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二匹の凶暴な獣と戦う啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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「またそれは,すべての人,すなわち,小なる者と大なる者,富んだ者と貧しい者,自由な者と奴隷を強制して,その右手や額に印を受けさせ,
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二匹の凶暴な獣と戦う啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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35 野獣の名が右手や額に記されることは何を意味していますか。
35 野獣の名が右手や額に記されることは何を意味していますか。イスラエルに律法を与えたエホバは,彼らに,「あなた方は,これらわたしの言葉を自分の心と魂に置き,それをしるしとして手に結び,それをあなた方の目の間の額帯としなければならない」と言われました。(申命記 11:18)それは,イスラエル人がその律法を絶えず自分たちの前に置き,行動や考えのすべてがその影響を受けるようにしなければならないことを意味していました。14万4,000人の油そそがれた人たちはみ父の名とイエスの名が額に書かれていると言われています。これはそれらの人たちがエホバ神とイエス・キリストに属していることを明らかに示しています。(啓示 14:1)サタンはそれをまねて,野獣の悪霊的な印を使います。売り買いなどの日常の活動に携わる人すべてが,例えば祭日を祝う場合のように,野獣がする通りに物事をするよう圧力を受けます。人々は野獣を崇拝し,自分たちの生活を野獣に支配させて,その印を身に受けるようになることを期待されています。
36 野獣の印を受けようとしない人たちは,どんな問題に直面してきましたか。
36 野獣の印を受けようとしない人たちは,絶えず問題に直面してきました。例えば,そのような事態は1930年代に始まり,それらの人たちは多くの法廷闘争を行ない,暴徒による激しい攻撃や他の迫害にも耐えなければなりませんでした。全体主義の国々では,強制収容所に入れられ,多くの人が亡くなりました。第二次世界大戦以来,数え切れないほど大勢の若者がクリスチャンとしての中立の点で妥協を拒んだために長期間投獄されましたし,中には拷問を受けて殺された人さえいました。そのほか,クリスチャンが文字通り売り買いできないようにされている国もあります。土地や家屋を所有できないようにされている人もいれば,強姦されたり,殺害されたり,自分たちの故国を追われたりする人もいます。なぜでしょうか。なぜなら,明らかな良心のゆえに,党員カードを買おうとしないからです。d ―ヨハネ 17:16。
37,38 (イ)野獣の印を受けることを拒む人たちにとって,世界はどうして困難な場所ですか。(ロ)だれが忠誠を保っていますか。それらの人たちは何をする決意を抱いていますか。
37 地上には,宗教が地域社会の生活にあまりにも深く染み込んでいるため,聖書の真理を支持する人は皆,家族や以前の友人からのけ者にされるような地域があります。そのような所で忍耐するには大きな信仰が要ります。(マタイ 10:36-38; 17:22)大多数の人々が物質上の富を崇拝したり,不正がはびこったりしている世界で,廉直な歩みを追い求める真のクリスチャンは,エホバが支えてくださることを信じて,エホバに絶対の信頼を寄せなければならない場合が少なくありません。(詩編 11:7。ヘブライ 13:18)不道徳の波にもまれている世界で,清さと純粋さを保つには強い決意が要ります。クリスチャンは病気にかかると,血の神聖さに関する神の律法を破るよう,医師や看護婦から圧力を受ける場合が少なくありませんし,自分たちの信仰と相いれない法廷命令に抵抗せざるを得ないことさえあります。(使徒 15:28,29。ペテロ第一 4:3,4)それに,失業率が上昇している今日,真のクリスチャンが神のみ前で忠誠の点で妥協を求められるような仕事を避けることは,ますます難しくなっています。―ミカ 4:3,5。
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