では，パウロが述のべた「パラダイス」とは何なんでしょうか。

「パラダイス」にも様さま々ざまな意い味みがあります。（1）将しょう来らい，地ち上じょうに実じつ現げんする文も字じ通どおりのパラダイスを指さす場ば合あいがあります。最さい初しょの人にん間げんもそのような所ところに住すんでいました。（2）新あたらしい世よで神かみの民たみが楽たのしむ平へい和わな状じょう態たいを指さす場ば合あいもあります。（3）啓けい示じ 2章しょう7節せつに述のべられている「神かみのパラダイス」，つまり天てんでの祝しゅく福ふくされた状じょう態たいを指さす場ば合あいもあります。（「ものみの塔とう」2015年ねん7月がつ15日にち号ごう8ページ8節せつを参さん照しょう。）

パウロは，コリント第だい二に 12章しょう4節せつで自じ分ぶんの経けい験けんした事こと柄がらを語かたった時とき，この3つすべてについて述のべていたのかもしれません。

パウロが幻まぼろしの中なかで「連つれ去さられ」た「パラダイス」とは，新あたらしい世よで同どう時じに存そん在ざいする次つぎの3つのパラダイスのことだと思おもわれます。（1）地ち上じょうに実じつ現げんする文も字じ通どおりのパラダイス，（2）神かみの民たみの間あいだに今いまも存そん在ざいしていて，将しょう来らいもっと大だい規き模ぼに実じつ現げんする平へい和わな状じょう態たい，（3）天てんの「神かみのパラダイス」です。