14. 家族の頭は,家族がエホバとの友情を築けるよう助けるために何ができますか。
14 家族がエホバとの友情を築けるように助ける。イエスは父エホバと同じように,弟子たちが強い信仰を保つことを願っていました。(マタ 5:3,6。マル 6:34)家族の頭も,家族が信仰を強く保てるよう助けることを最優先に考えます。(申 6:6-9)それで家族と一緒に,聖書を読んで研究し,集会に出席し,良い知らせを広め,エホバとの友情を深めていくよう努力します。
15. 家族の頭は,家族が安心感を持てるようにするために何ができますか。
15 家族が安心感を持てるようにする。エホバはイエスを愛していることを言葉で表現しました。(マタ 3:17)イエスも弟子たちを愛していることを言葉と行動で示しました。そして弟子たちも,愛していることをイエスに伝えました。(ヨハ 15:9,12,13; 21:16)家族の頭も同じように,妻や子供を愛していることを言葉や行動で示せます。例えば,一緒に聖書を研究できます。家族を愛し,大切に思い,感謝していることを言葉で伝えることもできます。ふさわしい時には,ほかの人もいるところで家族を褒めることができるでしょう。(格 31:28,29)
16. 家族の頭は,どんなこともする必要がありますか。どんな面で上手にバランスを取る必要がありますか。
16 家族が生活するのに必要なものを得られるようにする。エホバはイスラエル人に,生きていくのに必要なものを与えました。イスラエル人が不従順になったために罰を受けていた間もです。(申 2:7; 29:5)エホバは現代の私たちにも,生きていくのに必要なものを与えてくださっています。(マタ 6:31-33; 7:11)イエスも,自分のもとに来た人たちに食べる物を与えました。(マタ 14:17-20)病気の人たちを治すこともしました。(マタ 4:24)家族の頭も,エホバに喜んでいただくためには,家族が生活するのに必要なものを得られるようにしなければなりません。しかし,上手にバランスを取る必要があります。家族を養うための仕事ばかり行うなら,家族がエホバとの友情を築いたり安心感を持ったりするよう助けることができなくなってしまうからです。
17. エホバとイエスはどのように私たちを教え,矯正してくださいますか。
17 家族を教える。エホバは,私たちのためを思って教え,矯正してくださいます。(ヘブ 12:7-9)イエスも,自分に従う人たちを愛情深く教えます。(ヨハ 15:14,15)イエスは何をすべきかはっきり言いますが,親切な方です。(マタ 20:24-28)そして,私たちが不完全で何度も間違いをすることを分かってくださっています。(マタ 26:41)
18. 家族の良い頭はどんなことを忘れませんか。
18 エホバとイエスに倣う家族の頭は,妻や子供が不完全であることを忘れません。妻や子供に「ひどく怒っ」たりはしません。(コロ 3:19)そうではなく,ガラテア 6章1節の原則を当てはめ,家族を「優しく正」します。自分も不完全であることを忘れません。イエスと同じように,手本で教えるのが一番良いということを理解しています。(ペテ一 2:21)
19-20. 家族の頭は,何かを決める時,どのようにエホバとイエスに倣えますか。
19 家族のことを考えて決定する。エホバはいつでも,自分の家族のためになる決定を下します。例えば,エホバが命を造ろうと思ったのは,自分のためではなく,私たちと生きる喜びを分け合いたいと思ったからです。私たちの罪を許すために独り子を与えてくださったのは,誰かに言われたからではありません。私たちのために,自分から進んでそうしてくださったのです。イエスも人のためになる決定をしました。(ロマ 15:3)とても疲れていた時にも,休むのではなく,大勢の人を教えました。(マル 6:31-34)
20 家族の良い頭は,家族のために賢明な決定をすることが自分の責任の中でも特に難しいものであることをよく知っています。それで,そのことに真剣に取り組みます。何かを決める時には,自分勝手に考えたり感情に流されたりしないようにします。また,良い決定ができるように,進んでエホバに教えていただきます。 (格 2:6,7)そうするなら,自分ではなく家族のことを考えていることになります。(フィリ 2:4)
21. 次の記事では,どんなことを考えますか。
21 家族の頭は,エホバから難しい務めを託されています。そして,その務めの果たし方について,エホバから責任を問われます。それでも,エホバとイエスの手本に倣うよう真剣に取り組むなら,家族の良い頭になれます。そして,妻も自分の務めを果たすなら,結婚生活は幸せなものになります。では,妻は頭という立場をどう見るべきでしょうか。どんな点に難しさを感じることがありますか。次の記事では,こうした点を考えます。