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キリストとその忠実な奴隷に忠節を示すものみの塔 2007 | 4月1日
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キリストは,その人々をご自分の用いる器,つまり集合体である「奴隷」として認め,1919年,ご自身の地上での持ち物すべての管理をゆだねました。
キリストの地上の持ち物を管理する
6,7 (イ)イエスはご自分の忠実な「奴隷」に関してほかのどんな言い回しをされましたか。(ロ)イエスが「家令」という語を用いたことにはどのような意味がありましたか。
6 イエスは臨在のしるしに関する預言を述べた際,ご自分を地上で代表する「奴隷」が存在することを示されましたが,それより数か月前,この「奴隷」について少し違った言い回しをして,その奴隷の果たす責任を別の面から明らかにされました。イエスはこう述べました。「主人が,時に応じてその定めの食糧を与えさせるため,自分の従者団の上に任命する忠実な家令,思慮深い者はいったいだれでしょうか。真実をこめてあなた方に言いますが,主人は彼を任命して自分のすべての持ち物をつかさどらせるでしょう」。―ルカ 12:42,44。
7 ここで,その奴隷は家令と呼ばれています。この語は,「家の者たちや資産の管理者」を指すギリシャ語の訳です。人々の集合体としてのこの家令は,聖書から興味ある点を解説するだけの学識者の集まりではないでしょう。「忠実な家令」は,滋養豊かな霊的食物を「時に応じて」供給する務めのほかに,キリストの従者たち全体の上に任命され,またキリストの地上における関心事すべて,つまりイエスの「すべての持ち物」の管理を割り当てられます。これには何が含まれるでしょうか。
8,9 奴隷はどんな「持ち物」の管理をするように任命されましたか。
8 この奴隷が持つ責任の中には,キリストの追随者たちがクリスチャンとしての活動を遂行するために用いる物質上の施設や設備を管理監督することも含まれます。それには,エホバの証人の世界本部や支部の事務所,また世界中にある王国会館や大会ホールなど崇拝のための場所も含まれます。さらに重要な点として,この奴隷は,週ごとの集会や周期的に開かれる大会において霊的に築き上げるための聖書研究のプログラムも監督します。このような集まりでは,聖書預言の成就に関する情報が伝えられ,また聖書の原則を日々の生活にどのように当てはめるかについて時宜を得た導きが与えられます。
9 家令の責任には,『王国の良いたより』を宣べ伝え,「すべての国の人々を弟子」とする,極めて重要な業を監督することも含まれます。その業は,この終わりの時に行なうべきものとして会衆の頭キリストが命じておられるすべての事柄を守り行なうよう人々に教えることも含んでいます。(マタイ 24:14; 28:19,20。啓示 12:17)宣べ伝えて教えるこの業によって,油そそがれた残りの者の忠節な友である人たちの「大群衆」が生み出されています。その人々は「あらゆる国民のうちの望ましいもの」であり,忠実な奴隷がつかさどるキリストの貴重な「持ち物」の中に数えられているに違いありません。―啓示 7:9。ハガイ 2:7。
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