓示 7:9-17; 12:17)こうして,1935年以降,それら「ほかの羊」もまた,「その最も小なる者からその最も大なる者に至るまで」エホバのことを知るようになりました。
11 エホバに関するクリスチャンの知識は,律法契約のもとにあったユダヤ人の知識とどのように異なっており,またそれよりもどのように勝っていますか。
11 しかし,エホバに関するクリスチャンの知識は,古いモーセの律法契約のもとでユダヤ人が持っていた知識とはどんな点で異なっており,またどんな点で勝っていますか。新しい契約の天的な作成者はさらに,「わたしは彼らのとがを許し,彼らの罪をもはや思い出さないからである」と告げておられます。(エレミヤ 31:34。ヘブライ 8:12)それは,新しい契約が勝った仲介者による勝った犠牲に基づいているからです。(ヘブライ 8:6; 9:11,12,22,23)勝った仲介者の勝った犠牲は,古いモーセの律法契約のもとで守られていた年ごとの贖罪の日の場合のように,繰り返しささげられる必要はありません。(ヘブライ 10:15-18)このすべてを考えれば,新しい契約に入っている人たちや,そのもとにある人たちの持っている知識は,ユダヤ人が律法契約のもとで持っていた,神に関する知識よりも確かに勝っており,人をさらに富ませ,さらに識別力を深めさせる,さらに完ぺきなものです。
-
-
新しい契約の終了後 ― 千年王国「平和の君」のもとで得られる世界的な安全
-
-
14 生き残る「大群衆」は,どんな良い備えができているでしょうか。
14 「ほかの羊」の生き残る「大群衆」は,新しい事物の体制のもとで生活を始める良い備えができているでしょう。それらの人々は霊的なイスラエル人の残りの者と同様,「その最も小なる者からその最も大なる者に至るまで」神について知っていることでしょう。(エレミヤ 31:34)いま統治しておられる王は,かつて神への祈りの中でこう言われました。「彼らが,唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています」。(ヨハネ 17:3)ですから,エホバ神に関するその総括的な知識は,永遠の救いをもたらすものとなります。これは,生きて「大患難」から救われる「肉なる者」だけでなく,王の声を聞いて,記念の墓から出て来る何十億人もの死者にとってもその通りになるでしょう。エホバに関する必要な知識はすべて,それら復活させられる人々に授けられるようになります。―マタイ 24:21,22。ヨハネ 5:28,29。啓示 20:11-15。
-