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会衆は築き上げられるものみの塔 2007 | 4月15日
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10 マタイ 18章15-17節によれば,重大な問題はどのようにして解決されることになっていましたか。
10 イエスも,そうした組織が存在するようになることを示唆していました。マタイ 18章15-17節の記述を思い起こしてください。イエスによれば,神の民の間でも時には,ある人がだれかに対して罪を犯し,両者の間に不和の生じることもあります。不当なことをされた側は相手に近づいて個人的に,つまり自分たち二人だけの間で『その過ちを明らかにする』ことになっていました。もしそのようにしても問題が解消しなければ,事実を知っている他の一人か二人に助けてもらうことになるでしょう。ではそれでも解決しなかった場合,どうしたらよいでしょうか。イエスはこう言いました。「もし彼がそれらの人たちの述べることを聴かないなら,会衆に話しなさい。もし会衆の告げることにさえ聴かないなら,その人を,あなたにとって,諸国民の者また収税人のような者としなさい」。イエスがそう言った当時は,まだユダヤ人が「神の会衆」でしたから,イエスの言葉は当初ユダヤ人に当てはまりました。a しかし,いったんクリスチャン会衆が設立されると,イエスの指示はその会衆に適用されました。このことからも分かるとおり,神の民は,クリスチャンとして各人が築き上げられ導きを受けるために,会衆として組織されることになっていたのです。
11 長老たちは,問題を解決することにおいて,どんな役割を果たすことになっていましたか。
11 適切にも,年長者たち,つまり監督たちが,問題を扱い,解決すること,また罪に関する事柄を処理することにおいて,地元の会衆を代表しました。そのことは,テトス 1章9節で言及されている長老の資格とも一致します。もちろん,それぞれの会衆の長老たちは不完全な人間でした。パウロが『不備な点を正す』ため幾つかの会衆に遣わしたテトスも,その点では同じでした。(テトス 1:4,5)今日,長老としての任命の対象になる人は,自分の信仰と専心の思いをある程度の期間にわたって実証していなければなりません。そのようにして任命が行なわれるのですから,会衆内の他の人々は,この取り決めを通して与えられる指導を信頼することができます。
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会衆は築き上げられるものみの塔 2007 | 4月15日
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a 聖書学者のアルバート・バーンズはこう認めています。「会衆に話しなさい」というイエスの指示は,「そのような問題を審理する権威をゆだねられている人たち ― 教会の代表者もしくは代理者たち ― に話しなさい,ということだと考えられる。ユダヤ人の会堂には長老たちの座る長椅子があり,この種の審理問題はその長老たちの前に提出された」。
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