16. イエスと共に働くとどうなりますか。
16 イエスと共に働くとどうなりますか。生計を立てるために1日働くと,疲れ切って,気持ちがめいることがあります。一方,エホバとイエスのために働いた後は,深い満足感を覚えます。仕事の日に晩の集会に行く時は,1日の疲れを引きずったまま出席しなければならないこともあります。でも帰る時には爽やかにされ,元気づけられたと感じるものです。伝道するときや,聖書を自分で学ぶときも同じです。エネルギーは要りますが,努力して本当に良かったと感じます。
17. 何を目指して生きるか,よく考える必要があるのはなぜですか。
17 一人一人が持つエネルギーは限られているので,何を目指して生きるか,よく考えなければなりません。お金や物を手に入れるためにエネルギーを使い過ぎてしまうことがあります。ある時,裕福な若い男性がイエスのもとに来て,「永遠の命を受けるには何をしなければなりませんか」と尋ねました。その人は律法を守っていて,品行方正な生活をしていたようです。なぜなら,「マルコによる福音書」に,イエスがその人に「愛を抱い[た]」と述べられているからです。イエスはこの裕福な支配者に,「行って,持っている物を全て売り」,「それから来て,私の弟子になりなさい」と言いました。男性はイエスの後に従いたいと思いながらも,「多くの資産」を手放すつもりはありませんでした。(マル 10:17-22)「弟子になりなさい」という招きには応じず,「富[の]奴隷」のままでいました。(マタ 6:24)あなたがこの男性だったらどうしましたか。
18. 時々,どんなことを確かめるのは良いことですか。なぜですか。
18 時々,生活の中で何を優先しているかを確かめるのは良いことです。自分のエネルギーを賢く使うためです。マークという若い男性は,こう言っています。「自分は開拓者としてシンプルな生活をしていると,ずっと思っていました。でも,お金のことや快適な暮らしのことでいつも頭がいっぱいでした。どうして生活するのがこんなに大変なのだろう,と思いました。なぜなのか,分かりました。自分のしたいことを優先し,余った時間とエネルギーでエホバに奉仕していたからです」。マークは考え方と生活を変え,エホバへの奉仕にもっと打ち込みました。こう言っています。「お金のことが心配になるときもありますが,エホバとイエスが支えてくださるので,奉仕に専念できるようになりました」。
19. 与えられた仕事をエホバの方法で行うことはなぜ大切ですか。
19 イエスと共に働いて爽やかさを感じるためにできることが3つあります。第一に,正しい見方をしましょう。エホバの仕事は,エホバの方法で行う必要があります。私たちは,主人であるエホバの指示の下で働いています。(ルカ 17:10)エホバの仕事を自分のやり方でしようとすると,自分がつらくなります。くびきにつながれている牛が,主人の考えに従わず,自分の行きたい方向に進もうとするなら,力を消耗し,けがをすることさえあります。一方,エホバの仕事をエホバの方法で行うなら,障害を乗り越え,自分には無理だと思っていたことができます。エホバの望むことは必ず成し遂げられるからです。(ロマ 8:31。ヨハ一 4:4)
20. どんな動機でイエスと共に働くことが大切ですか。
20 第二に,正しい動機を持ちましょう。私たちが目指すのは,優しい父エホバを賛美することです。1世紀には,貪欲や利己心に動かされてイエスの弟子になった人がいました。そのような人はやがて喜びを失い,イエスと共に働くのをやめました。(ヨハ 6:25-27,51,60,66。フィリ 3:18,19)他方,純粋にエホバを愛し,人々を愛してイエスの弟子になった人は,生涯中ずっとイエスと共に働きました。その人たちは,イエスと共に天で仕えるという希望を抱いていました。私たちも,正しい動機でイエスと働くなら幸福でいられます。
21. マタイ 6章31-33節によると,エホバはどんなことをしてくださいますか。
21 第三に,正しい期待を持ちましょう。私たちは,自分のことを二の次にして一生懸命に働く生き方を選びました。イエスは,迫害されることを覚悟するようにと言いました。たとえ難しい状況にぶつかっても忍耐する力をエホバが与えてくださることを期待できます。忍耐すればするほど,私たちは強くなります。(ヤコ 1:2-4)ほかにも期待できることがあります。エホバは必要な物を与え,イエスは牧者として私たちを教え導き,兄弟姉妹は励ましてくれる,ということです。(マタイ 6:31-33を読む。ヨハ 10:14。テサ一 5:11)必要な助けは全て与えられるのです。
22. 私たちは,どんなことを喜べますか。
22 イエスに病気を治してもらった女性は,その日に爽やかになりました。でも,いつまでも爽やかな気持ちでいるには,イエスの弟子になり,忠実に仕える必要がありました。この女性はそうしたでしょうか。もし,イエスの弟子になったなら,非常に大きな報いを受けたことでしょう。イエスと共に天で働くことになったからです。イエスに従うために何を手放したとしても,はるかに素晴らしいものを得たことになります。私たちも,永遠に生きるという希望を持っています。天で生きるか,地上で生きるかは人によって違いますが,「私の所に来てください」というイエスの招きに応じたことを本当にうれしく思っています。